プライベートは一旦おいておいて。

漫画家東村アキコさんの自伝的作品の映画化。作品は読んだことないけど、キャラクターとして名前は聞くし、とても興味がある人だったので、楽しみにしていた。なのに、公開直前に主演女優の不倫騒動でケチがつく。それを理由にネット上の評判は散々。でも当事者以外には本来関係のない話だし、作品には罪はない。「だからみる気がしない」奴は好きにすればいい。

ということで本編に戻りたい。簡単に言うと、漫画家デビュー前の学生時代にお世話になった絵画教室のスパルタ師匠との物語だ。見ている間中、恩師について考えてしまった。今の自分を作ってくれた、影響を与えてくれた恩師。時代によってアプローチは変わるだろうけど、目先の結果や自分の手柄は考えず、弟子の良さを伸ばすため動いてくれた人のような気がする。そんな誰かの恩師に、今からでもなることができるだろうか?

2匹目のドジョウはおらんかったね。

1作目は設定説明に手間取ってイマイチだったのに、2は素晴らしい出来だったパディントンシリーズの3本目。パディントンが自分のふるさとを訪ねてペルーを冒険する物語だ。ファンが見たいのはパディントンとブラウンさん一家の自然な関係、悪い人は出てこない安心して見られるファンタジーだから、無理にアマゾンなんかに連れていく必要はなかったし、その分見たかった家族ドラマが少なかったのでは。

子どもたちも成長して、巣立っていくのだから、パディントンもそうしたらいいのに、微妙な終わりかただったなぁ。続けるんやろか?

いろいろ、予想通り。
鈴木亮平が有村架純を親代わりに育てた兄貴を演じる物語だというのは、予告を見て知ってた。多分そうなるだろうと思ってた。その通りだった。そりゃ泣くだろう。恋愛とか難病ものには鈍いところもあるけど、兄貴の気持ち・父親の気持ち、そのワン・ツーには滅法弱い。ベタだけど、そこはどうしようもないやん。

変わらないのかな…
高校の修学旅行の自由行動。クラスになじめずボッチな子らが同じ班にあつめられ…という物語。浮いてる理由はそれぞれだけど、その寂しさとか、周りに合わせるしんどさとか、わかるなぁ…。といっても高校卒業して30年以上経つおっさんだし、わかったつもりだけなのかもしれない。自分の修学旅行の記憶すら、ホントうっすらしかないのに。

同じ穴のムジナやんか。
映画好きの厨2病の高3の物語。そのあと数十年人生を経験しているから、客観的になれるけど、視界の狭さ、自意識過剰さ、根拠のない自信など、思い出してみれば恥ずかしきことの数々。自分も間違いなく通ってきた道ばかりだった。もうちょっと映画に溺れたからこそのエピソードや展開はほしかったけれど、周りとのズレや親とのすれ違いなどいちいち刺さってたまらない。今の子たちもこの気分、味わってくれるんだろうか?

子どもなめんな!
子どもたちが夢中なマイクラが映画に!そりゃ、ゲームはうっすらとしかしらないけど見に行きますがな。ストーリーは元から期待してないし、元ネタの情報が入ってないから映画化の是非の判断はしようがない。ただ自分の好きな世界を自由に構築できるマイクラの楽しさが生かされているかは疑問。
何もかも自由だよ。あなたの好きにしていいよ!と言われた時の戸惑いと不自由さがあるんじゃないのか?マイクラにハマっている息子に感想を聞いてから判断したい。

つまらなくは、ないけど。
おそらく今年日本で一番たくさんの人が見る映画だろうから、一応見に行ってきた。初日の梅田だけで74回かかっていたし、東京では1館で40回近くやっていたところもあったみたい。GWのスクリーンを独り占めしている作品だ。館内は妙にポップコーン率が高く、作品というより数少ない「映画デート」を楽しんでいるイベント的なお客さんが多い印象。28作というこのシリーズ、何度か見ているけどまあ何も残らない。中盤までの火曜サスペンス劇場みたいな地味な展開も、クライマックスの非科学的な活躍も、一時の爽快感とツッコミ待ちと考えればそれでいいんだろう。
でもこれが年に一度映画館で見る映画、になっている国の文化度って…寂しい。

何でもできる時代だから。
映画業界どころか、言葉を使える子どもですらAIやCGを使って、信じられない映像を創ることが可能な現段階。だからこそ、カメラを一切動かさない縛りを決めて、ロバート・ゼメキスが作った作品。RPGとかで何回目かのクリアに挑戦する時に、自分の中で「今回は盾は一切使わない」的なセルフハンデをつけてやるみたい。でもゼメキスはカメラは動かさないけど、時代を自在に行き来しまくる。画面的には面白かったがそっちに引っ張られて、物語がちょっと薄かったかなぁ

ファンタジーではない。
フィクションだが、実際の事件に基づいた物語だ。主人公は柔道の世界選手権でメダルに手が届きそうなイランの有力選手。その実力から順調に勝ち進むが、このまま行くと決勝で政治的に敵対するイスラエルの選手と対戦する可能性が。そこでそうなる前にけがを装って棄権するよう自国の柔道連盟から連絡が入る。世界一を目指す立場でもちろんそんな八百長は受け入れず、断固拒否すると国の家族に危機が迫る…というストーリー。もちろん知らなかったし、そんなことがあるというだけで「自分の世界の外の現実」の作品。特に戦争状態だと、平時の常識の通用しないことがあるのは理解できる。でもその統制は本来何のためなのか?自国民の人権を侵害してまで守るべきものなんだろうか?
親が拉致され、旦那と子供は亡命、一生会えないかもしれない。そんなリスクを負ってまで戦い、勝利したい執念。そんな情熱はあるか?突きつけられた。

みんな平等に!
気取らず、というか気取れず自分に素直なブリジットに虜になった1作目から24年目の第4作。狙われてるのは分かっているけど、やっぱり共感してしまう。結婚し、仕事と子育てに振り回され𛃹現実。そしてそれでも失いたくない自分らしさと欲望。性別は違っても50代でブリジットと同世代の自分には刺さるし、いろんなことを思い出してしまう。でもヒュー・グラントを見て思ったけどやっぱりみんな平等に衰えるわな。
一番染みたのは死に際のオヤジさんのセリフ「ただ生きるな、精一杯楽しめ」アイアイサー!