じゃんけんで、まず何を出すかですか?
そんな高度な作戦は、とても教えられません。
デートの冒頭に、
「今日は、勝負下着で来たの」 って
手の内を明かしてしまうようなものです。
ま、どうなれば勝ちで、どうなれば負けか、ちょっとわからない例えですが...
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我が家では、1日2~3回はじゃんけんをします。
何回か記事で紹介したことがあるラブラドールのかえでちゃんには、
朝と夜の2回ご飯をあげるんだけど、
誰があげるか、その時家に居る家族全員で、じゃんけんで決めています。
もちろん、勝った人がえさをあげることができます。
雨で散歩に行けなかった時とかは、食事の後、家の中のかえでちゃん用トイレで、
ウンチをしちゃうことがあるんだけど、
これを誰が始末するか、やっぱりじゃんけんで決めます。
これは、負けた人が始末することになってます。
つまり、何もしたくないときは、えさの時は負けて、ウンチの時は勝たなくちゃならない。
これが結構混乱するんだよね。
勝つつもりで出すか、負けるつもりで出すか。
当然選ぶ「手」は違うでしょ。
うっかりしちゃう時があるんだってば。
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じゃんけんなんて、しょせん運なんだから、
勝つつもりで出すか、負けるつもりで出すかなんて、関係ないじゃん。
と思った、あなた。
甘すぎです。
サザエさんのエンディングで、じゃんけんをするのとは違うんです。
毎日家族でじゃんけんしてると、敵の「手」の出し方について予想をするようになるし、
このところ自分はこんなパターンで出してるな、って気づくようになると、
それを修正したりする。
真剣勝負です。
とはいえ、まだまだ普通のじゃんけんだと、結果を運が左右することが多いのですが...
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先祖代々、夏麦家に伝わる、 「秘拳・連続拳」 では、
運はほとんど機能しません、知力の戦いとなります。
ルールは単純。
じゃんけん、ぽん、ぽん、ぽん... と一定のテンポで「手」を出し続ける。
で、3回連続して勝った方が、勝ちです。
アイコとなったら、また最初からですよ。
お互いに、相手の癖や、心を読みながら、勝利を目指します。
熟達した者同士の勝負は、長く、辛いものになります。
たった3回連続して勝つために、5分くらいじゃんけんを続けることもあります。
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それゆえ...
夏麦家の家訓では、「五連続拳」は、してはならないとされています。
勝負が付く前に、疲弊しすぎて命を落としてしまうからです。