カラフルなコード | nurseredcatのブログ

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コードブルーと言ったら全世界共通、心肺停止ですよね。病院にはその他色々なコードがありますが、コードブルー以外は各州、各病院によって色も呼び方も違くて面白いです。今回は色々なコードを紹介します!

 

赤: 火事。これも全世界共通ではないでしょうか? しょっちゅうあります。大体は未遂で、狂った患者さんがアラームを作動させたり、電子レンジに入れちゃいけないものを入れちゃったり、患者さんが内緒でトイレでたばこを吸ってたり。ちなみに誤作動で消防車が来た場合は病院が罰金を払うことになっています。確か5万円ぐらい?

 

ピンク、琥珀(アンバー): 赤ちゃんが行方不明の時。以前は病院から赤ちゃんが盗まれることがよくありましたが、最近では赤ちゃんの足にアラームを付けているところが多いし病棟も厳しく面会が制限されているので、このコードを聞くことは少なくなりました。たまに上機嫌なほやほやお父さんがうれしさのあまり、赤ちゃんを他の家族に見せようと病棟をでてしまい、このコードを呼ばれちゃうこともあります。他の病棟のナースたちはこのコードを聞くと非常階段やエレベーターを見張るように指導されています。コードアンバー(アンバーアラート)は全米で一般にも使われていて、子供の誘拐が起こると全住民(そのエリア付近)の携帯、ラジオ、TVにアラームが行き子供、誘拐犯、車などの情報が送られてきて救出作業を手伝います。何十年前にアンバーちゃんという当時9歳の女の子が誘拐、殺害されたことから始まったアラームシステムです。

 

オレンジ: 科学治療薬、危険な液体のこぼれ。これはお掃除の方が来てくれます。液体の種類によって対処の仕方が違うので専門家にお任せします。

 

灰色: 狂った患者さんが手におえない時。警備員さんが来てくれてサポートしてくれます。拘束道具を付けたり、薬をあげて興奮を抑えたり。ぼけたお年寄りの患者さんは警備員さんを見ただけで警察と間違えて安心するのか恐怖を感じるのか、すぐにおとなしくなるパターンが多いです。

 

銀: 銃、凶器を持っている人がいる場合。一度、傘をライフルと間違えてこのコードが呼ばれたことがありました。まあ、安全が第一だからいいですが。。。傘を持ってた人もびっくりしたでしょうね。これが実際に銃の乱射がはじまるとコードMassive shooterといって病院内すべての人に”逃げる、隠れる、戦う”ように公にアラームが鳴ります。

 

黄色、黒: 爆弾。これが呼ばれたらナースたちは周りの持ち物に気をつけます。いつもないところに知らない箱があったりしたらすぐに爆弾処理者がかけつけます。病院は結構爆弾警告がよくくるようで1年に一度はこのコードが起こります。大体4時間ほどで爆弾がないことが証明され解除されますが。今でも覚えているのは10年ほど前、夕方若い男性が古いクッキーの入れ物を患者さんに持ってきました。でもそんな患者さんは病棟にいなかったのでそう言ったら、それでもそのクッキーの入れ物を置いていこうとしました。持って帰ってと言っても置いて逃げ帰ってしまったのでこっちも怖くなり、このコードが呼ばれました。結局は爆弾ではなかったのですが(確かただの紙が入ってただけ)めちゃくちゃ怖かったのを覚えています。

 

ミスター: 危ない面会人。表立ってコードや警備員を呼ぶと反対に面会人がキレる可能性があるので、ミスターを呼んでくださいというようにしています。すると警備員が駆け付けてくれます。

 

RRT, STAT: ちょっと体調が悪くなってる、心配な患者がいる場合。以前話したように集中治療室のナース、呼吸器専門者、心電図技師が駆け付けます。

 

トリアージ、災害: これは病院外で災害などがあり、たくさんの患者さんが来る予定があるときに出されるコードです。退院できる患者さんは退院させ、集中治療室やERの患者さんはすぐに違う病棟に移せるだけ移します。そしてERに来た患者さんをトリアージして各病棟に振り分けていきます。ベッドが足りない場合は他の病院に輸送されることもあります。私が住んでいる州は比較的災害が少ないので今まででこのコードを聞いたのはたったの一度だけです。9月11日、あのニューヨークで起きたアメリカ同時多発テロ事件の日です。ビルが爆破された直後、他の州もテロにそなえてこのコードがあちこちでなり、私はその時準夜勤だったので家でまだ行く用意をしていました。病院から電話がきてすぐに来てほしいとのこと。このコードが起きると病院はすべてのナースに連絡をして出勤してできる人はすべて呼び寄せます。ニュースを見てなかった私は何が何だかわからず、病院に行って初めて知りびっくり。私の州はその後も何のテロ行為はなかったのですが、後から後からでてくるすさまじい画像を患者さんたちとテレビで見ていてショックを受けたのを覚えています。

 

茶: これは非公認のナースたちの間のギャグコード。うOちのことです。”コードブラウンだから助けてー”と仕事仲間に手伝ってもらいます。もちろん一番頻繁に使われるコードです(笑)。