でも、邦題は「いかだのレース」とか、「帆掛け舟の疾走」になってることが多いんだよね。
Jangada(ジャンガーダ)って、こんな感じの船なんだよ。

一方、いかだって言ったらこれですもの。

やっぱり「いかだのレース」はないよね。
かといって、「帆掛け舟の疾走」っていう訳もいまいち。
さて、どうする?
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作曲者エドゥ・ロボ(Edu Lobo)は、
1943年生まれのブラジルの作曲家で、歌手で、ギタリストです。
1960年代、ボサノバ・ムーブメントの後期に活躍しました。
彼は、ボサノバにブラジル北東部のリズム、フレーバーを加え、
とても斬新な曲を生み出しました。
そんな彼の代表作は、やっぱり「ウッパ・ネギーニョ(Upa Neguinho)」かなぁ。
でもね。
ボクはこの「Corrida de Jangada」の方を紹介しますね。
早口で、リズミカルな、歌詞とメロディが、
1位を競い合うジャンガーダのレースの様子に合ってると思いませんか?
そしてこの曲、とっても歌うのが難しそうだと思いませんか?
早口言葉みたいに、次々と言葉を繰り出しながら、
ちゃんと一音一音がリズムにはまってなくちゃならない。
いろいろな歌手で聴いてみたけどね。
「うっ! ちと苦しい!」
ってのが、意外と多い。
歌の下手なボクが言うのもなんですが...
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さて、今日の You Tube は2曲です。
やっぱりこの曲は彼女の歌唱力で聴きたい 「エリス・レジーナ」
そして、作曲者みずからの歌 「エドゥ・ロボ」
ボクが、この2人以外にこの曲をちゃんと歌いこなしてるって思っているのは、
あとたった一人だけしか居ないんだ。
それは、カロル・サボイア(Carol Saboya)。
アルバム「PASSATEMPO」(邦題:過ぎゆく時)の中での彼女の歌唱は、
本当に素晴らしいんだけど... 残念ながら、You Tube には無かった。
ジャケットの写真だけ、載せておきますね。

●Carol Saboya
●Elis Regina
●EDU LOBO
