↑初 NOCTILUX
NOCTILUX.というのは、レンズの名前です。
意味は...「夜の光」でしょうか。なんとも、怪しく魅力的な名前です。
カメラに興味のない人にはどうってことない名前なのでしょうが、ちょっと趣味にした人にとっては、この、人の目よりも明るいと言われレンズにはとても惹かれるものがあるはずです。
そして当然、価格はもちろん高い。
50mm標準レンズの、絞り値で0.1刻みの競争の果てに、1960年のフォトキナでキャノンが50mm F0.95というスペックのレンズを出して世界に衝撃を与えて以来、単に明るさだけではなくそのレンズのもたらす写真表現も含めて成功を収めたのは、この NOCTILUX なのだと思う。
初代の NOCTILUX は、F1.2。
非球面レンズを使ったこの初代は、明るさを増して F1.0 になって以降のものより高い価格で取引されていて、ボクにとっては手の届かない夢のようなレンズ。
そして昨年、ライカ社はNOCTILUX をリニューアルした NOCTILUX は、49年前のキャノンと同じ、F0.95。
価格は米ドルで11,000ドル。円高だって言っても、なんと100万円!
無理、無理(笑)
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あはは。
ところがとうとう、NOCTILUX がボクの手元に来ました。
もちろん、高価な、F1.2の初代NOCTILUXでも、馬鹿高い F0.95 の最新型の NOCTILUX でもないですよ。
ボクが手に入れたのは、NOCTILUX の E58 タイプ。F1.0になって最初のバージョンのものです。
リーズナブルな価格でした。
その後、E60 タイプになって、さらにはフード組み込みタイプになって...と、F1.0の NOCTILUX には3タイプあるのですが、みんな光学系は同一なんだと思いますが、あってますか?
なんかとても嬉しい。
非球面レンズより、球面レンズを愛するボクとしては、一番のチョイスかも。
で、このレンズを使うとどんな写真が撮れるのか、というと...
1 明るいレンズだから暗い場所でも写真が撮れる。ロウソクの灯りでも撮影できる。そう良く言われます。
2 被写界深度が薄くてピントが合っている極一部以外が大きくボケる。つま、ピントが合ったところを強調できる。
まぁ、どんなレンズを使ったって、腕の良し悪しは出ちゃいますよね。
ボクの場合、まだまだ練習中ですが、要は上のような写真が撮れるってことです。
だんだんと良い写真が撮れるようにがんばります!
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高いズーム比で暗いレンズが一眼レフの標準レンズとして最初から付いてくるのが当たり前になった今、それでも手振れ防止機構がついているから暗いレンズでも結構使い勝手が良くなっている今、被写界深度が浅い単焦点のレンズを使うってのは、酔狂な贅沢だってことなのかもしれないな。
あは!
ちょっとした、自分へのご褒美です。
08年は、いろいろあったんでね^^