窓際の喜び --- 目的地までもうちょっと | /// H A I H A I S M ///

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あわてない、あわてない。赤ちゃんが「はいはい」するように、のんびりゆっくり進みましょう。

列車に乗る時は、絶対窓側、しかも進行方向。
乗り物大好き「なつむぎ」です。

子供っぽいって言われればそうなんだけど、今さら直せと言われても……

でもね、飛行機の時は通路側です。だって、トイレに行くたびに隣の人に気を遣うのはイヤでしょ?
まぁ、ビジネスクラスとかファーストクラスとかに乗れば、そんなこと考えなくてもいいんだけどさ。

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バンコクからフランクフルトまでのフライトは、ガラ空きでした。2~3割くらいしか乗客がいなかったかな。いや、もっと少なかったかも。
いつもの通り通路側に席を取っていたボクに、辻元清美内閣総理大臣補佐官似のCAが、窓側の席が空いてますよって勧めてくれてね。だから久しぶりに飛行機で窓側の席に座った。

今日は空いてるんですね。って言うと、彼女は、

----- Today, buy one, get two free.

って。スーパーの特売かっつーの 笑

で、とにかく人が少ないから飲み物も何度も何度も持ってきてくれて、ボクは珍しくビールじゃなくてワインを飲んでいたんだけど、しまいにはグラスをもう一つ持ってきて一度に2杯注いでくれちゃったりした。
いいのかな? タイ航空。日本の航空会社みたいに、つぶれちゃったりしないでよね。

で、ワインをしこたま飲んだせいで、最初の食事の後からすっかり眠っちゃったんだけどね。起きて窓の外を見てびっくりした。
初めて見る光景なんだけど、ボクは火星にでも来ちゃったのかって思ったよ。

木が一本も生えていない裸の茶色い山が延々と連なっていて、その谷の部分にはおそらく川が流れているんだろうけれど、それらしい感じがしないんだ。緑がないから水の気配を感じない。
でも時々、本当にほんの時々、谷の部分に色の濃い部分が見えて、なんか集落があるんじゃないかなって思えるところがある。
そんな景色が2時間くらい続いたかなぁ。

次に気づくと広い水面が広がっていて、まるで海のようで、それがまた長い間続いていた。そしてその水面を越えると今度は見渡す限りの畑。

これってどこなんだろう。
最近の飛行機には一人一人の席にディスプレイが付いていて、現在の位置とか、高度とか、スピードとか見る事ができるものだけどね。旧式の装備の747で、そういう設備は付いてなかった。
だから、想像なんだけど…… これって、中央アジアとカスピ海の上空を飛んだのだろか。
地球儀が見てみたいなぁ。

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って、そんな風景を延々と見ることが出来たのは、雲がほとんどなく澄み渡った空だったから。
時々、青い空の遠くの方に、白い龍でも舞っているのかなって感じの一筋の線が見えることがあってね。それは、はるか遠くを飛ぶ飛行機の跡なんだな。

やっぱり、窓側っていいな。乗り物に乗るなら、やっぱり窓側だな。

って、そういう話し。


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ってなワケで、ボクは今フランクフルトに居ます。
ホテルに入ったのは夜の8時(と言っても、まだ明るかったけど)。
ここはまだまだ中継地だよ。本当の目的地には明日の朝、列車に乗って向かいます。

では、次の街で。