昔語り・・・
昔話のこと。
この間、泉屋博古館東京に行ってきました・・・
そちらで、やまと絵を見たことは記事にしましたが・・・
展示物の中で、やまと絵ではないものが展示されている一画がありました。
そこで展示されていたものは、日本の洋画家 黒田清輝の『昔語り』の多くの下絵でした。
<参考> 『昔語り』下絵
なぜ下絵かと言いますと・・・
本作は戦火で焼失しており、現存してません。
今回展示されていた下絵群の中にはありませんでしたが、下絵ではこんな色づかいで描かれていました。
今年は、黒田清輝没後100年で・・・
『昔語り』は、かつて住友家で所蔵しており・・・
住友コレクションを保存している泉屋博古館で展示しているのは、成程です。
ちなみに、『昔語り』下絵は今回 泉屋博古館東京で展示されていましたが・・・
この下絵自体は東京国立博物館が所蔵しており、東京国立博物館の分館である黒田記念館で展示されていることもあったと思います。
『昔語り』は、京都旅行中の黒田清輝が、清水寺附近を散策していて高倉天皇陵のほとりで清閑寺に立ちより、寺の僧が語った小督悲恋の物語を聞いたとき、インスピレーションを受けて描いたものらしいです。
<参考> 小督哀話