![昨日の出来事を昔話風に書こう](https://stat.ameba.jp/common_style/img/home_common/home/ameba/allskin/ico_kuchikomi2.gif)
時は平成22年文月26日のことであった。
陽は激しく照りつけ、かと思うとにわかにかき曇り、
はげしく雨や雹を降らすという、
なにやら、風雲急を告げるあやしき様子。
場所は青山墓地にほど近き、重層長屋の一角にあるとある料亭。
江戸屋敷詰めの武士2名と脱藩浪人2名が、元江戸屋敷家老と密議したるがために、
参集したものとごろうじろ。
元家老は幕府の禁を犯して、瑞西の国より戻りしばかり。
近頃、江戸城下を賑わしている乗り合い軌道馬車「氷河特急」にて、
「つえるまっと」から「さんもーりっつ」まで、彼の国の政情をばその目で確かめ、
秘匿されたる彼の国の「観光政策」を江戸に持ち帰ったばかりあった。
「これからの日本(にっぽん)の国の形を考えんがための、行動である。
決して、物見遊山のような心構えで行って参ったのではござらぬぞ。
貴殿らも承知のように、氷河特急は命がけであった」
さて、それを聞きたる1名の者。
実は拙者も、先ほど唐の国の「しゃんはい」にて行われたる「よろずの国々よりその国の技術を集め展覧し、国力を誇示する」の大祭を、隠密として探ってきたばかりとのことであった。
「我が国日本(にっぽん)存亡の危機に際して、自分で何ができるかを考えないといけないが」
「するとなにかえ?こん方は、唐の国よりなにかの、ないしょごとをお持ち帰りなりなさったのかえ?」
「こら、よけいな口出しをするでない。ここでの密議、口外無用でござるぞ」
「おおや。隠居暮らしのやさしいお方と思えば、お侍さんはやっぱり怖いものでありんすなぁ」
「まぁ、まぁ、よかじゃっ。唐の国は、こん日本(にっぽん)の10倍以上の国民がいる。
つまりは、美しきおなごも、日本(にっぽん)の10倍はいるちゆう事。
ところが、その大祭のこんぱーにおんちゆうおなごは、なんとも、これがいかんともしがと、
拙者の期待してるとこと、大きくはずれちょった」
「まぁ、このお侍さん、とおいお国までいらしゃんして、おなごが美しいか、そうでないかを、見てきたんでありんすか」
*****
「げに、なつむぎ殿は、どこに行かれちゅうか」
「せ、拙者、脱藩浪人の身になって、もはや20年を超え、拙者の傘張りと女房の藩校づとめで糊口をしのぐ身ゆえ、異国で見聞を広げるなど、まだ、まだ...」
「ふむ。ほりゃあ、わしが聞き及びおる内容と、ちっくとちがっちゅうなぁ」
「こ、これは、すべてお見通しでござるな。
実は葉月も終わろうとする時分に、越南にわたる予定にて...」
「ほほぅ。なつむぎ殿は、とうとう国をふてるつもりになったがかい」
「め、めっそうもござらぬ。この国を捨てるなどとは。ただ...」
「ただ、なが?」
「ただ... この夏の大富くじに当たったあかつきには、越南より泰国は盤谷に渡り、
その後は、西班牙の馬徳里、亜米利加は紐育、しかる後には伯剌西爾の里約日内路にて、
広く見聞を広げたい所存」
「そうじゃったか、なつむぎ殿。おんしゃぁ脱藩の後、かぇりすさんだ生活じゃったと聞いちゅう。大富くじ、1番札の前後あわせて六千両(だいたい)、おまさんにあたるとえいやき」
♪ そおぉだったら、いいのにな。
*****
昨夜は男子会 ●ここ だったから。全然昔話風じゃないけどさ。半分実話。
【それ風の表現や、語彙や、語法や、シチュエーションや... かなりいい加減。指摘してね】
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