怖い電子タバコ | nurseredcatのブログ

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ここ5年ほどで電子タバコ(Vape)がアメリカでポピュラーになり、年齢制限があるとはいえ、ガソリンスタンドなどで簡単に手に入るようになりました。匂いも色々あり、イチゴ、メロン、わたがし、ミントなどなど。以前、中学の校長先生が生徒から押収した様々な形をした電子タバコを紹介して、保護者に注意を呼び掛けていたことがありましたが、USBやペンの形をしたものとかが出てるので、親としては電子タバコなのかUSBなのか見ても区別がつかない状態。普通中高生は授業中にトイレに行って吸ったりするそうですが、なんと授業中クラスで吸っている子たちもいるとか。電子タバコは煙がモクモクとたくさんでるけれどすぐに消えることから、生徒たちは授業中に吸うときは胸元や袖の中から自分の服の中に息を吐いて煙を分散させるとか。それをする生徒もすごいけど、先生も匂いに気づくのではと思っちゃいません?

 

普通のたばこよりも安全だよーという宣伝で売り始めた電子タバコですがそれは全くのうそ。種類によっては普通のたばこよりもニコチン濃度が濃いものや、何十個もの発がん性を持った物質が入っているものもたくさんあるんです。しかも基本的に肺は気体が出入るするところで水分が入るところではありません。電子タバコは水蒸気状の物質を肺にいれるので肺に炎症などのダメージを与えてしまうんです。他にもマリファナ、フェンタニルなどの麻薬なども知らないうちに入っているので呼吸困難をこして呼吸停止になることもあります。

 

私の病棟にも電子タバコが原因で呼吸困難になり、運ばれてくる人がたくさんいます。肺炎などはステロイドや抗生物質などの薬で治すことができますが、電子タバコが原因で呼吸困難になった場合の肺は治す方法がありません。症状を和らげるのを助けて、呼吸器を入れて体が自力で直すのを待つことしかできないことが多いです。私がケアした患者さんは肺の中が炎症によるダメージで爛れて出血していました。電子タバコが原因で死亡したケースは年々増えてきています。また、電子タバコを使っている人はコロナで亡くなる可能性が高くなります。

 

また10代の子供たちにとって電子タバコは、脳の発達を妨げ、記憶力への影響があることが最近わかってきています。日本では学生が簡単に煙草を買えてしまいますよね。電子タバコの規制は厳しいようですが、電子タバコがアメリカのように子供たちにもポピュラーになりませんように!