アマゾンの「みんれび」が行っているお坊さん便が物議を呼んでいます。
宗教行為を商品化する事はおかしいというものですが、確かに私もそれは思います。
感謝の気持ちをお布施としてお坊さんに渡すというのが正しい表現なのでしょうが、時代の移り変わりによりそれも仕方ないのかな~?とも思います。
そんな昔からの習わしも、別の問題が出てきているからだと思います。
まず、若者の宗教離れによって、読経や戒名に対する価値観が下がってきているという事がまず挙げられるでしょう。
昔より確実にお坊さんの収入は減っているはずです。
昔は、地方の小さな寺院でもそこそこの収入はあったと思います。
まあ、質素であれ食べていけたでしょうが収入の減った今はそれこそ食べる事さえも大変な寺院が数多くあるようです。
一方、大きな格式の高い寺院なんかはそんな心配は全くないみたいですね。
昨今、宗教離れして法要に価値を見いだせなくなった若い人がそういうものにお金を使わなくなってきたあおりをモロに被るのは小さな寺院なのでしょう。
私の想像なのですが、もしお坊さん便なんかが許されずに無くなってしまったら、小さな寺院やお坊さんはどんどん減っていくと思います。
結局生き残るのは、外車を乗り回して旨いものをたらふく食べて肥えたお坊さんのいる格式の高い寺院ばかりとなるでしょう。
もしそんな状態になったとしても、高いお布施を我慢して払って、檀家になる人は、減ることはあっても増える事はないでしょう。
昔からの檀家だって世代が変われば、お布施の額が減っていくかもしれませんネ。
お葬式も質素に家族葬として、戒名もお経もいらない火葬と納骨だけなんて事が多くなってくるかもしれません。
宗教に対する法要行為を捨てるか商品化してでも存続させるかですね。
どちらにしても、信仰心の低下という事には変わらないですが…。
結局は日本人の信仰心の向上の為に、お坊さん達の今まで以上の努力が必要なのかもしれません。
それがダメなら、少額のお布施でも快く読経してあげて、自分達の食いぶちはサイドビジネスのほうで稼ぐしかないでしょう。
そんなサイドビジネスのひとつが、読経を商品化したお坊さん便という事でしょう。
一番身近なサイドビジネスですからネ。
お葬式も少額葬が増えてきてますし、ほんとこれからどうなっていくのでしょう?
そのうち、お坊さんと葬儀会社がコラボして、お葬式&読経&戒名パックプランなんかが出てくるかもしれませんネ。
一周忌サービス中な~んて。
競争の激しい葬儀会社もお寺も、生き残る事という目的は見事に一致してますからネ。