入生田(イリュウダ)の紹太寺(ショウタイジ)で普茶(フチャ)料理を頂きました | (又)おだわらぐらし はじめました

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 背広を脱いだ夫と 結婚以来ずっと専業主婦の私との
「新しい日常」を綴って参ります

日があいてしまいましたが_
5日(水)は 入生田の長興山-紹太寺へ普茶料理を頂きに行きました。

さて、いきなりですが
紹太寺は ショウダイジ でしょうか ショウタイジ でしょうか?
門柱横の説明板_の英語では・・・

「Shodai-ji」です。
来る途中の標識でも・・・

「Shodai-ji」でした。
でもこのあとお寺で頂いたリーフレットでは「しょうたいじ」だったので・・・ 英語ではShodai-jで 日本語ではしょうたいじ・・・ うそうそ どっちでもよい、という事かな と思います^^)

門脇に六地蔵。


↑ぱ っと見ても「まちまち」ですが↓実際 別々の時に造られたもの、ですって。(とはいえ「江戸初期」という事では そろってる のだそうでー)

少し行くと_

総門跡。


↑説明板によると
紹太寺の総門は、東海道に面したこの場所にありました。
 元禄四年(1691)ドイツ人博物学者ケンペルは、江戸に向かう途中、この総門をみて彼の著書「江戸参府紀行」に次ぎのように記しています。
「入生田村は小さな村で、その左手の四角の石を敷き詰めたところに紹太寺という立派な寺がある。この寺の一方側には、見事な噴水があり、もう一方の側には金の文字で書かれた額があり、しかも前方には、金張りの文字のついた石造りの門が立っている。」
 この長興山の扁額は、黄檗宗の開祖隠元禅師の書下ろしたもので現在子院清雲院(現・長興山紹太寺/←本山が幕末及び明治の火事により焼失し今は子院が法灯を継いでいるのです)の本堂正面に掲げられています。
 なお、現在道路の左側に積み上げてある加工された石は、この総門に使われていたと考えられます。

はて、道路左側に積み上げられている石?

どれ、かなー?

一杯ありすぎてわかりませんでした^^;)

↓あ、ここに立っていた説明板にはー

(↑石に刻まれた文字「長興山境」についても載っています_)
現・長興山紹太寺について、書かれていました。

子院・清雲院(現・長興山紹太寺)
 清雲院は、長興山紹太寺の参道沿いにある子院の一つです。
 紹太寺の七堂伽藍は、弘徳四年(1847)安政年間(1854~59)、さらに明治の火災で焼失しましたが、この清雲院は難を逃れ、本寺である紹太寺の法灯を守り現在に至っています。
 山門前にある「松樹王」の刻銘石は、東海道の風祭と入生田の境にあった境界石です。この刻銘石の左側麺を見ると「長興山境」と刻まれていることからも分かります。紹太寺の広大な寺領には、7箇所あったと伝えられ「長興山の七つ石」(五基確認)といわれています。
 山門を入って本堂正面に掲げられている
「長興山」の扁額は、黄檗宗の開祖隠元禅師が書き下ろしたもので、紹太寺の総門(大門)にあったものです。

本堂の方へ向かいましょう。




正面上の隠元禅師揮毫になるという扁額。

(↑先の説明板によると 元々は総門に架かっていたもの、とかー)

お寺の由緒が書かれたパネル。


(↑普茶料理の部分)
↓本堂の収蔵品_。


境内の花ー。

枝垂れ桜はそろそろ終わり・・・ とはいえ おぼろー なこの姿も又美しい_。

ミツマタ。

雑草ですけど、春紫菀(ハルジオン)。 

尚、よく似た花_姫女苑(ヒメジョオン)との見分けかたは、「蕾がうつむいており ピンクがかっているかどうか」、だそう。

(他にも 花季の差 葉のつきかたなどあるようですがー とりあえずこれは春紫苑で間違いなさそうですね^^)

そろそろ 伺いましょう。

「こんにちはー」
↓今回は本堂の方に通されました。

普茶料理は基本「4人から」の受付なのですが (今回も)なんとか二人で受けて頂いております_。

メニュー。

(↑箸袋に巡照板(ジュンショウバン)の絵が押されていますね。)


ではまず「お茶」と「茶菓子」から頂きましょう。

「普茶=あまねく(大衆-修行者と)茶を~」ですから。

↑お菓子は 柚子の皮の甘露煮です。
↓大皿の「飾り盛り」。

豆腐を凍らせて揚げたものにレモンを挟んだもの 黒豆 山芋の寒天寄せ? 筍の梅和え 筍の柚子味噌(?)載せ うど?

(↑一品一品にすごく手が掛かってる んですよー。でも お運びさんによると「一番手が掛かっているのはゴマ豆腐でございます」との事でしたが。)
↓続いては 「野菜煎附」うどの金平。


↑野菜色々_ 蓮根 椎茸 かぼちゃ 人参 筍 茄子 菜の花 わらび 山芋~。

「野菜葛懸」 揚げた湯葉の葛あんかけ。 蕪の中はすりおろした蓮根の揚げたの。

(↑こっ この 外の揚げた湯葉がお出汁を吸って うまうまー! 湯葉をこんな風に使うって ありそうで なかなかありませんよねー。 マネしてみたい、けど できるでしょうかー・・・)

そして「胡麻豆腐」。

↑胡麻を 焦げる直前まで煎る ところがむつかしい のだそうです。/心して頂きます。

絶品!

「味付天婦羅」

お庫裏様が「食材は 召し上がれば わかります」とおっしゃいます。んー しめじ 水菜 紅ショウガ 人参 かぼちゃのかき揚げ、 筍、 梅干し、蒟蒻、こごみ、桜餅、 かな?(どーだろー^^;)/ とにかく 食べる事が 楽しくなる揚物、でした。

「香の物」「味噌汁」「季節飯」_。

↓味噌汁の具はなめこと豆腐。

↓ご飯は「筍ご飯」でした。

で これが又ー、もちもちのつやつやご飯で 大変「上等」でおいしかったのです。(どこにも 特別な食材が使われていないのに 特別な味! どういう事でしょう・・・?)

(+↑タクアンの「兎切」^^ 初めて見ましたー)

最後に果物。


↑リンゴのワイン煮、オレンジ 苺 ゼリーよせ。

何から何まで おいしゅうございました。/ 御馳走様でした。



<おまけ>
本堂の壁に巡照板が掛かっていました。(外にも掛かってましたけどね)



↑書かれている「謹白大衆 生死事大 無常迅速 各宜醒覚 慎勿放逸」は 「謹んで大衆(修行者)に申す。生死は事大にして、無常は迅速なり。各々、醒覚し、無為に、時を過ごすこと勿(なか)れ。」という意味で お寺では時報として打つもの、だそうですー。
↓半鐘の下に貼られていた紙。打ち方、のようです。(連打の部分はわかるような気がしますが チン とか ツン とかって どう叩くのでしょうね?)



(↓前回お邪魔した時の事_)


↑こうしてみると春しか伺ってませんね・・・
今度は是非 秋、とかに。


この後は湯本の前田橋まで歩きましたよ。ゆるゆる綴って参りましょう。