
11月20日のブログ「サンバの黒と白
」で書いちゃった手前もあって、白と黒、どっちが好き? と聞かれたら、そりゃあ、やっぱり、「モレーナの肌のような褐色」って答えなくちゃならないですよね。
でも、それではあんまりなので、ここではあえてきちんと答えましょう。
「白と黒、どっちがすき?」
「はい、ボクはグレーが好きです。」
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えっと、「白黒はっきりつける」ってな感覚が、ボクにはあんまり備わってないからかもしれないな。
あと、いろんな色と組み合わせる時、はっきりとした黒やはっきりとした白との組み合わせより、グレーとあわせた配色の方が、大人っぽくて味がある。
それに、グレーを白から黒へかけての無彩色にかぎることなく、もうすこし範囲を広げてみると、江戸の染色の粋の世界を見ることができるのですよ。
江戸時代からある日本の伝統的な色には、鼠色(ねずみいろ)を代表に、たくさんのグレーの仲間があります。
桜鼠 (さくらねず)
鴇鼠 (ときねず)
梅鼠 (うめねず)
利休鼠 (りきゅうねずみ)
青磁鼠 (せいじねず)
湊鼠 (みなとねずみ)
錆鼠 (さびねず)
藍鼠 (あいねず)
紺鼠 (こんねず)
暁鼠 (あかつきねず)
牡丹鼠 (ぼたんねず)
藤鼠 (ふじねず)
薄鼠 (うすねず)
鳩羽鼠 (はとば ねずみ)
桔梗鼠 (ききょうねず)
紫鼠 (むらさきねず)
葡萄鼠 (ぶどうねずみ)
紅消鼠 (べにけしね ずみ)
薄雲鼠 (うすくもねず)
茶鼠 (ちゃねずみ)
江戸鼠 (えどねず)
白梅鼠 (しらうめねず)
白鼠 (しろねず)
絹鼠 (きぬねず)
銀鼠 (ぎんねず)
素鼠 (すねずみ)
源氏鼠 (げんじねず)
丼鼠 (どぶねずみ)
まだまだ、あるかも。
もう、ねずみだらけで「ポーポポポポポ」って感じです。
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二者択一を求められると、どうしても違う答えを出したくなるボク。
ひねくれ者ですか?