縁愁似箇長(うれいによりてかくのごとくながし)
唐代の詩人、李白の一句です。
「積もる愁いに伸びた白髪の長さは、三千丈もあるかのようだ」ってことね。
三千丈って、約9キロメートルなんだってさ。
ストレスが原因で白髪になるってのは、昔から知られていたんだろうけど、
いったい、9キロメートルって、どんだけストレスをため込んだものやら。
本当の話なのかどうかは自信がないけれど、
かつて航空機の墜落事故で、すっかり白髪の男性が発見されたんだって。
でも証言によると、その人は搭乗する時には黒髪だったらしい。
墜落の恐怖が、一瞬にして髪の毛から色素を奪ったのだと...
ども、お盆休みも最終日を迎えた「なつむぎ」です。
ストレスもたいしてない生活を送っていただろうに、ボクには小学生のころから白髪がありました。
そしてその後ストレスにさらされ続け、今ではすっかり白髪まじり。
小学校の頃はさ、
「えへん! 白髪が多い男は、薄毛には悩まないんだぞ!」
てな感じに、友達に自慢したりしていて。
そして大人になってからは、
大丈夫!大丈夫!
♪ 白髪も毛のうち 染めりゃ黒髪
禿げた頭は 染められぬ
なんて、深刻には考えなかったり。
*****
ところが、ほんの数ヶ月前のことなんだけど、
ちょっと心配事が重なってた時に鏡を見てみたら、
口ひげの白髪の割合がぐぐっと増えていた。
あ、ボクにはさ、ボクのピグと同じように口ひげがあるんです。
で、それもどういうワケか、真ん中はほぼ真っ黒なのに端の方がかなり白い。
これが何ともかっこ悪いんだよ。
遠くから見ると、鼻の下の真ん中だけにヒゲがあるように見えるんだよね。
つまり「ちょび髭」です。
ヒットラーみたいな?
*****
という事で、お盆休みも最終日の今日、生まれて初めて毛染めに挑戦しました。
いえね、女房が髪の毛を染めるって言うんだけど、
彼女はショートヘアだから少し薬剤が余るって言うからさ。
毛だけが染まればいいけど、一緒に皮膚も染まっちゃったらどうしよう。
なんて心配しながら刺激臭を我慢する事30分。
劇的に染まったという感じではないものの、遠目には確実に色が濃くなりました。
しかも、茶髪。いや、茶髭。
ただでさえ、東南アジアか、南米の日系人に間違えられることの多いボクは、
今では、口元だけをみたら外国人みたいだよん。
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はい?
どうして、ついでに髪の毛の茶色にしちゃわなかったって?
それは、
がんばって踏みとどまっている髪の毛に、敬意を表してのことです。
毛染めなんかで痛めたら、かわいそう...
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