フィリップの看護のブログ-看護雑誌と書籍を批評

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看護師国試2013 必修問題 完全予想550

発行:照林社(20127月)

定価:1,995円(税込)

B5判・270頁+別冊・2色刷り


フィリップの看護のブログ-看護雑誌と書籍を批評

プチナースの照林社から刊行されている

看護師国家試験必修問題集。

今年も出ました。


どうやら今回も「完全予想」がウリみたいだけど、

ほぼ過去問と変わらないような気も…。


問題数は300となかなか。

さらに別冊で模擬試験がな、なんと

5セット分ついてくる!

すごい!

いや、ボリューム多すぎっ!


8割取れないと

他が満点でも落っことされるシステムの

「必修問題」が導入されて早10年近く。

来年の試験でいよいよ10回目。


10年も経過したことで、

ここ数年の傾向だけど、

過去問がプール(ストック)され、

問題の出題レベルも落ち着いてきたよね。

ちょっと前までは、

必修としては不適切な問題がよく出てたけど。


だから、

過去問をきちっとやりこんでいれば

まず問題ないと思うよ。


なんか、

出版社や予備校があおりすぎているような気が…。


どこの出版社もかなりのボリュームだけど、

必修だけでいやにならないかなあ?


過去問題集で全体を整理しながら、

必修問題も整理していけば大丈夫!といいたいね。


この段階で必修漬けになるより、

少しずつ整理しながら

冬あたりに余裕があったり、心配だったら

必修問題集を一気に解いてみる!

くらいでよいのでは?


今から不安で不安で仕方ない人はいいけどね。

本自体はまあ、よくできているよ。

(特にこれといった特徴はないけどね)


ただひたすら問題を解く、

(いや、解くというよりすぐ下に答えがあるので、

見ながら確認していくって感じかな)

って感じの本です。


せっかく買った過去問題集に載っている

必修問題分野をじっくりやってから買っても遅くない!

というのがフィリップ的アドバイス。


【全体評価

10点満点中6

★★★★★★☆☆☆☆

プチナース20127月号


発行:照林社(2012年6月)

定価:1,050円(税込)


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7月号は薬理学の特集。

パート1で基本編、

パート2で臨床実習に役立つ実践編、

という2部構成。


パート1は、最初「おっわかりやすい」

って思ったんだけど、

だんだん普通の教科書と同じような解説におさまった気がする…

結局難しくなり、ついていけなくなる感じかな。


もちろん教科書をわかりやすくかみ砕いているんだけど、

よく噛んでいないから消化不良というか、

結局構成も教科書とそう変わらないから

読み飽きちゃうんだよね。


なんか消化不良のままどんどん進んで行ってしまうところは、

階段を一段跳ばしで登っていく感じかな。


パート2はなかなかわかりやすいんじゃないかなと思う。

教科書にはなかなかないポイントかな。

こちらは実習前だけでなく、

基礎の学習と平行して読んでもらいたい。

何で薬理学を学ぶのかの根拠にもなるからね。

第2特集は

「患者さんへの対応 国試からみる10の鉄則」

これは、実習の領域別に

看護師の対応としてどれが正しいかを考える特集


ポイントは「国試からみる」としたところ。

つまりは、状況設定問題を考えるってことだね。


文章で長々と書いてある状況設定問題が苦手って

学生さんは結構いると思うけど、

これはその状況設定をわかりやすく漫画にしてくれている

その上で、選択肢からどれが適切かを考えるって内容。

状況をイメージして考えるトレーニングにはなると思うね。

それと別冊の疾患別看護過程、

今月の疾患はパーキンソン病です。一応情報として。

総合評価

10点満点中6

★★★★★★☆☆☆☆

すぐ調シリーズ 全14


発行:医学書院(20125月)

定価(各)1,260円(税込)

本のしくみ:ポケットサイズ・各100頁位


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【本の評価】

何か知らない間に書店の棚を占拠してたよ。

昨日まで普通の生活していたのに、

学校から帰って見たら

自宅が差し押さえになっていたみたいに…


このシリーズ、呼吸器とか循環器とか、

科別に14あるんだけど、

ほぼ同時に、一気に発売になったみたい。

だから一晩で城が建つように

書店に並び、棚を陣取ったってわけね。


一気にこれだけの点数出すなんて、

さすが絶対王者・医学書院ならではの離れワザ!

と言いたいところなんだけど、


実はけっこう、

いや、かなりがっかりしているよ。フィリップは。


本の内容は、

ナースや他の医療従事者が、

業務に必要な事柄やデータなんかを

「あれ何だっけ?」って思ったときに

「チラ見」する本。

だからポケットに入るコンパクトな大きさで、

頁も100頁位とスリムなわけ。


でもさ、これって学研とか照林社で出て

ちょっと前にブームになった「看護カード」

パクリだよね。


それを「薬剤」や「検査・治療」といった項目別に整理し、

シリーズにして科別に系統立てて揃えただけ。


カードではなく、本になっているけど、

これもちょっと前に照林社から「カード→ブック化」してるよね?

(照林社は自社本のパクリ…?!)


これが、だーれも看護カードみたいな企画を出していなくて、

急にシリーズ14巻出たら

もう医学書院には誰もかなわない!って感じだけど、

これじゃあ、その辺のパクリ出版社の仕事だよ!

王者の仕事じゃないよ!って思うのはフィリップだけ?


「科別にして本にしたのが工夫です!」

と言えばそうだし、悪いことではないよ。


むしろ出版界では

「柳の下にドジョウは3匹いる」(だったっけ?)

とかいう格言があるって聞いたことがあって、

実際にそんな企画も多いよ。


売れたものを狙っていくのはセオリーだけど、

なんかしっくりこなかったなあ。


「本」としてはよくできているよ。

しっかり作ってあって、よい「本」ですよ。


ただ、何が現場で優先的なのか?

どうしたら使い勝手がいいか?

っていう「企画」としての思いが伝わらなかったなあ。


一般的に言われているポイント、エッセンスを

コンパクトにきれいにまとめたってだけ。


監修もついてそれなりの謝礼も払っているんだろうけど、

それにしても「高い」って思うよ。

ある意味「ジェネリック本」だからね。


せめてもっと安くするとかしないと…。

とりあえず「この土地も医学書院がもらっちゃおう」

「今はなにやっても儲かるぜ」

ってくらいしか意思が感じられなかったかな。


【総合評価】

10点満点中4点

★★★★☆☆☆☆☆☆

まあ、医学書院じゃなかったらね、いいんだけどね…。

なんか残念で…。

看護師国家試験

パーフェクト!必修問題対策2013


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発行:メヂカルフレンド社(20124月)

定価2,415円(税込)

B5判・298


【本の内容】

メディックメディアのものと比較して、

定価は同じだけど、頁数は100頁以上少ない


模擬試験もメディックメディアの「3回」に対して

こちらは2回分。


問題数は500問超っていうから

さほど変わりないけど、メディックメディアより

若干少ないのかな?


それでもって「赤いチェックシート」はついていない。

こう見ると断然お得感はメディックメディアが上。


でもこの本の特徴は、

問題集と言うより、要点整理になっている点。


左頁がサマリー(要点整理)で、

さらにそれが穴埋め式のドリルになっている。

ドリルの答えはすぐわきに書いてあるので

見ながらでも解いていけるし、

自分で書き込みながらサマリーを完成させていく本。


そして右の頁にサマリーで学んだことに対する

練習問題とその解説を収載するという作り。


あえてメディックメディアやほかの出版社との差別化を図ったね。

その努力は認めたいし、

自分で書きながらまとめていくコンセプトは嫌いではないかな。


ただ、結構なボリュームもあるし、

ぜんぶ書いていくのは結構大変かも…。

悪く言えば「面倒な本」ではあるね(笑)


・根気よくのある人

・書きながら覚えていく人

にはいいかもしれないよ。


あくまで「必修問題の対策」として考えているなら

少々面倒くさい。

でも、初歩的な事項をきちんと確認して身に付けたい

っていう学生さんはこれで覚えるのもいいかもね。


なるべく早く取り組むことをオススメしたい!!


あえてパクリではなく、

オリジナリティを出した点を評価したい。




【総合評価】

10点満点中6

★★★★★★☆☆☆☆



クエスチョン・バンク看護師国家試験問題集

Select必修2013

発行:メディックメディア(20123月)

定価:2,415円(税込)

B5判・428頁


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【本の評価】

早いものでついこの間国試が終わったと思ったけど、

もう来年に向けてのスタートが切られたみたい。


さて、おなじみの看護師国試の必修問題集。

早い学生はもう取り組み始めているかな?



こちらは定番のクエスチョン・バンクシリーズ。

ほぼ例年通りの内容だから

取り立てて言うこともないんだけど、

(先輩とかから聞いているだろうし)


でも知らない学生さんもいるだろうから、

一応レビューしておきます…。


あの「看護学生のためのレビューブック」の出版社だね。

問題集は問題集なんだけど、

「問題を解く」と言うより、

解答と解説を見ながら、覚えていくタイプ。


なんといってもポイントはボリュームかな。

各3回分の模擬試験と過去問題集がついている!

(つまり合計6回分)

から、かなりお得かもしれない。

赤いチェックシートもついているし…。


解説は黒と赤の2色印刷で要点も一目でわかる。

解説もなかなか詳しいし、

図表やイラストも多く、

見た目もなかなかわかりやすいから、

まあやっぱり一番の定番書かもしれない。


年々厚くなっていくなあ、

というのが正直な感想で、

必修だけでこんなに!?

と思ってしまう感じは否めないけど、

(総問題数575問!)

まあ欠点が特に見当たらない本かな。


そういった点では、「ある意味完成された1冊…」

かも知れない。

比較したりが面倒だったり、

とりあえず何か1冊と思っている学生さんは

選んで間違いないかな?

【総合評価】

10点満点中8

★★★★★★★★☆☆