瀬戸家のひな飾り | (又)おだわらぐらし はじめました

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 背広を脱いだ夫と 結婚以来ずっと専業主婦の私との
「新しい日常」を綴って参ります

あしがり郷 瀬戸屋敷に お雛様を見に行きました。


(入園料は大人500円 中学生以下は無料 でした)

(↓屋根の葺き替えも終わり 清々とした「お顔(?)」の母屋。)

今更説明は不要とも思いますがー
こちらは 金井島村の名主 瀬戸家の屋敷。
瀬戸家には年代もののお人形やお道具が伝わっています。又近年は吊るし雛も展示されるようになっており 華やかさ ましまし なんですよー。

↓縁側には休憩用の赤いお座布団が_ あら右端のは毛糸のちゃんちゃんこ(透かし編みでガーリーな)です。置かれたものか どなたかの忘れ物か・・・。

(↑土瓶に生けられた梅と 枝に止まる鶯は 縮緬細工でした。)
では 伺いましょう_。

最初に目に入ったのは 上がり框(カマチ)の うさぎ雛。

(↑余談ながら このエリアでは 敷居の先のたたきは「ニワ」と呼ばれています。そしてその奥の煮炊きする場所が「ドマ」。)

↑干支に因んで飾られたものでしょうか? (すると来年は龍で 再来年は・・・)))

靴を下駄箱に置いて 板敷の「ヒロマ」へ。

これが こちらで一番古いお雛様。

「享保雛」です。

↑上段に内裏雛、その下にはなんと 七福神。 (ええ、近くにいらした係の方が 七福神とおっしゃったと思うのですがー 今の七福神とは構成員が異なる???)
中央の享保雛を挟んで両側には 沢山の兎雛と つるし雛が。




奥の「ゲンカン」の間へ進みます。

(↑左の障子の先が この館の玄関なんですねー)
畳敷のゲンカンに並んでいたのは 御殿飾り。(明治か大正か、 いずれにしても戦前の物ですね?



(↑御殿の下の飾り付けは 私達の知る「三人官女」「五人囃子」「右大臣+左大臣(←本当は警備の随臣)」「三人上戸」~)

その隣には昭和の段飾りのお雛様。


↑金屏風が華やかですー。

そのも一つ先に 又御殿飾り。


↑あら よく見れば 御殿には親王ご夫妻の両脇にあでやかな衣装の給女(?左の女性は酒器を持っているようなので)達。/ 三人官女は下の段にいるから・・・これは 五人官女?

その隣(「オク」の間)には 年代物のお雛様が並んでました。

お内裏様 官女 囃子手 数組います。 複数のセットの中から状態の良い物がここに置かれた、のでしょう。


(↑右下に高砂人形。/ 後で知った事ですが 昔はお雛様のセットに高砂人形が入っていたようですー。)
↓隅にこんな説明板が置かれていました。

「この地域の名主を務めた瀬戸家に江戸時代から受け継がれてきたお雛様です。小田原藩主の大久保家から瀬戸家に贈られたものだと言われています。調度品の数々に刻まれている大久保家の家紋を探してみてください。」
↓ほう、そうと聞かねば気づけなかったなー。


(↑時に書見台に置かれている本は「伊勢物語」だそうです。/ へ~)

_とこんなのが「ゲンカン」と「オク」のお雛様達、だったのでしたー。



北の廊下を回ります。

渡廊下の先はお手洗い。


「オンナベヤ」その先の「ヨジョウ」にも沢山のお人形がー。


あら、上の段に並んでいるのは木目込みの手毬だ。/「重陽の歓び」というタイトル・・・ 月がモチーフ、ですかね?

↑下は手毬のようなー おくるみの赤ちゃん。 右近の橘 左近の桜と一緒に並んでいるからお雛様ね。(箱に収まる造りでしょうか?)
↓こちらは昭和の段飾り。

↓うさぎのお雛様。

↓手前は紐を引くと花が閉じて巾着になる仕組みかな?

↓奥の「オネマ」には一足早く~の 男の子のお節句向けのお人形がー。



(↑吊るし飾りのモチーフは アジサイ 菊 椿 蜜柑 朝顔~ 一年中飾っておけそう^^)

蔵にも展示品があるというので 渡廊下を渡って隣の棟に移動します。

廊下の途中に作られた青竹の柵にも・・・



その先にも並んでいたお雛様。


(↑放っておくと猫が蹴倒したり風で落ちたりしますよね、毎日朝夕出したりしまったりしてる、んだろうなあー)
↓蔵入口。

↓蔵の中にも 沢山のお人形や吊るし飾り縮緬細工が~










中二階へも上がってみます。

階段を上がった先には_

吊るし飾り 壁掛け ひな人形・・・





(↑桜 苺 / 椿 菊 ・・・ 縮緬細工 素敵~^^)
↓そして花嫁衣裳。

女の子の世界、堪能しましたー。


おしまい。


<参考までに>
建屋だけ、の絵はこちらで↓