11/15に行われた「文化財建造物秋の観覧会」を利用して

板橋の「旧・内野醤油店」(↑上の写真の右下)を見学させてもらった折の絵を貼ります。 (これまで外から 立派なナマコ壁 石のアーチ等を眺める事しかできず 「中はどんな作りなのかしらー」と思ってきた建物です。)

あ、今 修復中 なんですねー?(漆喰を塗る 直前、な感じだ)

このトンネルの様な入口 開いてる所 初めて見るわー。

(ちなみに以前見た時の絵を貼った頁は こちら⇒*)
さて、見学者は観覧会の実行委員会の皆さんの予想を大きく超えていたようで ・・・


(↑入口で整理券をもらうための列)
後から来た人には 「かなりお待ち頂く事になりそうですから 整理券番号ん十番以降の方は 先に旧古希庵をご覧になって下さい」などという案内がなされていました。
(↓受付の様子。/検温や 書類への記入事項が色々~ で 思いのほかに時間がかかってたんですねー)

受付を済ませると 玄関から中へー

(↑左手奥が この家の大黒柱。欅材だそうです。)
しかし これはまだ見学~ではなく、

パンフ等を受け取るためのものでしたー。(因みにここが 表から見える「アーチ」式入口の奥。 今は「事務所」ですが 建てられた当初は土間で 醤油の測り売りが行われていた場所だ といいます。)

(↑むきだしの配電盤。今見ると面白い^^)

(↑広告の看板。手書き、ですかねー?)
↓蔵の手前で「次の案内」を待つグループ。

もらったパンフを見て「予習(?)」しながら待っていると_

ガイド役の方が来られ ご挨拶を_。なんとご案内下さるのは ご当主 内野さん、でした!

いよいよ 敷地内へー。/しかし内野さんは 「正直 あまり お見せしてくないんですがー」などとおっしゃるのでしたー。。。

かつて 「武功(ブコー)醤油」を作っていた醤油蔵は_

「当時のまま」に残されていました。(1980年に内野さんは 三代続いた醤油醸造事業から撤退なさったんですね・・・)

並ぶ木の樽。

樽の下の石は ・・・ 重し、でしょうね?

これは圧搾機。

蔵は「40年前の姿のまま」静かに休んでいるようでした。
続いてはお屋敷を見学させて頂きます。
事務所を通ってー


玄関から中へ。

かつては「外壁」だったという 屋内の壁。(増築によって 外壁が家の中の壁になった、んですって。)

(↑尚 床の大理石と見えるのは 左官さんによる「力作」とか。)
↓隠居所の 茶壷型の明かり窓。


↑小壁には山縣有朋の書。 (含雪、は山縣有朋の号)
「客用階段」で二階へ。


↓書院の明かりとりの模様は 漁網を図案化した物と考えられているそうです。



(↑上下ではなく 横にスライドする雪見障子)
(↓幾何学模様)

↓鳳凰の欄間。


二階の窓から見た通り(=旧東海道)。

(↑かつてはこの道を箱根へ行く電車も通っていたのだそう。)
上がる時は この先の北の「客用階段」を使いましたがー

降りる時は 南の階段を利用ー。(かつてはここに階段箪笥が置かれていたらしい と伺ったような気がします・・・)

一階の仏間。

仏壇の上に 神棚。(「や どうも そんなに珍しい事ではない、 ようですよ?」と内野さん。)

棟続きの蔵の方へ向かいます。

桐の箪笥や 茶箪笥_。

金庫。

見学して内野家の栄えた様子や歩んでこられた歴史 _の他、板橋が 交通の便が良く 文化人が多く住んだ 素晴らしい所だった事が よくわかりました。/ 地元に又「一つ」詳しくなれちゃった。

伺えてよかった。ありがとうございました。