紹太寺で普茶料理を頂きました | (又)おだわらぐらし はじめました

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 背広を脱いだ夫と 結婚以来ずっと専業主婦の私との
「新しい日常」を綴って参ります

では改めて黄檗宗 長興山 紹太寺へ。

(↓ミツマタの木の右に ちょ っと見えているのが「入口」です)

(↓本堂)


(↑隠元さんの揮毫になる という扁額)

↓本堂上り口横の 巡照板(ジュンショウバン)/ 「謹白大衆 生死事大 無常迅速 各宜醒覚 慎勿放逸」(修行僧らに告ぐ~・・・ と始まる戒めの文言が書かれています)

↑木槌が添えられているので ブザーのように参拝者がこれを叩いて「ごめんください」とお知らせをするのかー と思ったらサニアラズ、 これは起床・消灯を告げるもので お坊様が 書かれた文言を唱えながら叩く板、だそうですー。(叩かなくてよかったよー)))
↓本堂前のパネルに 収蔵品が紹介されていました。

お寺の由緒_

開山者は 京都の萬福寺(マンプクジ)で 黄檗宗開教者隠元(インゲン)和尚に師事した 鉄牛さん。元は小田原の街中(山角町)にありましたが 1669年に入生田に移されています。かつては裏手の山の上に大伽藍が~ といいますが、江戸末期 更に明治と度々火災にあい、 子院だった清雲院が「紹太寺」として法灯を継いだ_ そうです。


 



さてでは 普茶料理(フチャリョウリ)を頂きましょう。

本堂脇の入り口から 館内へお邪魔します。

通された部屋。

窓からは桜が。


さて、普茶料理というのは 「く(アマネク) 大衆((ダイシュ=修行僧)とをともにする」という意味、だそうです。 又 供されるお料理は 隠元さんが中国から伝えた精進料理が元になっており、スタイルも 「大皿に盛られた料理を皆で頂く」という それまでの日本にはなかった 「新しくて 開かれた」もの_。

・・・なのですが、 今は「コロナ~」とて、
↓「大皿ではなく お一人おひとり 別のお皿に盛り付けをさせてもらっています」、との事でした。

(因みにお願いしているのは 一番安い5000円のコース、です)

(↑箸袋に捺されているのは巡照板に書かれていた文言ですね? / この言葉は「野菜煎附」の載る皿にも記されていました。+ 後で気づきましたが「野菜煎附」の載る皿自体が 巡照板を模った物だったんですねー↓)


↓メニュー。

メインディッシュの左手 から紹介。

(↑奥;野菜煎附、 手前;柚子の皮の甘露煮。/ お坊様から 「まずは お茶と 柚子の皮の甘露煮から 召し上がって下さい」と言われました。 _言われなかったら 最後にとってたかもー^^;)



↓真ん中の 飾り盛り。(細がきゴボウのキンピラ 山芋の葛寄せ、湯葉と大葉の春雨巻き 氷り豆腐の揚げ煮 レモン挟、 茄子味噌 百合根桜、コゴミと梅マリネ。

湯葉の酢の物 菊和え


冷酒(二合)を頂く事に_。


胡麻豆腐。


↑少し炒った胡麻が使われており 香ばしくて こくがあって 大変美味。 (この胡麻豆腐のためだけでも 紹太寺へお参りする価値があります!)

↓かぶら蒸しの湯葉巻き 揚げ。(お出汁も大変美味しく お行儀悪くも 飲み干してしまいましたー)


↓天ぷら(味付け)
梅干し・スナップエンドウ・タラの芽・蒟蒻・箱根温泉饅頭の桜葉巻き(←意外な美味しさっ)・かき揚(人参 三つ葉 紅生姜 蓮根 カボチャ~)


桜ご飯 なめこの味噌汁 昆布の佃煮 香の物

デザート (林檎の赤ワイン煮、オレンジ、みかんの寒天寄せ、いちご)


いやー すばらしかったー。

食べた事を自慢したい精進料理でございました。


この後は 少しお庭を歩かせて頂いてから_おおいとましました。








(↑金曜日にはまだ咲いていなかったシャクナゲが この日_月曜日には咲いていたー)

ありがとうございました。



<おまけ1>
↓門柱近くに並ぶ 六地蔵。



(↑六地蔵とはいうものの「一時に造立されたものではない」との事_。とはいえいずれも「江戸初期の石仏」で、「小田原地方では貴重な存在」なのだとかー)

(↑私的には 門柱を寄進したのが中将湯の「津村順天堂」だというところに 「へー」でございましたよ。どのような御縁が?(建立年月日は 昭和四年五月吉日となっていました。))

<おまけ2>
紹太寺から入生田のバス停に出るのに 菜の花の咲く 畑地の中を通りました。


踏切を渡っている時_

入生田駅に停まった 箱根湯本へ上がっていく電車が見えました。

_ここが「箱根路」なのを思い出しました。


<おまけ3>
昔 紹太寺で頂いた お弁当ー↓
https://blog.goo.ne.jp/numabe3/e/977067c4c96188b31293dfeafebeb627
(↑この時食べたお弁当にも 胡麻豆腐 ついてたんですね。 昔はこれほどの感動を覚えなかったように思います・・・もしかしたら私達の舌が _こえた???)