老欅荘で「坐す、食す、お茶をする」を受講 | (又)おだわらぐらし はじめました

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 背広を脱いだ夫と 結婚以来ずっと専業主婦の私との
「新しい日常」を綴って参ります

21日(日曜日)は
又(14日に続き、二週連続で)松永記念館へ行きました、


この日は「老欅荘(ロウキョソウ)」(←耳庵さんの居宅)で 「坐す、食す、お茶をする - 心と体を整える -」という催しがあるというので_。

(↑すでに御馴染みの(?)欅の大木)
(↓石段を上って「老欅荘」へ。)



おや、向かいの茶室「無住庵」でもイベントがあるようですね。


へー「海のそばの♡野点の会」ですって。

我々は老欅荘の方へ。


↑庭への門が閉じられてます。この景色は初めて見るような・・・
そういえば今回は「貸し切り」でのイベントです。 こんな時は 庭から見学者が入らないよう 扉は閉じる、のでしょうね?

↑門の手前の木戸の内は「雪隠」だそうです。/戸を開けて確かめた訳ではありませんが 多分「砂雪隠」(←使わないけれど茶室に形式的に設けられる雪隠)じゃないかしら。

茶壺型の窓のあるところが本玄関_。

本玄関は今は使われていないので、

利用者は 少し先に作られている出入口から入館します。


↑「坐す、食す、お茶をする」_今回のイベント名の書かれた案内板。

受付の後、待合になっている「夫人の部屋」で身支度を整えます。

イベントは二部構成で、まず
正坐講師 髙橋豊紀さんによる「ととのう正坐」が 「広間」で行われました。
(髙橋さんのインスタグラムはこちら↓
https://www.instagram.com/takahashi.toyoki/ )

(事前に「軽いストレッチをしますので、動きやすい服装、ゆったり目のスボンでお越しください。」という案内があり、 今回私達ラフな恰好で伺っております。)

ぼーーーん ぼーーーん という銅鑼の音が、「ととのう正坐」で使われる 広間の方の用意ができた事を 「夫人の部屋」の参加者に伝えます。

では広間へ。


(↑襖を開けると いきなり広がる空間、 イイ です。)


「ととのう正坐」は_
プリントも使いながらの「講義」と「実演」「指導」で 思いのほかにハードでした^^;) 私など 正坐以前のストレッチで「いたた」と言ってばかりでしたよ。/ しかし、 私の隣に座られてた若い男性が、 先生の助言とサポートで とん とん とん と 「美しい!(←本当に)居住まい」を身につけていくのを見て 「ほぉ~っ」と感心。/ もしかして きちんとした正坐に必要なのは 若さ? 筋肉量? 柔軟性?(←私にないもの^^;)))
でも 足首の柔軟体操をするうち正坐時に自分の座骨が足に当たるのが わかるようになりました。(最初 「私には先生がおっしゃるその座骨というものが無いんですが」 なんて思っていたのに・・・) 練習を積んでいくと 私も美しく しかもしびれない正坐 _身に付けられるかな? / いやまず 日常生活の中に「しゃがむ」という動作を増やして 腿や 足首から下 を鍛えて「跪坐(キザ)」ができるようになるところから、かな?

ともあれ_ 14日の無住庵でのお茶の席で しびれ で大失敗してしまい「正坐って 大切」だなと思わされていた時に 丁度開かれていたこちらの講座。参加する事ができてよかったです。 


後半は高井純子先生のお茶の席が老欅荘内の「松下亭」でありました。
(高井純子先生のインスタグラムはこちら↓
https://www.instagram.com/junko.tk0/
路地を通って躙り口から入室して下さいと言われ・・・ 「履物はどうしましょう?」と言ったら_


↑すでに「夫人の部屋」の縁の外に「路地草履」が用意されていました。/ こ これが 路地草履ー。(実物を見るのは初めて、もちろん履くのも。)

蹲(ツクバイ)には水が落ち、躙り口の戸が5cm程開いて(←入室してもイイデスヨの合図)います_。

中で お菓子とお薄を一服頂きました。
(↓お茶を頂く間は 撮影禁止でしたが、終了後 「撮影してもいい時間」が設けられましたので その時に撮らせて頂いています_)

↑お軸には「返来一去風」の文字があり、瓢箪の花に 蜂が通う絵が描かれていました。/ その下には 「どくだみ」が一輪。

薄茶器は州浜形 茶杓はほっそりとした煤竹、 水指は先生のご実家にあったお酒の壺との事。奥に火鉢、上に鶴首釜。

小田原市内のCafe「Ever Green」さんが作られたお菓子の写真も紹介したいところですがー・・・
これは お茶の席で頂いてしまって 撮れませんでした^^;)/ 最中の皮の上に クリームと白あんを乗せ 山椒の葉 細い蕗のアンゼリカを散らした 「和洋折衷」の さわやかで美味しいお菓子でしたよー。
(Cafe「Ever Green」さんのインスタグラムはこちら↓
https://www.instagram.com/evergreen_odawara/?hl=ja

お茶は_
とても香りのよいお茶で 隣の方が頂いてらっしゃる時から 「あら」とその香りに気づく程でしたよ。そして実際に頂いて「おいしいー」でした。
(器は_私はぽったりとした厚みのあるガラスの器で頂いたのですが、 両手にしっくり馴染み お茶の温かさも程良く伝わって 陶器では味わえない感覚 が体験でき 面白く思いました。)

緑に囲まれ まるで深山にいるかのような雰囲気の中での 「ととのう正坐」と「お茶のお席」_
短い時間でしたが 豊かな経験をさせて頂きました。

高井先生、正坐の講師の先生、そして「Ever Green」さんも(←「Ever Green」さんは お茶の席では半東さんのお役もなさってました)
ありがとうございました。



<追記!>
昨日 高井先生が当日の写真を送って下さいました。(遠慮してお軸やお花、お茶のお道具などは「遠くから」の絵しか貼っていなかったのですが、折角頂きましたので 使わせて頂きます^^)/ という訳で 以下の写真はゆめ 二次利用等のなきよう お願いいたします。
↓「広間」

↓「寄付のお床」

↓「松下亭のお軸」

↓その下のお花。

↓Ever Green さんのお菓子。

先生、改めて、
ありがとうございました。