ブラック・ペッパー・ジェラシー:センチメンタルな音楽の旅 2/12 | /// H A I H A I S M ///

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あわてない、あわてない。赤ちゃんが「はいはい」するように、のんびりゆっくり進みましょう。


●ブラック・ペッパー・ジェラシー / 佐藤奈々子 1978年

当時ボクは学生だったな。
自分にも若いころがあったんだって思い出すと、なんとなく遠い目になる「なつむぎ」です。
その内、自分に若いころがあったことすら思い出せないようになるとしたらどうだろう。
それは、幸せなんだろか、不幸せなんだろか。


さて、当時ボクは演劇部のような合唱団のような、かっこ良く言えばパフォーマンスグループのような団体に入っていて、打ち上げと言っては朝まで飲んでいたり、友人の下宿を泊まり歩いていたり、そんな生活をしていた。

まぁ、密度高い楽しい一時期だったとも言えるけど、一方ではそのグループの運営というか価値観と言うか、そういう物にすっごく違和感を感じていたのを覚えている。
だからしばらくしてそのグループをやめて、まっとうな学生に戻ったってワケ。


佐藤奈々子は、ファーストアルバムの「Funny Walkin'(1977年)」からずっとファンだった。
彼女のアルバムが出るのを楽しみにしていて、発売と同時に買う。そんなことをしていたのが、まさにこの頃だったんだなぁ。
ボクはまだ iPod を持っていなかったから、って当然だけど、カセットテープに落としてウォークマンで聴いていた。友人の下宿でゴロゴロしながらね。
そんな時代の、怠惰だけれどいつも心がワクワクしているような、そんなくすぐったい気分がこの曲にはあるんだなぁ。

思い起こされる情景は、その友人の下宿の窓から見えるビル。
酔っぱらった友人達がガールフレンドとの体験をあけすけに自慢し合ってる中、そういう事の苦手な(女性が苦手ってことじゃなくて、あ、ある意味苦手ってところもあるんだけれど、つまり女性との関係を自慢するのが苦手ってことで……)ボクは、窓の外のビルの窓に映る人影を見ながらこの曲を聴いていたっけ。
ボクは泥臭くありたいんだろうか、それとも粋にありたいんだろうかって考えながらね。


まだ、結論が出てないんだけどさ。


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