それは爆睡ですか? いいえ、それは失神です。 | /// H A I H A I S M ///

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あわてない、あわてない。赤ちゃんが「はいはい」するように、のんびりゆっくり進みましょう。

寝てしまった映画ある? ブログネタ:寝てしまった映画ある? 参加中

ボクは、血を見るのがキライ。えぇ、かなり。

最近、市から健康診断の案内書が送られて来たんだけれど、
採血の事を考えると、気持ちがなえるな。

採血の時は、絶対に「あっち」の方を向いている。

針が刺さる感触とか、血を抜かれる感触とかを意識したくなくて、
必至に数を数えていたりするんだな。

そういう時にかぎって気を遣ったナースが、

「なつむぎさん。大丈夫ですよ~ あと半分ですよ~」

なんて、声をかけてくれちゃったりして。

せっかく8まで数えたのに、
9をイメージする前に、半分血の入った注射器をイメージしちゃったりするんだな。

*****

さて、「寝てしまった映画」ということだけど、

今日、ボクが「告白」しちゃおうって思うエピソードは、

「え、なつむぎ。だらしないじゃん」

って思われること必至です。

それは、眠ったなんて生やさしいものじゃない。

ボクは、映画を見ながら「失神」した。

しかも3回も。

*****

1 クエンカ事件

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1984年に、渋谷で「スペイン映画祭」が開かれたことがあって、
スペイン好きのボクは、いくつか映画を見に行ったのね。
その1つが、「クエンカ事件」

フランコの時代に、実際に起こった事件を題材にした映画で、
女性監督が、すごくリアルな描写をしていた。
無実の罪で投獄された男に対する、その拷問シーンの詳細なこと。

一番印象に残っているのは、

手の指の、爪と肉との間に針を刺して行く場面でね...

男の悲鳴と共に、
爪の下に徐々に奥深く刺さっていく針が大写しになって、
血がツーッとしたたる。


失神です。


2 アジアの奇習(仮題)

ヤコペッティの「世界残酷物語」のみたいなノリで、
アジア各国の奇妙な風習を、
欧米人の上から目線で、興味本位に紹介する映画だったんだけど、
本当の事を言うとタイトルは忘れた。

スペインの映画館で、スペイン語のタイトルを見て、ふらふらと入ったんだと思うけどね。

映画の中では、
「日本の男達は精力絶倫になるために、ヘビやトカゲやカメを好んで食べるのです」
なんてナレーションと共に、
笑いながら、ヘビのキモを食ったり、血を飲んだりの日本人が紹介されていた。

オォ。ニッポンジン、ヤバンですぅ。キモチワルイですぅ。

って感じ。
でも、倒れたのは、もちろんここじゃないよ。


国はタイに移って、何かの工場で女工さん達が働いている。

終業のベルと共に彼女らは更衣室に行って、作業着から私服に着替えるんだけど、
その様子をずっとカメラが撮っているのね。

更衣室で、平気でブラを脱ぐ彼女ら。 おっぱい、どっか~ん!
そして、パンツを脱ぐと... あれれ?

次のシーンでは、女工さんの一人が手術に行くのだという。

「彼は、いや彼女は、この手術のたために、きつい労働に耐えてきました」

なんてナレーションとともに、彼、いや彼女は手術室へ。

そして、メスを握った外科医の手で、無残にも切り取られるお○ん○ん。
血だらけのそのお○ん○んが、無造作にステンレスのトレイに放り出される。


はい、ここで失神です。


とまぁ、以上2回の失神体験は、
密かに冷や汗を書いて、密かに視界が狭くなって、密かに意識をなくして、
そして、おそらく人に知られることなく、こっちの世界に戻ってきた。


映画館を出るときには、
「あの日本人も、ヘビを食うのかな?」
なんて思われていそうで、ちょっと居心地が悪かったけど、
今思えば、ヘビの血でも飲んでいたら失神なんてしなかったかも。

いや、単なるイメージですけどね。


3 青年のための結婚講座:妊娠出産編(仮題)

この映画にはタイトルは無かったと思う。今、勝手にボクがつけたタイトルだよ。

前にも書いたことがあるけれど、
カトリックの教会で結婚式を挙げることになった時、
夫婦とも信者ではないボクらは、
半年間、週に1回「聖書講座」に通うって条件をつけられたんだよね。

その内の4回には「結婚講座」って名前が付いていて、
これから結婚するカップルのために、結婚にまつわるいろんな知識を教えてくれるわけです。

あんなことや、こんなことや。

そこで、妊娠・出産についてのフィルムを見たんだよね。

お母さんが頑張って出産するシーンを、そのまま前面からはっきりと。

はい、ここでまたまた、失神~


前の2回と違ったのは、隣にフィアンセ(で、今の女房)が座っていたってこと。

彼女は、びっくりしたさ。
隣のボクが、突然、足を一直線に硬直させて、青い顔して動かなくなってるんだもの。

「なつりん! なつりん! どうしたのよぉ! 大丈夫~?」

みたいな?

まぁ、実際は「なつりん」なんて呼ばれてませんでしたけど。


激しく、カッコ悪い、ボクです。

*****

でも、最後のエピソードには、ちょっとしたおまけもついてね。

それまでは、「出産の時は、立ち会い出産がいいな~」なんて言ってた女房が、

それ以来は、

「大丈夫。私一人で、ちゃんと赤ちゃん、産んでくるから!」

と言う様になった。

そりゃ、そうだ。分娩室で、泡吹いて倒れる父親がいたら、医者も迷惑だろうしね。

「えらい。それでこそ女だ! 頑張って産んでこい!」

まぁ、こんな経緯があった数年後と、そのまた数年後、

無事に、出産に立ち会うことなく、ボクは息子と娘をゲットできたってワケです。


めでたし、めでたし。


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