【け】源氏供養(げんじくよう) | 公辞苑(ハムじえん)【第二版】

公辞苑(ハムじえん)【第二版】

吾輩の辞書には「不毛」という文字しかない!

特にテーマもなく、徒然なるままに書き綴ってます。

源氏供養・・・

源氏物語』およびその作者の紫式部を供養するという法会。

中世に見られた文化である。

また、それを題材にした『源氏供養』という題の作品で、能などにある。

 

 

 

 

 

大河ドラマ『光る君へ』・・・

ついに、まひろ(紫式部)が『源氏物語』を執筆し出しましたね。

 

 

 

紫式部は『源氏物語』で色恋の絵空事を書き、多くの人を惑わせた罪で死後に地獄に堕とされた・・・

『今鏡』という歴史物語などで、そのように語られているそうです。

 

 

地獄に落ちた紫式部の苦を救うとともに、読者の罪障をも消滅させるための供養・・・

それが源氏供養のようです。

 

 

 

 

ちなみに、京都市北区紫野西御所田町に、紫式部の墓(と言われているお墓)がありますが・・・

小野篁という人物のお墓(と言われているお墓)の隣にあるそうです。

 

小野篁は平安時代初期の公卿で、地獄と現世を行き来でき、夜間は閻魔庁で閻魔大王の裁判の補佐をしていたという伝説がある人物です。

 

『源氏物語』の読者たちが、小野篁に紫式部を救ってもらえるように、篁の墓を移動して、祈りを捧げたとされているようです。

なお、篁が閻魔大王を説得し、紫式部は地獄から解放されたとも伝えられているようです。