韮山(ニラヤマ)反射炉 | おだわらぐらし

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縁あって暮らす事になった相模の国 小田原
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では いよいよ(?)江川(太郎左衛門)英龍の偉業の筆頭、韮山反射炉へ。(1857年に完成。もっとも英龍さんは1855年に54歳で病死され 仕事は17歳で後を継いだ長男の英敏さんが成し遂げています。)

↑反射炉物産館前から 反射炉のシンボル(耐火煉瓦が崩れないよう1957年より設置された スコットランド国旗柄(?)に組んだ補強用鉄骨トラスで守られた)煙突を見る。

(ちょい おまけ/ 戦前の教科書に載る反射炉の補強用鉄骨はまだ「トラス」がついてませんー。↓ 「近代教科書デジタルアーカイブ」より。)

(↑『初等科國史 下』  ←ここの「81頁」/ 左に表示されるファイルの枚数としては「47枚」目。/ 左から3行目に砲術家「高島四郎太夫(秋帆)」と並んで「江川太郎左衛門(英龍)」の名があります。)
(↓もういっちょオマケ。/『中學國史要 初級用』のp.165に載る韮山反射炉。/ 時にこちらでは西洋兵法や大砲鋳造に関わった人物の名が高島秋帆と江川但庵(←但庵は英龍の号)になってます。んー 微妙にムヅい^^;)


物産館と反射炉敷地の間には川が流れています。

水は製鉄にはかかせないもの。また 水力 の動力源でもあります。


↑橋を渡って反射炉の敷地へ。

では改めて_
韮山反射炉。
「明治日本の産業革命遺産製鉄・製鋼,造船,石炭産業」という内容で 2015年に世界文化遺産に登録されました。

↓さて、世界遺産になってからの韮山反射炉には 地元の力の入れ方 これまでの比ではありませんよ? 実物を見る前に 説明施設を通るようになっています。

↑でこれが 本当によくできていて_
私 反射炉へは以前二度来ているのですが「煙突が残っていたー」位の記憶しかないのですが 今回は 「そうだったのかー これはすごい!」と感じましたよー。(もっとも見学料も上がってますけど^^;)

って_ 展示品の絵をここに貼ったりしても 何も伝わりませんよね・・・



一番良かったのはCG動画で描いた 当時の建屋群 製鉄+鋳造の様子、です。



YouTubeにも動画が上がっているので 貼らせて頂きましょう_。

(↑ふんどしイッチョで働くお兄さんの姿が 不思議な異世界感を醸しています・・・)

さてでは改めて遺構を見学に行きます。



見る角度で本数が変わる~ まるで千住(センジュ)の「おばけえんとつ」ー。


「L字」の内側はこんな風。出湯口(←溶けて液状になった鉄が流れ出る場所)が並んでいます。


↑つまり 効率を考えて設置されている、んですね。(あたりまえか^;)

「L字」の外側は石炭をくべる場所、です。



燃料は石炭、だったんですねー。/ 鉄を作るって 鉄鉱石だけ じゃなく 燃料の調達とか 諸々の 物流のネットワークのもレベルも高くないとできない事なんだー。です。

本当に見応えある場所でしたー。





<+>


近くの茶畑に上がってみました。



(↑バックは沼津アルプスですね?)
↓展望所まで来て 驚きました。

お天気が良ければここから 富士山も見えたんですよー。

↑ま、 私達は例によって (富士山遭遇率が悪く) 見られなかったんですけどねー^^;)


最後に物産館でー・・・

余韻に浸りながら ノンアルを^^;)
いい旅、でした。(去年の話だけど)



<おまけ>
もちろん買いましたよー、アルコールの入ってるものも。(↓「太郎左衛門(=江川英龍)」「早雲」「政子」「義時」というラインナップ)

でこの後 ちょっとずつ ・・・ おいしく頂いたのでしたとさ。おしまい。