ねじりまんぽ と 南禅寺界隈 | (又)おだわらぐらし はじめました

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 背広を脱いだ夫と 結婚以来ずっと専業主婦の私との
「新しい日常」を綴って参ります

(白川散策の続きですが)
三条通を東の果て、まで歩いて参りましたよ。

(↑道の向こうに ちら と出てる屋根は 関電の蹴上発電所の建屋です)
蹴上交差点(T字路)

ここで三条通はオシマイ。この先の坂道は「仁王門通」になります。
↓仁王門通_ 下れば岡崎、

↓上れば山科です。

因みに 正面は琵琶湖疎水のインクライン(舟を運ぶケーブルカー式の傾斜鉄道)。

少し坂道を上ると レンガ造りのトンネルが見えてきます。

内面の斜めに積んだレンガが特徴の「ねじりまんぽ」です。(まんぽ 或は まんぼ は、関西でのみ通じるトンネルを意味する単語。/ 坑道を意味する「間歩(マブ)」 がなまったもの という説があるらしい 。外来語説もありますが ポルトガル語やオランダ語に該当する単語はないようです)

(↑トンネルの上の扁額の文字は「雄観奇想」。観光客に向けてのアピールでしょうか?)
上がってるのか 下ってるのか なんだか眩暈がする~~~

トンネルの先は 異世界。。。(だったらおもしろい)


右手には市の水道+関電の発電施設があります。(公園にもなっていて 琵琶湖疎水を作った技術者:田辺 朔郎の銅像もあるのですがー そうか ここからは上がれないのか)

↓フェンスの間から撮った絵。茶色いのは多分水力発電用の水のパイプ・・・だと思うんですが どうかな?(仁王門通の向こう側に発電所があるのは確かですので)


左手。インクラインに沿うように 近代的な オブジェにも見える建築物が並んでいるのですが 何の施設だろう?

(↓これ とか。何だろう?給水塔かなー?)


とまれ、南禅寺の方へ 道を進みましょう。

この辺りの土地は 元々南禅寺に属していましたが 明治政府が「召し上げ」をしたそうです。土地は水力・電力の施設として開発のためにも使われましたが 有力者の別荘にもなっているんですねー。(南禅寺界隈別荘 と呼ばれるそうです)

↓例えばここ「智水庵」は、鉱山経営者:横山隆興の別荘だったそうです。

近くの料理旅館:菊水は 旧寺村助右衛門邸ですし、 同じく料理旅館:八千代は 旧上田秋成邸。南禅寺舟溜(ナンゼンジフナダマリ)に面して建つ無鄰菴も 旧山縣有朋別邸。。。 
↓少し進むと右手に味わい深い門が見えてきますがー

ここも「何有荘(カユウソウ)」という南禅寺界隈別荘の一つ。

元は「和楽庵」といい 貴族院議員:稲畑勝太郎が所有していましたが、 その後 宝酒造の大宮庫吉が買い取り 複数の滝を持つ6千坪の池泉回遊式庭園を作らせ 屋敷の名も「何有荘」に変更した、んですって。/その後何度か所有者が変わり 一部の建造物が外へ移築保存されるなどしたようですが 今も何かの工事が行われているようでした。(重機の音が盛んにしてましたから)

公開される日がくるといいなあー。

何有荘の向かいは大寧軒(ダイネイケン)。一時お茶の家元である薮内家が所有していましたが 近年又南禅寺に戻されたそうです。

(とはいえ まだ なんだか 個人所有の御宅っぽいような)
その隣は南禅寺の塔頭:金地院(コンチイン)になります。(↓東照宮門)



金地院の門は こちら。

どこか遠くの山深いお堂にでも来たように思わせる 山を借景に使ったお庭が素敵。/なんですが 今回はお訪ねする時間なく・・・


来た道を(門を潜って)まっすぐ突き抜けると、

南禅寺の参道に出ます。

水路閣へ行こうとしていますが せっかくですから(?)三門から伺いましょう。


・・・長くなったので 水路閣の絵は別項に貼る事にします。(つづく)