修学院(シュガクイン)離宮-2中離宮 | おだわらぐらし

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縁あって暮らす事になった相模の国 小田原
一杯見て 一杯歩いて 一杯味わいたいと思います

下離宮を東門から出ると そこは_

比叡の裾野でした。(奥にチラと見えるのが比叡山のピーク)

↑この正面に「上離宮」があるのですがそれはこの地点からは全くわかりません。(わからないように、造られているんですね?)

このエリアは 修学院離宮の上中下 それぞれの離宮へ向かう並木道と それを囲む田畑~ という 言わば異空間への踊り場、です。

↓ガイドさんに先導され 中離宮へ向かいます。


これは_ 庭へ水を引く水門の類かな? それとも灌漑用かな?

そうそう、 この並木に植えられている松は「赤松」。年に一度剪定されているそうですが 丸 っと刈られてて緑のザル菊みたいですね?


分かれ道。↓東_山の方へ向かう道を行くと「上離宮」。

↓私達は南への道を歩きます。

道幅はさほどありませんが 以前は(戦前?)馬車が走っていたといいます。(という事は その当時はまだ松がそれ程育っていなかった、のかな?)

松の間から見る田畑_。

生垣に挟まれた竹塀と門扉。

この向こうが「中離宮」_。
てっきり真ん中の門扉が開かれるのかと思ったら、右手の小さな 塀に穿たれた戸口が見学者用の入り口でしたー。

裏から見た門。閂がかかっています。/ 表から開けられないから ここを使おうとすると内側にもう一人スタッフが必要になる・・・?


さて、この「中の離宮」のある場所には 修学院離宮ができる以前から 後水尾上皇の第一皇女:梅宮(ウメノミヤ)が建てた「円照寺」があったといいます。が、上皇はこれを大和の八嶋(現・奈良市八島町)に移して 上+下の離宮の造成に着手(!)。/ともかくそういう訳で奈良の円照寺は「山村御所」と呼ばれているんですねー。(皇女様の住まわれたお寺、という事で)

話はそれで終わらず_
円照寺跡に 上皇は第八皇女:朱宮(アケノミヤ)のための山荘を建てます。上皇が亡くなると朱宮は父の冥福を祈るため得度し 山荘を「林丘寺」というお寺に。→ これが今ある中離宮の原型になった、という事です。(林丘寺が「離宮」に組み込まれ「中離宮」となるのは明治に入ってから、ですって。)
 
門を入ると緩やかな階段が目に入りました。

土を止めている丸太は 柔らかいアベマキ。

(先月 桂離宮の見学の時に「コルク代わりになる」と教わった木なので「おー こんな使い方も!」と思った事です)

進んだ先には_

又 門・・・。

旧・林丘寺の門、だそう。


門の先に 蔵が見えてきました。


経蔵かな?(普通に「蔵」かな)


蔵の南の建屋:楽只軒(ラクシケン)側へ。(楽只軒は 朱宮(アケノミヤ)のための最初の建屋、ですって)

ぽかり と開けた庭に出ました。

が、庭では止まらず、 建屋前の池を渡ってー




軒の高い 一風変わった別の建屋まで進みました。

これは客殿。元々は東福門院(秀忠の娘:和子(カズコ→入内後はマサコ))の女院御所内の建物で 東福門院の死後移築された物~ との事。

外面は パ っと見「質実剛健」って感じを受けますが、

中は 華やかで軽やかでモダンな感じ。

又この違い棚は 当時的にはかなり「飛んでた」んじゃ?

(↑時にこの違い棚は「霞棚(カスミダナ)」の名を持つ、”天下の三棚”の一つ なのだそう)
↓杉の戸には鯉の絵が描かれていました。

(↓裏側も)

鯉の絵を描いた絵師は不明なのですが、 非常にリアルに描かれていて 絵から抜け出る~ と言われ、後に円山応挙が網を描き加えた と伝わっている そうなー。(網が所々破れているところも 見所の一つ。)
↓ガイドさんに「取っ手をご覧ください 徳川の紋が入っています。」と言われ アップで撮る。

あ、 本当だ、この建屋の元の主 東福門院は徳川秀忠の娘ですもんね? と思ったのだけど よくよく見ると葵の紋、上下逆じゃありません??? (これは あえてこうしてる、の?)

南東の間。

西側の襖には 桜の季節_

北側の襖には 松林の向こうに小舟?/夏向きの絵かな?


建屋の東に門が見えましたが、見学コースには入ってない模様ー。

私達は 建屋の裏側へ誘導されました。

北の張り出し廊下の縁の欄干_ これもこの建屋の見所の一つ「網干(アボシ)の欄干」です。


(↑因みに この部分で「客殿」と「楽只軒」は繋がっている、んですねー?)

改めて楽只軒を見せて頂きましょう。

屋根はかすかに「むくり」になっています。/軒には菊の御紋。

元が皇女のための山荘、ですので 全体的に はんなり 優しい感じ。

(手前に吉野の桜、奥に竜田川の紅葉 が描かれている との事)


この後は 蔵の前を通ってー

元来た道へ。




上離宮を目指します。

つづく。