悪い夏 5.画竜点睛を欠いたなぁ。生活保護を食いものにしている連中と、ケースワーカーが堕ちていく物語。窪田正孝、河合優実ら役者陣の熱演は見事だったし、今の日本の抱える闇に迫った物語も良かった、途中までは。ラストがなぁ…わざとらしい台風情報から、勢ぞろいして殺し合いて!そんなんで話まとめてどうすんねん。韓国映画の悪い影響だわ。
ミッキー17 7おもてたんより、オモロかった。監督は「パラサイト」のポン・ジュノ。予告を見て、何度も同じ時を繰り返すタ イムリープものだと勘違いしていた。繰り返すのはミッキーだけ。死んでも記憶を引き継いで再プリントされるエクスペンダブル、この設定がムチャよかった。倫理的に許されないから宇宙空間で、新たな調査や研究のためのモルモットとして何度も死を繰り返すミッキー。死んだと思ってた17が生きていて18と同時に存在することになって、物語が後半さらに展開していく。自分がミッキーだったら…ではなく、ミッキーを利用できたらを考えてしまった。RPGでセーブしたあと無謀な挑戦を繰り返させる感じ。どんな活用法があるだろうか?
教皇選挙 5オチにやられた。ローマ教皇が亡くなった後、新教皇を決める選挙「コンクラーベ」の物語。100人を超える枢機卿たちが、外界からは閉ざされた合宿で、誰かが2/3の票を得るまで投票を繰り返す「根比べ」だ。神に仕える聖なる仕事だが、実情は権力と謀略にま みれた世界。そのごちゃごちゃは予想通りだったが、さんざん揉めた末の結論をそうするか!モヤモヤしてたから、逆にスッキリした部分もあるけれど。
少年と犬 5ちょっとファンタジーすぎへん?馳星周の直木賞作品と、このタイトル。久しぶりに気持ちいい涙を流したいと前情報を入れずに行って…失敗した。人に寄り添い、その存在が助けになる犬っていると思うけど、それを一頭に押し付けるのはしんどいやろ。あとワケありの登場人物たちも共感できるポイントが少なく、挙句の果てに幽霊て。図鑑を忘れただけで長い話聞かされた少女も、たぶん焼肉だけじゃ元取れなかったんちゃうかな。
ジェリーの災難 6映画自体はそんなにだけど。台湾からアメリカに渡り、長年コツコツ家族のために貯めた財産を詐欺で奪われたじいさん。その体験を本人の主演、脚本、本物の家族の出演で映画にしてしまったという作品。詐欺の手口やハマってしまう物語は粗いけれど、転んでもタダで起きないジェリーの精神力に感動すら覚えた。金持ちから一転、無一文になりウーバーで働きながら、この経験を劇場映画化しようて!昔台本を書いて家族で撮ったホームビデオ作りが楽しかったからて!逞しいにもほどがあるやろ。
ウィキッド ふたりの魔女 5まだ判断はしかねるけれど。オズの魔法使いに出てくる西の魔女のエピソード1という位置づけの作品。アナキンがベイダーになるのと同じで、最初から悪ではなかったものを、不幸や環境が導くという流れになって行く気がするが、そうなのか?緑の肌で生まれただけで辛い人生を送ってきたウィキッドへの共感や同情はある。しかし後に善い魔女になっていくというグリンダには目先の人気と利益にしか目が向いていない某大統領のような空気を感じるし、二人が親友になるくだりも理解しがたい。しかも前半だけで2時間半を超えるのはいかがなものか?スーパーマン並のエルファバの戦闘や飛翔シーンはカッコよかったが、やっぱり長すぎるやろ。、
映画ドラえもん のび太の絵世界物語 6よく出来てたと思う。サバンナ高橋くんの影響で、大人になってから毎年30年近く劇場で見続けている映画ドラえもん。年によって当たり外れはあるけど、絵の世界に入り込んで…という今回は当たりだったかな。映画ならではの、ジャイアン・スネ夫の見せ場が少なかったが、ひみつ道具の使い方もいいし、伏線回収も気持ちいい。ただ名画の世界を使うのがオープニングだけなのはもったいなかったかな?あれがもっとストーリーに絡んでくると更に面白いけど、子どもたちには難しくなっちゃうし、権利の問題もあるのかもしれないか。
35年目のラブレター 5そりゃ、こんなん好きでしょうとも。子どもの頃の恵まれない環境で読み書きを習えなかったおじさんが、奥さんにラブレターを書く目的で夜間中学に通う。シニア料金で見る人たちのほぼすべてが好きそうな作品だ。一応実話らしいけど、展開がベタすぎるし、鶴瓶さんの芝居も…。安心感はあるけど、意外性はゼロだった。ただ見ている間中ずっと、カミさんへの感謝と自分の至らなさを痛感させられた。その点では見てよかったかな。
野生の島のロズ 7見逃さないで、良かった。ほぼ上映も終わりかけで、駆け込みで息子と見に行けた。CGアニメだけど、ドリームワークス作品で大人も楽しめるというか、子どもにはわからない。万能お手伝いロボのロズが、動物しかいない無人島に漂着。出会いと子育てを通じて感情や愛、信頼を得ていく物語だ。経験してないし、プログラムされ ていない子育てをしなくちゃいけない、親としての不安。言われたことをやるだけでなく、その先にこそある信頼。自分と違う他者を認める度量。いろんな部分で共感して、心をブンブン振り回された。今週見たアカデミー受賞&ノミネート作品より、ずっとグッと来たわ。
名もなき者 5ボーナスがないからなぁ。アカデミー賞8部門ノミネート、ミュージシャンでノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランの若い頃を描いた作品。前評判が良かったのもあって期待が大きかった。あれ?才能を見いだされ、登り調子の部分だけだから、いけ好かないカッコつけ野郎なだけのボブ。やりたいことと求められることのギャップに悩み、ちっとも幸せそうじゃない。3時間近い映画の半分くらいが歌唱シーンで、それを吹き替えなしで演じたのは素晴らしいと思うけど、名前だけでボブ・ディランの曲あんまり知らへ んねん。だからファンには響くところがピンと来ない。日本だと長渕とかなんかなぁ。