ミルクの点滴と言われているプロポフォール。強力な鎮静剤で呼吸困難を起こすため、病院では専門医師が与えるか、呼吸器をつけている患者さんのみナースが点滴として与えることができます。ついこの間うちの病院でナースが呼吸器を付けていない患者さんに与えてしまい問題になりました。患者さんは無事でしたが急遽呼吸器が入れられました。ちょっと怖そうな薬ですがこの薬は手術室、集中治療室、治療などに頻繁に使われています。
利点はまずハーフライフが短いこと。数分で効力が消えるのでちょっとした治療に便利。しかも健忘作用もあるので内視鏡検査とか経食道心エコー図などに使われます。私も主人も大腸内視鏡検査をしたときはプロポフォールが使われました。主人は検査が終わった直後、看護師に”ジュースいる?”と聞かれてリンゴジュースを飲み、ドクターが結果報告をしに来てくれてましたが、帰りの車の中で、”ドクターが検査後話に来なかった。あのナース、ジュースくれるって言ってくれなかった”と怒っているので”ドクターも来たし、リンゴジュース一箱飲み干してたよ。”って教えたらびっくりしてました。全く覚えてなかったようです。私の場合、なぜか普通の量の10倍ほどのプロポフォールが必要だったらしく(暴れてたのかな?)検査後、覚えているのは家のベッドで目が覚めたことでした。でも多分喉に何か入れられたらしく、喉が少しヒリヒリしていました。
他の利点は、他の鎮静剤に比べて安くすぐに手に入ること。だから呼吸器が入っている患者さんによく使われます。毎朝数十分プロポフォールを止めて患者さんがちゃんと目を覚まして言っていることを理解したかをチェックして、必要ならまたプロポフォールの点滴を始めます。他にもてんかんにも効くので持続的てんかん発作に使われたりもします。
悪い点は油性が高い薬なので肝臓不全の患者さんには使えず、また点滴に使うと12時間しかもたず、ちょくちょくこまめに交換しなくてはいけません。血圧がすごく下がる副作用もあるので、昇圧薬を入れる必要があることも。また、長く使ったり高用量で使っていると色々な合併症が起きて死にいたることあります。
あのマイケルジャクソンもこの薬で亡くなりましたよね。不眠症に使っていたとか。痛み止めなども使っていたから副作用が重なって呼吸困難と血圧が下がったのかも。こんなに強い薬を使わないと寝れなかったなんてMJもつらい人生を送っていたんだろうな。。。