そろそろってことかな。
76歳になったスピルバーグが、元気なうちに撮っておきたかった?自伝的物語。映画を撮ることにのめり込んでいった少年時代から、楽しいだけではすまなくなってきた青年期。本人だけでなく、周りの人たちの心の中の描き方も見事だった。すべてのことに理由があるという母の言葉に、自分が映画を取り続けてきたことを重ね合わせているような気がした。好きだったのはラストカット。そう、つまんなくならないように。
これが映画にできること。
主人公は冴えない人生を送る在米中国人のおばちゃん。世の中のイケてるからはほぼ真逆にいる存在の彼女が、ある日突然マルチバースを飛び回り地球の危機を救うヒーローになる話。その荒唐無稽さと下らなさとあり得ない世界観が作品全体を彩り、それを最新技術が支える。これこそいま、映画にしかできない無責任な想像力の具現化だ。かっこよくだけでなく、下らなさも含めてイマジネーションの楽しさを感じさせてくれる。指ソーセージが最高やった(笑)
田舎の女子高生4人の、卒業式前日からの普通の2日間。女子でもないし、32年前やし、全く接点はないけど、そんなに違いはないと思う。卒業したくない…高校が世界の全てだった…わかるけど、これからももっとおもろいことあるよ!勝手に共感しながら、自分の時をずっと思い出していた。あの頃の顔がたくさん浮かんできた。そんな楽しみ方もいいでしょ?
フリが長すぎ。
3章構成、144分の大作。すべては3章のオチのためのフリなのに、それだけで2時間弱消費し、しかも2章が見てられない。あれはブラックユーモアではない。不快極まる数十分間。3章の展開を長くしたり、ラストシーンのそのあとを見せたりしたら、絶対おもろかったのに。
ずっと薄曇り。
80年代初頭、イギリスの田舎町の映画館を舞台にした中年女性と黒人青年の「いろいろある」物語。そういう気候なんかもしれないけど、画面もこっちの気分もずっとどんよりしたまま。雰囲気が好きな人じゃなきゃ、何を見せられてるんだ?と疑問しかわかない。彼女も辛い経験をしてきたから…彼はいろいろ体験してオトナになった…あいまいなところを察するのが文学だってのか?モヤモヤしか残らなかった。
どうしたフジテレビ…
最初に言っておくと銭湯は大好きだ。出張先でもビジネスホテルの風呂には入らず、近くの銭湯を探すし、スポーツの時は近くの呑み屋と銭湯をチェックしてから行く。だからすごく期待していたのに、なんやこれ?見る側を馬鹿にしたようなシーンの連続と薄っぺらい演出。これなら心温まるだろうというあざとい展開に辟易する。銭湯への大切な想いをかき回すような映画。ちっとも風呂に入りたくならないのが何よりの証拠。
ハイボール欲しいな。
世界一のジャズプレーヤーを目指す18歳の若者たちの物語。ストーリー展開はベタだけど、音楽がとにかく熱く、カッコいい。全くジャズには素人だけど、後半はリズムを取る手が止まらなかったし、ライブ終わりで拍手しそうになった。何分かジャズの海で漂っている気分になった。一杯引っ掛けてからレイトショーで見たい大人のアニメ。絶対映画館だわ。唯一のマイナスはモーションキャプチャー、あれでちょっと覚める。
つまラーン。
シリーズの最初のほうは好きだったこのシリーズなのに。小さくなりすぎて量子世界でずっと戦いっぱなしの2時間。見たこともないけど、どう作られたって実感なんかわきようもないやろ。リアル世界の中で小さくなったり、デカくなったりが魅力だったのにやり過ぎや。別に無理にアベンジャーズ本隊に巻き込まなくても、スピンオフの箸休めみたいなヒーローのほうがええのになぁ。
こういう映画との出会いも、ご縁。
渡辺いっけい演じる昭和型の熱いおっさんが、結婚相談所で研修することになって…というコメディ。悪い人ではないものの、自分のやり方と時代が合わなくなってとか、でもなかなか変えられなくてとか。共感するところも、我が身を反省させられるところもあり、笑えてちょっと染みる佳作だった。人が幸せになる顔を見られる商売って素晴らしい、そうだよな。
贔屓目はありありだけど。
どうもこういう潰れかけの名画座ものには弱い。実際にいろいろあったけど好きな俳優、小出恵介を中心にいろいろある人たちが映画を中心に展開していく物語。みんなに「愛」があって満たされた気持ちになる。やっぱり映画館も、映画も理由なく好きだわ。