子之神社(ネノジンジャ) | (又)おだわらぐらし はじめました

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 背広を脱いだ夫と 結婚以来ずっと専業主婦の私との
「新しい日常」を綴って参ります

では改めて子之神社へ伺いましょう。


あら「竹だけ」、の門松。(甲州風?)

神号が記された「扁額」。

石の参道の上には ネズミモチだか トウネズミモチだかの実が ころころ。



「子之神社縁起」という説明版がありました。

光って見えないのでー 上に張りました神社の公式HPでご覧ください。(主祭神は古事記に載る神々ですが、 そのほか この地方で信仰を集めてきた 龍神+天女の夫婦神、修験道の権現様、などなどが祀られているんですね。そして 近くの海岸にかつてあった 龍宮の鼻 と呼ばれた奇岩との創建の関わり、福浦の地名の由来、 など記されていますー)
_私的には 今回この神社を訪ねたのは 御祭神の中に金剛蔵王権現、のお名前があったからでございます。(金峯山寺で頂いたお札をお返ししよう、と 小田原近辺で蔵王権現を祀る所を探していたら こちらがヒットしたんですねー)

石段を上り切ったところ。

右手に何かあります。

いわゆる「女石(陰石)」のようですね?

↓説明版がありました。「祈りの石 美女石」とのこと。

(↑防人の妻が帰らぬ夫を待ち続け この石になった~ という伝承もあるらしい)

石段の正面にあたる場所には 小社がずらり。

左(北)を向くと 「社殿改修工事寄付者御芳名」が記された板の向こうにー

社殿が見えました。

茅葺屋根の拝殿_ 素朴にして清々とした佇まいが いいですね。


石畳の右手に手水舎。

(↑コロナ禍のため使用できません と断り書きが貼られていました)
↓その奥にはお地蔵さん、庚申塔もありました。

「神仏習合」の時代の名残でしょうか。

社殿に近づくと狛犬。

子授けに御利益があるという「子之神社」の狛犬は_ 普通片方にしかいない「子」が 両方 にいるんですー。

(↑背中の上に、
 ↓前足の下に。)

説明版。


ご挨拶をして_

社殿を鑑賞させていただきます。

↓屋根には

五七の桐。

虹梁の上には宝珠を持つ龍。

端は、お約束の 獏と獅子。


社殿入口上には・・・

赤子を抱く貴人に 海中から玉を差し出す女。

(↑志度寺の海女伝説の様に見えますが その場合玉は一個のはず。でもここでは「二個」。 はて?)
↓向かって左には、「破甕(ハヨウ)救児」。 甕(カメ)に落ちた子供を 甕に石をぶつけて割って助けた司馬光の話、ですね?(小学校で習いました)

↓右側は「橘中之仙」。(右に碁の勝負を見守る 斧を持った木こり がいますから)

や~ なかなかに見事な彫刻です。


(本当は社殿内の天井も見せて頂きたかったのですが 工人さんと見える人たちがいらっしゃったので遠慮しました。)

社殿を周らせて頂きます。

あ、幣(ヌサ)だ。

(↑お正月の神事で撒かれた物かしら?)

脇障子にも彫刻が施されています。

↑これは張飛さんだそうです。(他の方のブログでそうと知った次第。)
↓こちらの面の上には魚がー。



この先へは回れなかったので 正面に戻って反対側へ。

反対(西)の面の上には鴨。 

鴨は陰陽道の守護聖鳥。_と神社の公式HPにありました。



西の脇障子は 張飛と対の関羽_ だそう。

(するとどこかに劉備もいる、のかなー?)

脇障子の先、神殿部への渡り途中に 神輿蔵がありました。

立派な御神輿!



奥の小ぶりな物は 子供神輿 かな?


摂社へもお伺いしましょう。


(↑こちらは龍神社。海住大神が祀られていると公式HPにありました。)

その奥には_

摂社淡島社。(淡島の神と 少彦名命が祀られているとの事)

隣のこの小さな石の祠は?

案内板等は無かったのですが 新しい紙垂が巻かれ 大切にされているのがわかりますね?

さて お暇の前に 御神札納め所へ。


(大変お世話になりました。感謝。/拝)

あー 見どころ一杯。そして有難い場所、でした。


この後は、

来た道を戻ってもよかったのですがー

どうせなら違う道を~ と お寺の裏から海へ下りました。




では 「龍宮の鼻」跡へ行ってみましょう。/ つづく