追分地蔵あたりの杉並木(日光街道) | (又)おだわらぐらし はじめました

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 背広を脱いだ夫と 結婚以来ずっと専業主婦の私との
「新しい日常」を綴って参ります

_とそんな訳で (リーダー以外)「下大沢バス停」からバスで「下今市バス停」まで行き、 早々と宿に入った私達。/ 夕食まで たっぷりの自由時間 となりました・・・。

心はリーダーに対する申し訳なさで一杯。

4時過ぎ_、 やっと雨が弱まったので 街道を少し歩きました。

↑「小倉町-交差点」から 南のJR今市駅方向を見たところ。(奥の 屋上に観覧車が載るのは「日光ランドマーク」というショッピングモール。)
↓交差点から目を東に移すと~

↑杉並木の出口が見えました。(本当は 私達も杉並木の中を歩いて ここで最後に国道119号線に ぽん と出る予定だったのです・・・)

↑道脇に「追分地蔵尊」。(このお地蔵さんを挟んで、左は「日光街道」、右は「例幣使(レイヘイシ)街道(←京都から東照宮へ幣帛を奉納する勅使が通った道/ 脇街道)」です。

↓119号線から杉並木(日光街道)に入るポイント。(上り一通です)

↓杉並木(例幣使街道)から119号線に出るポイント。



お地蔵さんに寄りましょう。




お堂には大きなお地蔵様が座っておられました。てっきり日光街道が整備されてから建てられたものかと思ったら (少なくともお像は)東照宮よりも古いそうです。/ 堂内には他にも小さな地蔵型 あるいは僧型の石造物が沢山納められていました。
↓説明板。

↑「石造 地蔵菩薩坐像
・規模・・座高2.9メートル(うち頭長70センチ)...
・(製作)年代・・鎌倉時代から室町時代

 日光街道と例幣使街道の追分けに安置されているので俗に「追分地蔵」と言われる。丸彫坐像の石地蔵として東日本有数のものである。製作年代は、はっきりしないが室町時代と思われ、八代将軍吉宗の日光社参のとき、すでに現在地にまつられていた記録がある。
地蔵は普通錫杖と宝珠をもつが、密教系の胎蔵界大日如来の法界定印(ホッカイジョウイン)の手印を結んでいる
 二十三夜信仰の「お三夜様」として信仰を集めている。」

もう一枚別に説明板がありました。

↑「お地蔵様とおサンヤサマ
お地蔵様には、大地に人間の力ではとうてい計り知れない力と知恵の倉を持っていると云われ、子育てや旅立ちの安全を願っておまいりされ、大勢の人から慕われて来ました。地蔵盆日が 月の二十四日です。

 おサンヤサマは、二十三夜講と云い、月待ち信仰の一つです。満月を中心に月の形がちょうど半分になる夜だからとも、また地蔵縁日たる二十四日の前夜だからとも お大師讃仰のためともいわれているが、娯楽機関の少なかった頃、信仰をかねて部落の女性が御馳走を持ち寄って集り、団らんにふけった日を云います。お地蔵様もおサンヤサマも安産子育ての信仰であり供物と線香を備え祈願しました。」 

上の説明板で一旦「地蔵≒おサンヤサマ(お三夜様)」なのかと思いましたが どうやら おサンヤサマは 地蔵堂手前の祠の 左側の「二十三夜尊」をさすようですね?

(↑並んで建つ二つの祠_それぞれ「二十三夜尊」、「くさ地蔵尊」という提灯を下げていました。/ 時に くさ地蔵尊はどんな謂れをもつお地蔵様なのだろう・・・?)

<追>
どうやら「くさ」は瘡(カサ)の事のようです。




日光街道側の杉並木を少し歩きます。(宇都宮方向へ)

左手に「勝善神」と彫られた石。

↑これは 「馬頭観音」に相当する神様、との事。(へー)
↓道なりに進みます。

さっきのとんでもない風雨のせいで 道路には杉の葉や枝がばらばら散っていました。

(味わい深いと言えなくもありませんが 曲がった枝を踏んで 何度も「反撃」を喰らいました...)

↑これは「小倉歩道橋」。
↓ガソリンスタンドに入る車の邪魔にならないよう、螺旋階段付の省スペース設計になっていました。

その先ー。




右手の薮の中(国道と街道の間)に 小さな石の祠がありました。


「和尚塚」。/ ここには戊辰戦争の「今市の戦い」で亡くなった無名戦士(会津藩士等)25名程が葬られているといいます。
_何でも、 幕府方の死者は葬ってはならない という非情なお達し(←一体誰がそんな命令を出したのでしょうね?因みにこの時の新政府側参謀は板垣退助だったといいますがー)があったものの 地元の人達が見かねて遺体を埋葬した~ のだそうです。/ 尚、和尚塚その物は それ以前に 行き倒れていた僧侶を葬ってここに築かれていた塚の名称との事。(和尚塚、は 無名戦士の埋葬地を複数人で覚えるために使われた一種のコード?)

_旧街道に戻ります。

↓東武日光線の桁橋が見えて来た。

_とりあえず ここまでにしましょうか。



この後は「報徳二宮神社」へ行ってみました。/ つづく