明石の江井ヶ嶋酒造見学 | (又)おだわらぐらし はじめました

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 背広を脱いだ夫と 結婚以来ずっと専業主婦の私との
「新しい日常」を綴って参ります

姫路からの帰り_
明石市は江井ヶ島にある 江井ヶ嶋酒造 を訪ねました。

西江井ヶ島駅で下車。

↓駅前に案内板が出てました。「江井ヶ嶋酒造 南へ600m」ですって。(ついでですが その隣の今井さんの看板の「神鷹」も江井ヶ嶋酒造のお酒です)

では南へ。この先ずっと 道なりに進みます。

↓あ あの大屋根、酒蔵のものかもー。

多分そうです。

どこまでも続く板塀_。

ん?左の建屋も江井ヶ嶋酒造さん???

こっちも年季いってそう・・・。


右の板塀の方は その先で ちょ っと途切れています。あそこが入口かな?



やっぱりそうです ここが「神鷹」を造ってる江井ヶ嶋酒造さんですね。

しかし、↑こっちは蔵。
↓見学受付は道の反対側の会社 の方でした。



では、会社の方(卜部さん)にご案内頂きましょう。

江井ヶ嶋酒造は ト部兵吉(1853-1926年)が明治21年(1888年)に資本金3万円で興した株式会社。
(↑左が創業者:ト部兵吉 右の酒瓶には社訓「誠実」が刻まれているそうです。)
↓改めてのト部兵吉さん。(ご案内下さってる卜部さんの高祖父にあたる方だそう)

↓そして「誠実」の碑。


会社の北には ウィスキーの蒸留所。

江井ヶ嶋酒造は 日本酒の酒造メーカーとしてスタートしていますが 1919年からウィスキーも手掛けているんですって。(因みに現在の主力商品はウィスキー!)
更に(ここで ではありませんが)ワインもブランデーも造ってらっしゃる! 
という訳で江井ヶ嶋酒造は「総合酒類メーカー」なんですねー。しかもここ明石では 社員が「日本酒造りにもウィスキー造りにも」携わっているそう。 あれこれ「凄い」でした。

詳しい話は公式HPをお読み頂く事にして_
ここには私達が見た絵を貼っていきましょう。

まずは「大歳壱番倉」。

明治22年_創業の年に建てられた蔵です。

中にはタンクがずらり。

そうなんです「現役」の蔵なんです。/ タンクは今は「空」。次の仕込みまでお休み の状態、ですが 庫にはかすかにお酒の匂いが残っていました。

続いてはその北向かいの四番倉へ。(こちらは明治29年(1896年)竣工)

ここでは絞り機の解体+清掃が行われてました。

今の絞り機は 横 に加圧するんですねー?(酒蔵巡りで出会うのは大抵旧式の木製縦型加圧の物。現役の機械って初めて見ました^^;) で昔の麻袋に相当するフィルターが 今外され洗浄されている~ んです。//蔵内にはお酒のいい匂いが漂ってました。


その先も延々と蔵が並んでいました。

(↑清酒の仕込みが行われる五番倉)
(↓もう・・・わかんなくなっちゃった)


五番倉1階の 洗浄が終わったタンク、

~の上も見学。

いえいえ 見学者はちゃんと もっと安全なルートで上へ行けます。

↓これがタンクの上。昔の絵だと 杜氏さんが樽の上に立って棒を入れたりしてる所、ですね?

今タンクは空なので 上から覗かせてもらう事もできました。

↓蔵の奥には神棚がありました。 近代化された酒造りをしていても神信心は忘れてはならない事 なのでしょう。


こちらは資料館。


中には昔の酒造りの機械や道具がずらり。


表彰状 資料・・・



↓活版印刷時代の ラベルや 新聞広告のための意匠。金属版 です。(コピーによる拡大縮小~なんて物が無かった時代。全てのサイズの金属製凸版が作られてたんですね?!)

↓大正15年の 大阪毎日新聞の広告。左下に「神鷹」があります。 が他の広告も面白い。


「では続いて ウィスキーの蒸留所の方へ」と言われて移動中~ なんですが

それにしても広い。そして この広さの敷地に 時代を感じさせる建造物が みっしり 建っています。
「もしかして ロケ地として利用させてほしい なんて話来ません?」と卜部さんに尋ねてみると 
「あー ありますね 実際NHKの『甘辛しゃん』のロケ地になってます」と言われました。そうだったんだー!

蒸留所前です。ポットスチルの兜が二つ置かれていますが 先っちょに袋が掛けられていたり 下の煉瓦の色がそこだけ違っていたり・・・

実は このポットスチルは最近ここに「出された」ばかりで まだちゃんとしたオブジェになっていないのだそう。(後で見る事になりますが、工場には届いたばかりのピカピカのポットスチルが これから稼働するところ でしたー)

えーでは蒸留所内を案内して頂きましょう。


扉の上に「White Oak Whisky Distillery 1919」と書かれています。

江井ヶ嶋酒造は 1919年にウィスキーの製造免状を取得しているんですって! 製造開始はかなり早い醸造所なんですねー。
↑って あ・・・ 入館はそのドアじゃないのね。
↓こっちから。

おや、窓の外に古びたポットスチルが見えます。

先々代のポットスチル達だそう。

(お疲れ様)
階段を上った先で 先ず見たのは_

大麦麦芽粉砕機。(大麦麦芽は購入しているそうです。そりゃそうだ。)

粉砕した麦芽にお湯を混ぜた物は 隣の「糖化タンク」へ送られます。

ここで麦芽の糖化酵素が働き麦芽のデンプンは糖に。甘くなった麦汁は 濾過され~、発酵タンクへ。

そして蒸留。

(↑ぴかぴかのポットスチル。まだ試運転で「蒸留水を作った事しかありません^^;)」だそうです)
頑張って働いてねー。(何といっても「稼ぎ頭」のウィスキー製造部門)

さて ここで作られたアルコ―ル(ウィスキーの原液)は・・・

樽に詰められ ゆっくり時間をかけてウィスキーになっていく訳ですが この樽 が肝要なのだそう。

江井ヶ嶋酒造さんでは 樽は外国の 中古の酒樽(結構なお値段するもの) を使っているそうなのですが その「元の酒樽の中身」がウィスキーの風味に大きく影響するんですって。

例えば こちらで造っているウィスキーで最上級の物はシェリーの樽に詰められるそうなんですが それによって華やかな風味を得られる と言います。

さてでは 試飲させて頂きましょう。(って 私お酒の事わからないので 亭主が、ですが)


あ、これがシェリーの樽で塾生されたという・・・。


(↑これは有料試飲で、1ショットでも900円)
他に 1ショット400円の物、

1ショット300円の物も試させてもらってますが_

(ちなみに 無料試飲できるウィスキーもありましたよ)
比べると尚 シェリーの樽の物が素晴らしく感じられたよう。

あ、日本酒も試飲させてもらってます。





あ、私はブランデーベースの梅酒を頂きました^^)(まろやかで美味しかった)

御馳走様でした。

そうそう、事務所の壁に貼られていて知ったのですが_

江井ヶ嶋酒造のウィスキ「あかし」は 明石市の「ふるさと納税」の「お礼の品」にもなってるんですね~。
思わず「頑張れ あかし!」と応援したくなりましたよ^^)

で気づけば_
わー 2時間近く経ってる!だったのでした。(一杯お話を聞き 試飲もあれこれさせてもらって・・・)

江井ヶ嶋酒造に いっきに「2」位詳しくなれた気がします(???)

さて 今回購入したのは~

日本酒と ウィスキー 一本ずつ。 酒器はお土産でもらったものです。

ちょびちょび味わわせてもらいましょう~♪/おしまい。