

(↑門の写真を撮り忘れたので 2022.3月の絵を貼ります)

見学は予約不要でしたが、行くと「受付」で整理券が渡されました。(先着順で定員10名だったため)


(↑集合場所から 茶室「雨香亭(ウコウテイ)」の方を見ています_)
所定の時間となりー
↓見学会 始まり始まり。/ 講師は庭の復元に携わられた 株式会社「建文(ケンブン)」のお三方。

今回の庭の復元には 昭和17年頃に引かれた図面、

(↑昭和17年にここは岡田正吉という方の物になっています。図はその頃のもの?)
↓松本剛吉と思われる方が立つ庭の写真、

などが参考とされた~ そうです。
因みに、復元される前の庭は↓こんな感じでした。↑鬱蒼とした木々、涸れた小川、むき出しの地面_。申し訳ないけれど 荒れた 感じ 否めません、ね^^;)
それが、
庭の南の木が少し切られ 芝が植えられて 明るい庭に。


(↑芝は敷かれたばかりなのでしょう 上から目土(メツチ)が撒かれていました。)
車椅子やベビーカーも通れるよう 舗装されたルートが付けられていました。(完全な「復原」ではなく、現代の利用者のニーズも考慮されている、んですね?)


小川や池には 水が流されていましたよ?
(元々の水源は一号線脇を流れる「小田原用水」だったと言いますが、すでに引き込み線は途中で途切れており、今は「倉の脇の井戸から 地下水を汲み上げて流している~」 との事でした。)


(↑水量が少なく 水面が玉石の下、になってる箇所もありましたが、 一応 流れて おります。)
川、は 底部分に 白っぽい丸石が敷き詰められていましたが、



これは「復原」なのだそうです。
発掘で出た石(閃緑岩)と同じ物が手に入らないので ↓このコンクリートの橋の下流部分には 見た目が似ている別の石(御影石の一種←素人の目には違いは全くわかりません。)が使われた~ との事。



(↑池 部分には 玉石はありませんでした。/つまり玉石は せせらぎ を形象化してもいた?)
でこの 芝の庭を 緩やかに曲線を描いて流れる浅い川~ は「山縣有朋の 影響を受けているのではないでしょうか」との事で ナルホドー でした。
敷地西に建つ 茶室「雨香亭」の方へ行ってみます。


「雨香亭」内部についてはこちらを⇒*
この建屋は 入口は一つですが、南北に一つずつ、二つの茶室があります。
↓入口、と 北の五畳の「小間」。

↓手すり付きの濡れ縁を巡らせた 六畳の「広間」。


↑講師によると この明るく開放的で 庭の見える茶室は「煎茶の茶室に多い」そうです。(へー。あ そういえば お抹茶の茶室は 窓が少なく 暗目の造り?)
↓雨香亭前の庭。




↑煎茶の文化って全く知らなかったのですが 「文人趣味」と深く繋がっているそうです。 (もしかして 庭や建屋を鑑賞するために必要な知識 だったりする、のかしら?)
実は 実際に庭を歩きながらの見学会 は一旦ここで「おしまい」で、 この後は門の所に戻っての「質疑応答タイム」だったのですが、流れ~ として、続きに 自主的に回って見た絵 を貼ります~
雨香亭北には_

「蹲(ツクバイ)」が置かれていました。



↑元々は 北の築山あたりから竹などで水を引いていたのでしょうね? (この蹲も復元されるといいなあー。やはり茶室脇には いきた蹲 あった方が良いもの・・・)
築山の麓には 滝の跡 を思わせる石組がありました。

↓ここに上から 染み水の様に水を落とし、 縦長の石にそれを這わせれば涼やかだろう~ と思ったのですが、

石の上の隙間部分を覗いても 管 の様な物は見えませんでした・・・。(勝手に残念^^;)

(縦長の石を 下から見上げてみてるんですが・・・。/わかりにくい絵でスミマセン。)
築山に上がります。

築山の上には 茶会の「待合」に使われたという小さな建屋。


↑南にガラスのはまった引戸、ぐるりがガラス窓ー。明るく 見晴らしのよい待合です。
↓茶室の方を見下ろしたところ_。


↑こちらは母屋。/ 西の壁の横に(松の幹の陰になっていますが)蓋のついた四角い「井戸」があり、ここから汲み上げた水が庭に供給されていました。
茶会では 席入りの合図に「鳴り物」と呼ばれる物(銅鑼や太鼓)が鳴らされますが、雨香亭での茶会では・・・
「母屋の廊下に太鼓が吊るされております。もしかしたら あれ が鳴らされたのかもしれませんね?」と講師。
そう、と聞くと・・・
↓ああ、そうです 松本剛吉邸では 主屋の北の廊下の天井から 太鼓が吊るされているんですよ。

(↑正面の 庇のあるあたりが「水屋」かな? 太鼓はその右手、だった かと。)
↓上に「リブログ」した 2022.3.11のブログから。



↑これ、 が鳴らされたのかなー?/ ここからの音なら 待合でよく聞こえたでしょうね。(とはいえ 松本剛吉邸は 持ち主が何度も変わっていることもあり 正確な事はわからない、そうです。)
主屋の北の庭に 下りてみました。


(↑石灯籠の左の庇がついた部分が水屋。)
↓北の庭の奥には蔵が建っていました。




(↑蔵の東の面。)
↓北の庭と築山の間には「川」の跡が見えました。 今は ここには水は回されていませんが・・・



↑蔵の南西に「出水口?」っぽいポイントがありました。 もしかしてこのあたりから (隣家を経由して) 用水の水が庭に引き込まれていたかも?
↓北の庭から 主屋を見たところ_。

では 南の庭へ戻りましょう。

門の近く_ 庭への入口にあたる場所の カリンの木の根方に・・・

半ばうずもれている石がありました。

↑講師に教えられて初めて気づきましたが 石には「雨香」と彫られています。
つまりここは 敷地の西の端に建つ茶室「雨香亭」への入口、なんですね。/ この邸宅にとって 茶室がいかに重要なものか、を この石に教えられた気持ちがいたしました。
短い時間でしたが 楽しい見学会でした。参加してよかった^^)