古河藩家老・鷹見泉石(タカミセンセキ)記念館 | (又)おだわらぐらし はじめました

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 背広を脱いだ夫と 結婚以来ずっと専業主婦の私との
「新しい日常」を綴って参ります

「お休み処 坂長(サカチョウ)」に無料レンタサイクル「コガッツ」を返却した後は~

恵比寿神社の辻を南へとりー


福法寺前を通りー


(↑へー、この門「旧古河城乾(イヌイ)門」だそうですよ?)

↓鮒の甘露煮の老舗「ぬた屋」さん前を通りー




城跡の方へ行きました。








城跡の南に「古河藩家老・鷹見泉石記念館」という 味わい深い建屋があったので 入館する事に_。(鷹見泉石という人を知らない方も 渡辺崋山が描いたこの人の肖像画(←国宝!)はどこかでご覧になっているはず。)



ここは家老職にあった鷹見泉石の隠居屋敷だそう。(藩からの貸し与え、だった屋敷ですが 後に鷹見家が所有し 近年まで後継者の方が実際にお住まいだった、と聞きます。)

長屋門の先に母屋入口がありました。

が、管理人さんが 閉館時間が迫っている「奥原晴湖(オクハラセイコ)画室」の方からご覧になった方が~_ とアドバイスして下さるので、先に 敷地西側に建つ「奥原晴湖画室」へ行ってみる事に。(尚、奥原晴湖は鷹見泉石の姪に当たる 女流画家)





ここから先が「奥原晴湖画室 / 繍水草堂」、ですね?

(↑埼玉県熊谷にあった物の一部が 晴湖の死後 古河の実家に、そして更にここに移築された~ そうです。尚玄関と廊下部分は「復元」との事。)


↑なるほど、これが 復元されたお玄関。
↓この日「画室」は 現代アートの作家さんの作品展示会場にもなっていました。

↑奥の屏風は画室の調度品ではなく「作品」との事。
↓廊下でつながった主屋の方へ。

ここにも作家さんの屏風が。


(↑こちらは「衝立」ですね?)
西の蔵へも入ってみます。

中には奥原晴湖に関する資料が展示されていました。



引き返してー




隠居屋敷の方を見学します_。




↑屋根の上(瓦でいうと経の巻 のような部分)に「水」の文字。/火伏、ですね?
↓後で撮った 反対側。


↑こちら側には「寿」の文字がありました。





↓内部。





南側へ回ってみます。




「曲がり家(マガリヤ)」の屋根は美しいなあ。



南の縁側から屋敷内を見たところ_。

そろそろ閉館時間。管理人さんが雨戸を閉め始めました。

_と ここで管理人さんが 「ちょっとイイものをお目に掛けましょう」とおっしゃる。
曲がった縁側の雨戸はどうやって立てていくか~。

角で90度方向を変える、んですねー!

↑忍者屋敷のカラクリ扉のよう!
や~ めずらなものを拝見できました。(って 少し前の日本人にはごく当たり前の仕掛けだったんでしょうけどねー)

「ありがとうございました。」と退出しようとしたら 管理人さん更に_
「東側の楓樹(フウジュ)という天然記念物もご覧になって下さいね。」と教えて下さる。

へー 東側の・・・



↑あ、説明板がある↓。

「古河市指定文化財・天然記念物
古木『楓樹(フウジュ)』
 この楓樹は唐楓(トウカエデ)の一種で、中国と台湾を原産地とするマンサク科の落葉喬木で、樹脂は薬用にもなる。 古代中国では天使の居所に植えられたという特別な樹であることを知った、八代将軍徳川吉宗がはじめて輸入させ、江戸城と日光東照宮・上野の寛永寺に植えたという。当地の楓樹の由来は明らかではないが、日本での実生が容易でないこの樹の江戸時代以来の古木はきわめて少なく貴重である。なお、鷹見泉石は江戸詰め時期の天保十五年(1844)に、中国清の文人項挹珊(コウユウガイ)から「楓所(フウショ)」の号を揮毫してもらっている。」 
へ~。
見上げた木はまだそれほど色づいていませんでしたがー


↑そばの蹲には 秋色になった楓樹(多分)の落ち葉が浮いていました。
むーん、もっと明るい内に訪ねるのだったなあー。

(よく見ると土塀もベンガラ色で 御洒落ー)

長屋門まで戻ってきました。

すでに両開きの扉は閉じられており、管理人さんから「脇の通用口をお使い下さい」と言われております。

(↑めったに通れない通用口を通る_。これはこれで ありがたい。)
↓振り返ってみた 母屋玄関。


↑遅い時間にお訪ねして 申し訳ありませんでした。+ ありがとうございました。(もちろんこの後 戸は閉めておきましたよ、ご安心下さい)

ああ、素晴らしい所だったー。

(↑右に見えているのが奥原晴湖画室ですね?)
緩やかな坂を少し西へ下ります_



↑奥原晴湖画室の蔵と その隣の ドームの様に見える木(照葉樹のようだけど 何の木でしょう?)、周囲の葉を落とした街路樹のちょっとさむざむとした梢のシルエット・・・ 面白い^^)

さて、古河の駅へ向かいましょう。/つづく_