先日、鈴木秀子シスターの本の紹介記事を書きました。
シスターの本で、じつは、もう一冊ご紹介したい本があります。
と言うか、「まず先に こちらの本を読んでいただきたい!」と強く思ったのですが、残念ながら すでに 絶版となっておりました・・・
それでも、やっぱりお勧めしたい本です。
先日ご紹介させていただいた本は、自己愛についての本でしたが、
こちらの本は、まさに 家族を亡くした遺族のための本だと思います。
鈴木秀子シスターには、『死にゆく者からの言葉』という 大変有名な ご著書がありますが、
家族を亡くされた多くの方が この『死にゆく者からの言葉』を読み、不思議な体験・感動的な体験をされました。
そのような体験談を集めたのが こちらの本です。
(終盤の部分は、鈴木秀子シスターのエッセイ的な内容です。)
今回の記事を読んで、ご興味を持って下さった方は、ぜひ古本屋さんか お近くの図書館で探してみてください。
- 死者と生者の仲良し時間/文藝春秋
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この本の中に、母親を自殺で亡くした女性が登場します。
母親のことをとても大切にしていた女性ですが、あるとき母親と大喧嘩をして
「お母さんなんか、いっそのこと、死んでくれた方がいい」
と言ってしまいます。
お母さんは、
「わかった、じゃあ死んでやる」
という言葉を残し、本当に自殺してしまいます。
遺された娘さんは、罪悪感に苛まれます。
良く当たるという占い師に見てもらうと、案の定、母親は成仏していないと言われてしまいます。
娘さんは それからの十三年間、自分の収入の大半を母親の供養に費やしました。
しかし、娘さんが救われたと感じることはありませんでした。
そんなある日、娘さんは本屋で『死にゆく者からの言葉』を手に取ります。
この本を夢中で読み終えたとき、娘さんは窓の外の景色を見て、その美しさに心を奪われます。
その瞬間。
光に包まれた景色の中に、母親の顔が浮かび上がりました。
そして母親は、こう告げます。
私が死んだのは、あなたのせいではないのよ。
あの時、私は体が弱っていて、もうろうとした精神状態だったの。
自殺する意識はなかったけれど、体が勝手に動いて、ああいう形になったの。
ちっとも苦しくなかったし、死んだ後は私は許され、光に包まれて安らかなところにずっといるんです。
だから、親を殺したなんて、思う必要はありません。
死はあなたとは関係ないところで、私に与えられたものなのです。
だから、自分を責めるのはやめて、しんから明るく、希望に満ちて、あなたの人生を生きて欲しいのです。
それが母の望みです。
それだけを告げると、母親の姿はいったん消えました。
しかし、母親は何かを思い出したように、もう一度戻って来て、こう言ったのです。
典子、これだけは覚えておきなさい。
脅かしを言う宗教とお金をせびる宗教だけはだめですよ。
そう言って、母親の姿は、今度は完全に消えたのだそうです。
娘さんは、亡くなった母親が今も自分を気遣ってくれているということが分かったので、涙が溢れてきたそうです。
このような、少し不思議で感動的な話がいっぱい詰まった本です。
私は思うのですが、この話に登場する母親はきっと、亡くなった直後から ずっと娘さんに
「違うのよ!あなたのせいではないのよ!」
と、声をかけ続けていたことでしょう。
だけど、娘さんの心は罪悪感でいっぱいなので、そんな母親の言葉が聞こえなかったのでしょう。
ところが、一冊の本を読んだことで、娘さんの心が開いた。
そのことによって、初めて母親の声が娘さんに届いたのだと思ます。
この娘さんに、特殊な能力があるというわけではありません。
この本の中に出てくるのは、罪悪感や悲しみでいっぱいの『普通の人たち』です。
そんな『普通の人たち』が、一冊の本を読んだことによって、心を開き、亡くなった人、あるいは光の世界の人とコンタクトを取ることができたのだと思います。
亡くなった人や、光の世界からのメッセージを受け取ることに、特殊能力はいりません。
私自身も、そう確信しています。
ただ、罪悪感を手放し、自分自身を愛し、自分を取り巻く世界に対して、心を開いておくこと。
それだけが必要なのだと思います。
不思議なことが自分の身に起ころうと 起こらなかろうと、そのようにして生きる方が ずっと生きやすいし、
亡くなった人たちもきっと そんな生き方をする方が安心してくれるだろうな・・・と思います。
ご興味をお持ちくださった方は、探すのが大変かもしれませんが、ぜひご一読ください。
また、お読みになったご感想を聞かせていただけたら、とても嬉しいです。
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