宮津の「旧 三上家住宅」 | おだわらぐらし

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宮津散策の途中立ち寄った「旧 三上家住宅」。見所多く 絵的にも「なかなか~」な所でしたので ここに改めて写真を貼りますね。(ちなみに撮影OKの場所、でした)

詳しくは(上でリンク張りました)観光協会の案内の頁をお読み頂きたいと思いますが_
三上家は江戸時代の地元の商家。屋敷は本陣としても使われたため 高位の方を迎えるにふさわしい 玄関や座敷 風呂等を備えています。


↑柵が置かれている所は「表門」。元々は 本陣として使われる時のみ用いられる門だったそう。

↓通常の出入り口はこちら。

外壁には腰板が張られていますが 基本的に三上家は木材を塗りこんだ 火災に強い造り になっています。



(↑ へ~ 「貸出」もされてるんですねー?)

構えに対しては少々「小さ過ぎ?」とも思える入口から中へ入ると~

そこは広い土間でした。
高い天井。小壁の上や屋根に 煙出や明り取りの窓が付けられています。奥に煮炊き用のおくどさんがある上 土間に面して酒造施設もあるので、ここでは沢山火が焚かれた事でしょう。




三上家ではかつて「醸造元 三上勘兵衛本店」として「大天橋」、

「都小町」っていう日本酒を造ってたんですねー。

ここは帳場?(館内MAPでは「ミセ」となっています)

今は事務室になっているようですね。
↓検査室もありました。

↓かつての最新式検査器具_ 今見るとレトロな「工芸品」って感じですね?


「ミセ」の奥の 私空間へ。

引き戸式の小窓つき障子の向こうは~

表門でした。

ここが 御玄関。

奥へ進みます。

脇に展示されていた茶道具(腰高茶台)と煙草盆。

高位の方のもてなしに貴人点(キニンダテ)が行われていたのでしょうね。 (お屋敷の人には 茶の湯 活け花 等々 レベルの高い知識や教養が求められたのかなー?)

玄関から見た表門の裏。

南へ向くと 庭が見えました。

広くとった池。

建屋の際まで水がー。(防火防犯の役目も担ってた???)

この先は お風呂と茶室。

↓風呂桶。

↓茶室。

↓茶室前の庭。(灯篭の手前はつくばい?)


引き返してお座敷の方へ。

この雪見障子のはまった 二面に縁を持つ部屋は「ニワザシキ」。お庭は ここから眺めるように作られている、んだとか。

「ニワザシキ」から見た お庭。

「なるほどー」、ですね?
このお座敷は 書院窓、床の間、違い棚をもつ書院造。/次の間との間には欄間。

「ツギノマ」には立派な欄間額が掛かっていました。


「菱雲館」って・・・ このお屋敷の事かしら?

その隣は仏間。


蒔絵の施された立派な仏壇に おもわずため息・・・。

仏間の前(方角的には「北東」)の 明り取りの坪庭。

坪庭の向こうは「シンザシキ」になります。

土間に面した「ナカノマ」に置かれていた階段箪笥。(ここから天井裏に上がれるのかなー?)

「ナカノマ」の奥の「オクノマ」から見えた竹垣と庭木戸。あの向こうが「お庭」なんだー。


土間に面してある「玄関」。

_ これで 一回り。

いや~昔の三上家が、経済的に栄えていただけでなく 地域で責任ある仕事をなさっていた事がわかりました。又文化的に素晴らしい財産をこうして長く保存して下さっている事を 有難いな、と思った事です。

おしまい。