箱根九頭龍の森と九頭龍神社本宮 | (又)おだわらぐらし はじめました

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 背広を脱いだ夫と 結婚以来ずっと専業主婦の私との
「新しい日常」を綴って参ります

(前項からの続きです)

さて、入園した「九頭龍(クズリュウ)の森」はー

広い敷地内にコテージが点在する プリンスホテルの「箱根園コテージ ウエスト」だった場所 でした。
今はコテージは利用されておらず かつては「休憩所」だったという建物(設計・野村藤吾)も 外観を見る事しかできない・・・らしい。


ともあれ散策に出発しましょう。




(↑「桟橋門」というプレートのはまったゲイト)
ここは 船着き場ですね?


船着き場脇に 白い小社。



(↑手前に相生の木、の名残)

↓こちらは白龍神社。

祭神は 元は箱根権現(明治の神仏分離令により 箱根神社と改称)に祀られていた白和(シロワ)龍王、との事。


湖沿いの道を湖尻側へ歩き 九頭龍神社本宮を目指します。


道脇のMAP。

振り返ってみた 桟橋。


冬の雑木林_ 葉が落ちて木々は見分けられない~ ようでいて・・・

ヒメシャラだけは よっくわかりました。


幹がなめらかな上 明るい銅色(アカガネイロ)で 目立つんです。


面白く思った事です。

斜面の上に 面白い建屋が見えてきた。


↑ああ、これが 野村藤吾設計、という休憩所-跡 ですね? (見学したいなー)

湖の中に鳥居だ。



(↑神秘的な雰囲気ー)
↓木立の先に 赤い社殿も見えてきた。


到着ー。

ここが、箱根神社境外社 九頭龍神社 本宮。平成11年(1999)に箱根神社境内に勧請された「新宮」の本の宮、ですね。 (尚 九頭龍は 箱根神社の御祭神の「眷属」という位置づけ、だそうです。)

↓扁額。その下に 躍動的な龍の姿。(くんずほぐれつ?)

↓由緒書。

「当神社は 古来 箱根権現御手洗(ミタラシ)の池 と称された芦ノ湖の守護神_九頭龍大神(クズリュウオオカミ)をお祀りする神社_」
長いのでハショリますが 元々は恐ろしく 悪い龍だったクズリュウが 奈良時代に万巻(マンガン)上人に調伏されて 今は 商売繁盛・金運守護・心願成就・良縁成就等に御利益のある 善神になった_ という事です。

古くは生贄が捧げられていたといい、今もその名残と思われる神事が続いていますが、ご安心下さい 現在櫃に入れられ沈められるのは乙女ではなく 赤飯 だそうです。
詳しくはこちら⇒の「湖水祭」 を。


さて我々 いきなり本宮社殿前に参りましたがー


この社はどうやら さっき見た湖の中の鳥居_
あそこからお参りすべき場所だったようですねー・・・。

石段を下りると手水舎がありー


鳥居の外にはー


↑摂社の弁財天社がありました。


「奈良時代に箱根の塔ヶ島(現・恩賜公園)に天女が降臨され 弁天様と習合して鎮祭されました」ですって。その後紆余曲折~あって 昭和39年よりこの場所(一段上に祀られるようになった九頭龍神社本宮の 元社地)に遷座となった模様。  ただ 弁天様だと仏教になるから、でしょう 現在の御祭神は 市杵島姫命、との事。

↑文中に 「(爾来) 龍神との関はり深い弁天様として龍神祭りに併せて祭祀が行はれてきました~」とあるので こちらの弁天様も 江島の弁天様のように「龍神の妻 (力ある龍を 善 の側につなぐ者)」のような立ち位置・・・にいらっしゃるようですね。

弁財天社の先に鳥居がありました。

その先に船着き場。

プリンスホテルからここまで モーターボートで来る事もできるらしい・・・。


(↑鳥居の向こうに海賊船。/ そういえば海賊船に乗った時 この湖の中の鳥居や その奥の森にある龍神様の社 今は生贄のかわりに赤飯が捧げられる~ といった説明を聞きましたっけ。/ きっとこの時 あの船内でも 神社や伝承についての船内アナウンスが~)

湖尻側に 砂浜の突き出した部分があります。/ 行ってみましょう。


一度 九頭龍神社の本宮社まで戻りー、


遊歩道を北 へ。


この辺から 下りてみようか。

わ~い 気持ちいいです~

結構足跡が一杯。

鹿の蹄の跡まである~^^)

澄んだ水ー。

湖上を行く船ー。

↓桃源台港も見えるー。


↑でも港の手前にあるはずの (私達が車を停めた)湖尻ターミナルはここからは見えないー・・・。

さて戻って参りましょう。
同じ道を歩くのはつまらないので 山側へ行ってみます。

(道の脇には 霜だか 雪の名残だか_ )

(_溶けたり凍ったりを繰り返したあとだか・・・が)

ススキの原に出た。

亭主が「ここは(湖尻から)セラピーロードを歩いてた時見た覚えがある。 多分このススキを抜けたら すぐ湖尻に戻れるで」と言うのですが この中を抜ける勇気は出せませんでしたー。

更に行くと_

門、がありました。


「坂下門」ですって。

後で知りましたが この門は以前は湖尻側へのゲイトとして使われていたそうです。(やー是非 復活 させて下さいよー。歩く距離 かなり違いますよー。)

門から斜面を上がるとー

セラピーロードから見上げたあの橋 がありました。



↑崩し字は読めませんが MAPに「木葉良橋」と載ってましたよね~。
多分 コテージエリアから神山へ上がるために設けられた橋、だったのでしょう。

さて、橋自体にはチェーンなどの「通行止め」っぽい物は設置されていませんでしたがー・・・ 実は その手前、 斜面を上ったところに「九頭龍の森」エリアの境界線(針金のフェンス)が引かれており、 渡れない んですねー。 ちょっと残念ではありましたが 橋の写真が撮れたので ま いいか。

 - - - シーン抜け - - -


再びセラピーロードを通って駐車場へ戻りました。




_という訳で お参りするためには 結構歩く必要があった、のですが そのせいもあってか 「俗を離れた」という気持ちがわきました。 又古いお祀り所なので 昔の人と気持ちを通わせられたような・・・ 不思議な感覚を味わう事もできました。 (汚れていた)心の洗濯 もできたかな^^;) / おしまい。