平野公園に樋之尻口地蔵(ヒノシリグチジゾウ)と赤留比売命神社(アカルヒメノミコトジンジャ)を訪ねた後は_
昭和~な商店街を抜け
地車(ダンジリ)が似あいそうな家並の続く道を通ってー
この日が祭の初日だった杭全神社へ行ってみました。
(↑13日の夜は この鳥居を地車が潜る、んですねー?)
参考までに前回(5月4日)にお参りした折の記事↓
鳥居の先の参道_
ご由緒書
あ、五月に来た時は「空き地?」のようだった場所が 田圃になってます。
神社の「田植神事」は毎年4月13日に行われるそうです。(因みに江戸時代には「旧暦1月13日」だったそうなー)/ この神田への実際の「田植え」は6月に行われる、のですって。
弁天池に沿って歩きます。
弁天池の中の小島に祀られているのは当然弁天様~ かとおもいきや この社は「宇賀神社」、御祭神は市杵島姫命(水の女神)だそうです。
(神仏習合の時代、宇賀神(蛇or龍神)と仏教の弁財天(水の女神)が習合し「宇賀弁財天」と呼ばれるようになったといいます。明治になると 仏教より日本古来の神が尊ばれるようになります。/宇賀神社に市杵島姫命が祀られているのにはそうした価値観の変遷があるのかなー?)
標柱(シメバシラ)が見えてきた。
潜った先、左手に蔵がありました。
↑太鼓 と書かれた赤い提灯が下がっていますね、ここに有名な「布団太鼓」がー・・・ 無い、という事は町内を回ってるんでしょうかね? (布団太鼓は御神輿の先触れのお役を持っているそうです)
太鼓の蔵の北側には舞台がー。
手前に「龍踊り」の提灯。バックに「平野地車(ダンジリ)囃子保存会」の幕。
龍踊りって・・・どんな踊りなんでしょう???/後で来てみる事に。
大門を潜ります。
右手に社務所と授与所。
左手に手水舎。
提灯に「沃盥(ヨッカン)」の文字。
(時に_ 盥は「たらい」。/ 日本語の「たらい」も「手洗」だけど 漢字の「たらい」も「水を張ったお皿の中で両手を洗う絵」で 面白いですね^^)
拝殿へ。
境内をくるりと回ります。
恵比須神社。
狛犬さんがチョっと可愛かった^^)
田村堂
(杭全荘の領主:坂上広野麻呂及び その父祖の霊が祀られているそうです)
十柱神社
十柱神社と拝殿の間に注連縄の張られた場所がありました。
(↑竈が並んでいます。どんな神事が行われる場所なのでしょうね?)
あ、トコトン トコトン タカスカタカスカ
カネと太鼓の音が聞こえてきた。
龍踊りを見に行きましょう。
あ、始まったー。
うわー 不思議な踊りです。「踊り」という概念の外 のパフォーマンスというか・・・。/お姉さんが指を3本出しているのは 龍 を表現している_らしい。お姉さんは身をくねらせながら 力強い龍になりきって舞っているんですねー?
神社参道の東の土手に上がってみます。
(↑参道の向こう 右手の空色の屋根の建屋:瑞鳳殿で「龍踊り」が舞われています。左手の瓦屋根は布団太鼓の蔵。)
杭全公園_。/ここにも露店が一杯。
露天は公園の敷地を縁取るように並んでいました。
ん?これは?
「平野郷町の大阪市編入について」
大正14年に東成郡平野郷町が大阪市に編入された事を記念するモニュメントでした。
(↓以前はこんな塔が立てられていた模様。老朽化したのでこのモダンな碑が設置されたそうです。)
平野川の畔まで来ました。
玉垣の中に「南無妙法蓮華経」と刻まれた石柱と蓮華に乗った棹石。
石柱にはお題目の下に「南無日蓮大菩薩六百五十遠忌報恩之塔」と彫られています。法要の記念に立てられた物なのでしょう。
が、地図を見るとこの場所に「平野川氾濫被災者供養塔」というポイントが立ちます。はて?
もしかしたら 玉垣の外の古い石・・・
_こちらが供養塔? (この石は戦国時代の末に 平野郷の分限者が水難で亡くなった方の供養に立てたらしい・・・ のですが 詳しい話は拾えず終い)
今の平野川。しっかりと護岸工事がされています。
(↑川上側)
(↓川下側)
が昔_環濠集落であった頃の平野郷にとって 平野川の氾濫は恐ろしいものだったでしょうね?
平野川沿いの道を北へ上がります。
道の左手はかつての「環濠」の名残りをとどめる水路。
水路は神社の裏で途切れていました。が、 かつてはぐるりと神社を囲んでいたそうです。
西の門から再び境内へ_。
神殿へご挨拶。
拝殿裏手。
↑履物が並んでいます。御奉仕の方の勝手口のようですね?
拝殿西の棟。
↑神職さん 巫女さんの姿がチラと見えました。
参道を戻ります。
平野小学校前~。
もう少し西へ歩くと_
「泥堂(デイドウ)」と書かれた地車の蔵がありました。
二つ先の角を北へ上がれば JR平野駅~。
__と こんなのが 祭り初日(7月11日)の私の「平野郷 街歩き」だったのでございました。/二日後、平野へは改めてお訪ねをし地車の宮入りを見学させてもらっているのですが その話は又 項を変えましてー。//つづく