貴船神社_中宮(良縁を授けて下さる女神の社) | おだわらぐらし

おだわらぐらし

縁あって暮らす事になった相模の国 小田原
一杯見て 一杯歩いて 一杯味わいたいと思います

貴船川沿いの坂を上がると 元々のお祀り処であった奥の院に出るというので 行ってみます。

道脇には 川床を持つお店が並んでいて「いいかんじ」。





おや、「結社(ユイノヤシロ)」という物があります。貴船神社の「中宮」だそうです。

おおご祭神は磐長姫命(イワナガヒメノミコト)。木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)のお姉さんですね。(父の大山咋神(オオヤマクイノカミ)は二人の娘を揃って天孫:瓊々杵尊(ニニギノミコト)に嫁がせますが、瓊々杵尊は美しい妹神:木花咲耶姫命だけを娶り 器量の悪かった姉神:磐長姫命は返してしまいます。実は木花咲耶姫は繁栄を、磐長姫は長命を 子孫(天皇家)にもたらすはずだったのですが・・・。 これによって天皇家は(神々とは異なり)短命となった~ と言われています) で、嫁ぎ先から戻された姉神はそれを恥じてこちらに鎮まり人々に良縁を授ける神となられた、のかー。)

伺ってみましょう。




清々とした木立の中に 丹塗りの玉垣に守られたお社がありました。

神殿の後ろに 一際大きな木が_。

ご神木の桂です。


社の右手には「天乃磐船(アメノイワフネ)」なる岩がありました。

貴船山中で出土した天然の岩だそうです。平成に入って造園業者が奉納したものとか。たしかに舟の形に見えますね?(舟、というと貴船の創建伝承にある 玉依姫命が乗ってこの地にいらっしゃった「黄舟」が思い出されます。玉依姫命が合祀されており 船乗りから「船玉の神」と崇められている奥の院に奉納されてもよかった??? と思ったのですが、後で伺った奥の院には本当の そして人目に触れさせる事をはばかり地中に埋め祀られた舟形石がありました。その境内に別の舟形石を飾るのは・・・ためらわれますね)

その奥にはおみくじ(かと思った)の結び処がありました。

んー? 緑っぽいんですけどー?

後で知りましたが、これはおみくじではなく「結び文」という物で 時分の思いを綴り 成就を願ってここに結ぶもの、なんだそうなー。 元々は細長い草の葉に思いを込めて社の玉垣に結んでいたそうで 今はそれを「緑の紙」で一種代用してるんですって。

色々へ~っ でございました。

では続いて 奥の院へ行ってみます。(つづく)