虹色の旗 LGBT+ | nurseredcatのブログ

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レズ(L)、ゲイ(G)、バイ(B)は性対象が同性愛を含む人。トランスジェンダー(T)は性転換をした人など。+のあとにはQ,I,Aなど、アルファベットが足されていきます。性転換も実際に手術やホルモンを使って転換した人もいれば、ホルモンだけの人、精神的のみ転換している人もいます。また、乙男のように女性的なもの(または男性的)が好きだけど性対象は異性という人たちもいたりとみんなが同じシチュエーションではありません。日本は閉鎖的なところがありますがアメリカでもまだまだLGBT+の人たちは平等に扱われていません。LGBT+の人たちはうつ病や自殺、麻薬中毒になる確率が高いといわれていますが、それは家庭や世間で差別されたり、病院を信用できない理由がかあるからだそうです。またLGBT+ならではの病気、体や精神の問題などもあり、病院側が患者さんの性をしっかり把握しておかないと対処を間違えたり、患者さんの信頼を得ることができません。以前ERに腹痛で来た男性。男性として対処していたのですが性器の検査をためらっていたため、実は性転換していた女性で子宮筋腫だったことが判明するのが遅れたことがありました。

 

最近では患者さんがERに来た時、入院する時に性の質問をする病院が増えてきました。生まれたときの性と現在の性、名前(名前が戸籍と変っている場合)、または彼女/彼どっちで呼ばれたいか。カルテにはM(男性)F(女性)以外にもMtF(男性から女性), FtM(女性から男性)という項目も増えました。つい最近でもMtFの患者さんが来ていて見た目は男性でしたが女性として対処してほしいとカルテに指摘されていたので気を付けていました。最初のうちは目をみて話してくれず、返事も一言、二言くらいでしたが、シフトの終わりには笑って色々話してくれました。また、家族には性転換をしたことを知られたくないという患者さんもいて、家族がいるときは呼び名をかえなくてはいけないこともありました。性の質問は気まずいですが、最初に聞いておくと患者さんとの信頼関係を得ることができ、治療がやりやすくなります。また、血液検査などの正常値も男性女性で違うので生まれたときの性も考慮しなくてはいけません。

 

州によっては同性結婚が認められてないところがあり、保険に入れなかったり、会社をくびになってしまうところがあるので、病気になっても医者に会いに行けない人がいます。また性転換やホルモンを保険がはらってくれないことも多く、たくさんのLGBT+の人はメキシコなどの国外で性転換の手術やホルモンの入手などを行っていますが、血栓や肝臓不全などの合併症や副作用などの問題が起きても手術やホルモン剤などは違法のものが多いので対処が難しいことが多いです。また、胸回りにさらしなどを巻いていて肋骨を折ったり、胸を作るためにシリコン注入して細胞壊死したりなどもLGBT+の人におこりうる問題です。

 

私の働いている病院は虹の旗を掲げています。これはLGBT+をサポートしている、のろしのようなものです。ナースやドクターにもLGBT+の人がたくさんいて全く違和感ありません。むしろ私は話しやすくて一緒に仕事をしていて楽しいです。最近では小学校などでも男女共有のトイレを設けたりして子供たちが安心して自分のアイデンティティーを認められるような環境にするように心がけています。私の娘の小学校の親友も女性から男性にかわったTransgenderで、今は違う州に引っ越してしまいましたが苦労していなければいいなと願っています。