ラストマイル 6よくできてるねん。でもなAmazonをモデルにした巨大販売サイトの商品が爆発するというスリラー。TBSが制作している映画だからということで、警察絡みの2つのドラマのキャストがカメオ出演していた。物語も会社のために必死に働き過ぎる社畜や、取引のシェア確保のためにおかしなことになる会社間の関係、そして下請けの理不尽な現状など、リアルな問題を絡めており見事だなあと思った。ただそこがキレイにハマりすぎてて、荒削りな感じとか、伝えたいことの熱量が抑えられてしまった感じ。小ぢんまりまとまってしまったなあ
劇場版 アナウンサーたちの戦争 6信念を貫けるか、空気に飲まれるか?去年の終戦記念日に放送したドラマの再編集版だそう。国として間違った方向に進む原動力となった大本営発表。それを読んでいたアナウンサーにスポットを当てたという視点は素晴らしかったと思う。当時のメディアとしてのラジオの力はものすごかったし、国全体をアジテートできる効力感もたまらなかったはず。ただそこで立ち止まれた主人公の葛藤には共感できる。会社や社会の正しいと、自分の信じる道。ここまで極端じゃないけど、重なる部分はあるよな。ただ元がドラマだからなのか、スケールが小さくて盛り上がりには欠けた。
輝け星くず 5.両方の意味で「ゆるい」作品紹介に「一度の失敗を許さない社会で、再び立ち上がる姿を描いたヒューマンコメディ」大いに共感して、見に行った。過去のトラウマや前科というミスに引きずられる親娘に巻き込まれる彼氏。愛を持って受け入れるというか、単なるお人好しにみえてしまい、モヤモヤが残った。そこまで描く予算がなかったからなのか、マイナスの部分も巻き返し、再生の部分もインパクトが弱すぎる。そもそもどうやって、明石から淡路までチャリで渡ったんや?
フォールガイ 6メリハリが大事やな。ライアン・ゴズリングがスタントマンを演じるアクション映画。スタントの事故で一線を離れていたが、陰謀に巻き込まれて…まあストーリーはあまり重要じゃない。事情があってこれを生まれて初めてMX4Dで見た。アクションは要所要所であって、VFXでなくスタントで挑戦しているのはさすが。ただその度に席がグラグラしたり、おしりや背中つつかれたり、プシュってなんかでてきたり、忙しい。画面に集中できないのと、強弱がないので、だんだん慣れてきてしまう。あと自分がいつも主人公の気分なわけでもないよな。ホラー映画のワッ!て脅かす感じと変わらない。プラス1300円の価値はないかな。
今どきラジオ?…でもやっぱりラジオ 6やっぱり、大切なのは愛やねん。名古屋のZIPーFMで長年トップDJを続けるも突然解雇。それにめげずにコミュニティーFMを立ち上げたDJジェイムズ・ヘイブンズさんのドキュメント。正直彼のことを今日まで全く知らなかった。でもたまたまFBに上がってきたリンク、このタイトルでは見逃せないと有料だけど見てしまった。濃すぎるキャラとか、ドキュメンタリーの作り方(ラジオの話をするのにリスナーの声をほぼ拾っていなかった)とか、言いたいことはたくさんある。でもこの時代にラジオへの心からの愛を感じて、羨ましいやら、悔しいやら。行動すること、周りを巻き込めること。見習っていきたいと思った1本。
ブルーピリオド 7情熱って、愛とおんなじだ。遊びと勉強、器用に生きてきた高校生が美術の世界に触れ、東京芸大合格を目指して魂を削る物語。眞栄田 郷敦が高校生に見えるとかは置いといて、展開から目が離せなかった。「好き」を仕事にすることの幸せと辛さ。それをみつけられるかどうか?自分の今までとこれからの人生、そして進路を決める年になった息子たちの人生と重ね合わせ、いろんなことを考えずにいられなかった。自分だけで言うと「好き」は見つかっている気がする。でもそれを仕事にできるか?それがつらくなるのではないか?50を超えてもがっつり惑っている自分がいる。でもそんなことを考えてみてほしいと息子たちにチケットを買ってみようと思う。
マミー 5冤罪かもしれない、でも、う〜ん…和歌山カレー事件の林眞須美死刑囚。世論とマスコミの憶測、不十分な証拠による冤罪だというのが、この作品の主張だ。林健治氏や元舎弟だったという男が健在だったのには驚いた。彼らや支持者、当時小学生だった長男が主張するように、動機がわからない中での真実は証明されていないのかもしれない。ただ当時を語る彼らの証言を聞けば聞くほど、より強くなる状況証拠や心証。冤罪が作られるかもしれない恐ろしさは感じつつ、でもやっぱり…も拭いきれないなぁ。
アイアム・ア・コメディアン 7テレビじゃ見られへんもの。ウーマンラッシュアワーは世にでるキッカケになったABCお笑い新人グランプリの予選から見ていた。そのセンスに驚いたし、その後の活躍も変化も知ってるけど、最近どうしてるのか?ドキュメントだと聞いて見に行った。ネタに政治への意見を入れてテレビから消え、アメリカを志し、コロナ禍。彼のネタがおもろいか?主張に共感できるか?は置いといて、政治家になるのでなくお笑いで世界を変えようという気持ちや、やりたいことに後先考えず突き進む情熱には感心した。一方でスタンダップコメディの面白さとか、政治や風刺を入れるのがオトナで高度だとするアメリカの風潮には、違和感とか単なる文化の違いを感じるんだけどなぁ。
キングダム 大将軍の帰還 5ホントにこれでやめといてや。キングダムシリーズ、結局4本全部見てしまったやんか。二時間半もあるのに、あいかわらず闘いっぱなしだし、シンは童のままで成長なし。大沢たかおのクセのある王騎将軍と、ラスボス感が半端ない吉川晃司の対決はおもろかった。あの闘いをどう撮ったのかには興味あるけど、話としてどうよこれ?
デッドプール&ウルヴァリン 5せっかくデッドプールなんやから。デッドプールシリーズ第3作。1作目はイマイチ、2作目は大好きだった。 そしてXメンの先輩との競演、楽しみにしてたのに…。常識破り、タブーを超えた下品さが魅力だったのに、規模が大きくなったからなのか、まとまった感じになっちゃった。あと茶化しながらも、マーベルのわけわからんマルチバースの世界に巻き込まれてる。シンプルでバカで苦笑いだけで良かったのに。