日本の医療への疑問 | nurseredcatのブログ

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去年の暮に義母が亡くなりました。パーキンソン病と肺ガンで長いこと寝たきり状態だったのですが、突然一人で立ってどこかに行こうとしたらしく転倒して腰の骨を折って入院していた最中でした。最後は息子二人に看取られて安らかに亡くなったようですが、何か月も病院でただ”生かされた”状態にされていた感じに疑問を抱きました。もっと早く楽に行かせてあげられたんじゃないかと今でも思います。アメリカの生活に長いせいか日本の医療がよくわからないので、このブログを読んだ方が色々教えてくださるとうれしいです。

 

まず初めに、相部屋が空いていないなどの病院の都合で個室に入れられる場合、不当に個室料金を払わされること。こういった場合本当は病院側は個室料金を取るのはいけないらしいのですが、違反して黙って請求するところも多く、地元の厚生局医療課に連絡して初めて相部屋料金に下げてくれました。他にもいろいろと文句を言わないと知らないで加算されていることが多いです。

 

あと納得いかないのは面会時間。アメリカのように誰でもいつでもとはいいませんが、面会するのにアポをとってしかも一人10分だけ? 信じられません。病院によるのかもしれませんがうちの主人が危篤と聞いてアメリカから向かったのに、最初、面会できるのは1週間後の10分と言われました。もちろん主人は文句をいったらすぐに会わせてくれましたが。コロナ対策と称してうるさい面会人に会わせない方法か。と思っちゃいます。

 

そして一番びっくりしたのは死間際のケア。家で突然亡くなった人や病院で重症で亡くなった人はわかりますが、他の死が近づいている人達はどこで、どういう風に亡くなるのでしょうか? アメリカだとホスピスがあり、ホスピスの施設に入ったり家でホスピスになり、訪問ナースが定期的に来て家族のサポートをしてくれたりするのですが。また、普通の病院でも緩和目的の薬、治療以外はすべて止めて緩和ケアをしてくれます。日本にはホスピスや緩和ケアをしてくれる病院が少ないとか。それならどういうサービスがあるのでしょうか? 私の義母は皮下点滴で水分のみを入れられている状態でずっと入院していました。病院側は胃管を入れたらどうか、胃ろうしたらどうか、また、中心静脈カテーテルを入れたらどうか、など提言してきましたが、この時の義母の状態は寝たきり、テレビも付いておらず、自分の点滴が落ちるのをずっとぼんやり見ているだけ。義母がそんな生活を延長したがっていたとは思いません。胃管も最初のうちはなんどか入れられましたが、義母がすぐに取り外してしまい、最後は腕を縛られていました。病院側はなぜ、楽に死なせてあげる方法を助言、行動してくれなかったのでしょうか? 一応緩和ケアをしている病院を紹介されたそうですが日本では病院と施設の提携が大切らしく、提携してるところ以外への移動には非協力的で、あきらめたそうです。

 

去年の春に日本に行ったときに義母が大好きだった温泉に連れて行きました。このころはもう寝たきりで意識がもうろうとしていることが頻繁にありましたが、ふと起きて、”OOちゃん(私の名前)、私ね、こんな風に生きたくないの。自分で歩きたいの。”と突然言いました。転倒したと聞いた時、”あ、自分で歩きたかったんだな。”って思いました。

 

花と海鮮料理が大好きだった義母。天国で花に囲まれておいしいものをたくさん食べ歩きしてください。