箱根旧街道-芦川あたり | おだわらぐらし

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縁あって暮らす事になった相模の国 小田原
一杯見て 一杯歩いて 一杯味わいたいと思います

箱根駒形神社から 旧街道脇の石仏群を見に行きます。


神社のすぐ脇を流れるのが このエリアの地名になっている芦川。(最寄りのバス停名も「芦川入口」です)

架かる橋は芦川橋、です。



(↑橋から見た芦川)

写真ではうまく地形を説明できませんが、神社の西隣の空き地は 曲輪 と呼べそうな整地がなされています。


きっと古くからこの造り、なんでしょうね。(元 駒形神社の別当とかだったら面白い~ と思いましたがどこにもそんな説明板はありませんでした・・・)

まっすぐ進むと 箱根旧街道の石畳の保存区に出ます。

道脇にあったMAP。(右が北)


少し行くと 左手に石仏が七体並んでいました。

頭部の欠けるものが多い・・・。(廃仏毀釈の影響でしょうか)

(↑これは何とか原型を留めていますけど)
その先_今度は右手側に_。







街道沿いに石仏が並ぶ図は 古い箱根の絵図面などで見ていたので 「ああ、この芦川のあたりにも」と思ったのですが、
↓説明板によると_

「この箱根旧街道向坂地区の入口付近には「芦川の石仏群」と呼ばれる、数多くの石仏・石塔があります。
 もとは芦川集落内の駒形神社境内にあったものを移したといわれています。ここには、箱根で最も古い万治元年(1658)の庚申塔や、江戸時代後期に建てられた多くの巡礼供養塔などがあります。
 これらの石仏・石塔には、当時造立にかかわった地元の方々の名前が見られ、地域の信仰のようすを知る上でも貴重なものとなっています。」だそうです。

さっき見た 駒形神社の境内にこれらが みっしり 置かれていたのでしょうか? それとも昔はもっと境内が広かった、のかな?

石仏群、の先が 石畳の保存区です。


(↑まずまずの保存状態。)
(↓縁のブロックは 保護のために後からつけたもの、かな?)


「向坂(ムコウサカ)」と彫られた石。

↓説明板。
「芦ノ湖湖畔の箱根宿を過ぎますと、再び山にさしかかります。/この坂が向坂です。/坂の入口に石仏群があり、往時の杉並木も石畳の残っていて、味わい深い坂です。」

↑そうと言われて見まわすと 数本杉の木が見えましたが・・・。奥へ行くと「並木」になるのかな? (グーグルマップで確認すると 確かに旧街道が一号線と交わる辺りには 立派な杉が並んでいましたー)

<ちょっとおまけ>

↑グーグルマップを見たら、一号線が蛇行しているところを 旧街道が つっきって いるのがわかりました。点々と並ぶ「向坂」「赤石坂」「釜石坂」「風越坂」「挟石坂」という坂の名称も 「どんだけきついんだ」な感じです^^;)


さて、引き返して_
一号線を渡った所に・・・

祠が見えました。

中には石仏が二体。


↑んー お地蔵さん? と 庚申塔? 馬頭観音かもー?
↓近くには「橋向町 山の神」と彫られた石も。

↓こっちの石には「関白道」って彫られてます。

(ちょっと 「寄せ集め」になってる感も・・・)

この後は 箱根駅伝のゴール兼スタート地点へ行ってみました。

つづく


<+>
ネットで古地図を探していたら 江戸時代の箱根宿の図に「芦川町」とあるのを見つけました。(左の方。)
https://image.tnm.jp/image/1024/E0028473.jpg
(↑東京国立博物館https://webarchives.tnm.jp/ のデジタルコンテンツ、「画像検索」より「五海道其外分間絵図並見取絵図」)
駒形権現が どれ かはわからないのですが 道に板(?)を渡している箇所(当時の暗渠?)の右下の 水を巡らせてあるっぽい区画の鳥居、 ですかね?/もうちょっと字が鮮明に読めるとよいのに・・・