
炭酸飲料のカテゴリーの中に入れていいのかどうかは、いまひとつ分からないけれど、
「ビール」です。絶対に。
炭酸飲料の中に入れて、いいですよね。
一方、バニヤンツリー状態 ●ここ
から、一昨日無事退院してきた父の好物の炭酸飲料は、
「ファンタグレープ」です。
歳はとっても、味覚はおこちゃま。
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昨日は、そんな父の退院祝いのパーティを催しました。
美味しくない病院食を散々食べて来た父には、
好きなものをたっぷり食べさせてあげようってことになって、
いろんな料理も揃えましたが、
当然ファンタ・グレープも用意していたのです。
ところがね。
「水分にはとろみをつけなさい」
これが、病院の栄養相談担当の看護師の指示でした。
何にでも「とろりん」「どろりん」と、とろみをつける薬があってさ。
父の飲む飲み物には、水でも、お茶でも、ファンタでも、
誤嚥を防ぐために、何にでもこの薬を混ぜなくちゃならない。
初めてその話を聞いた時に、
「あのぉ、炭酸飲料にもとろみをつけるんですか?」
と尋ねたボクに、
担当の看護師さんは、
「もちろんですよ。
中にはビールだけは絶対に飲みたいって言う患者さんもいたけれど、
それにもとろみをつけてもらうように指示しました」
だって。
とろみのついたビール。
驚愕です。「のどごし」という価値観は、どこに行ったのでしょう。
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で、昨日の退院祝いで、
父親以外は酒で、父は麦茶で乾杯をしたんだけど、
「ね、おじいちゃま。(父は、家族の中ではそう呼ばれている)ファンタ、飲む?」
「おぉ、飲むよ」
「じゃ、まっててね。とろみをつけるから」
ってことで、とろみのあるファンタを作ってみた。
みんな興味しんしん。
おじいちゃまが飲む前に、ボクもワタシもとみんなで一口づつのんで、
あれこれと批評しあったりして。
でも、結論は「結構、いけるじゃん」で、
おじいちゃまも、久しぶりのファンタに大喜び。
親孝行、しちゃったな。
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さてそうなると、
次には「どろりん」としたとろみビールがどんな物なのか気になっちゃってね。
作っちゃいましたよ、もちろん。
まるで、みたらし団子のタレのようにとろとろのビールをね。
でも、これが意外に、ボク的には... OK!
もちろん、今は好んでは飲まないよ。
でもさ...
誤嚥が心配されるような年寄りになったら、
水っぽいさらさらの飲み物は飲んじゃダメだって医者に言われたら...
ボクは迷わず、どろりんとしたビールを飲みます。
そう!
ボクはビール飲みとして、人生を全うしたい。
