ブログネタ:何度から「超暑い~」?
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暑いのは、好きです。
いや本当のことを言うと「暑いのが好き」と言える自分に、
憧れていると言った方が適切なのかもしれません。
本当のボクは、
つまり、東京で日常に追われているボクは、
暑いと結構へこみます。
気温がどうこうよりも、じめ~っとした大気を感じるだけで、
もう、気力ダウン、なえなえです。
仕事をするんだったら、暑い中では、ムリ、ムリ。
クーラーきかせますよ。
設定温度は27℃です。
あ、しまった。これで、ブログネタ記事1本行けたんだった。
というより、ネタを間違えたかな?
東京に居るんだったら、30度超えたら「超暑い~」です。
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ボクの今までの人生で、一番暑い夏は、
チュニジアの古い街ケルアン(Kairouan)の夏でした。
海沿いの街スース(Sousse)から
クーラー無しのタクシーで揺られて内陸の街ケルアンに付いた頃には、
ちょうど太陽が真上に来たころで、もうすっかり体力を消耗してぐったりしてました。
気温43度の猛暑のケルアンは、
熱気の中で、すっかり静まりかえっていました。
宿を探し、とにかく疲れた身体を休めようとしても、
暑さでまったく眠ることができない。
まるで、熱気に体中を締め付けられるようです。
眠るのをあきらめて街にでると、まったく人の気配のない無人の街でした。
時折すれ違う街の人は、無口で、足早。
それでも、真夏の静寂につつまれた、美しい街でした。 ●ここ
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でも、日が傾き夕暮れになると、街はだんだんと騒がしくなり、
家の中や、路地から、人の声が聞こえてくるようになります。
その頃は、ちょうどラマダーン(イスラムの断食月)で、
街の人たちは、日没以降でなくては食事を取ることができません。
どのみち、あの暑さの中じゃ、働くことも、食事を取ることもできないのでしょうね。
夜になると、レストランの明かりがつき、笑い声が聞こえ、ラジオからのアラブの音楽が流れて、
急に街が息を吹き返したようです。
夜が魅力的な街の、1つの典型なんだだな。
ボクは、そう思ってます。
貧弱な日常に追われているんじゃなかったら、
こういう街で酷暑を過ごすのも、決してイヤじゃありません。
そういう過ごし方なら、自信をもってこう言えます。
暑いのは、好きです。
