堀川戎神社へ行く前に太融寺町の太融寺へ寄っています。
（↓「曾根崎東」の交差点の方から近づいております）
↓西の門。門の右には「源融（ﾐﾅﾓﾄﾉﾄｵﾙ）公之舊（＝旧）跡」と彫られた石が。
源融は嵯峨天皇の皇子で、河原左大臣（ｶﾜﾗﾉｻﾀﾞｲｼﾞﾝ）と呼ばれた方。光源氏のモデルの一人として、又 百人一首の第14番 「みちのくの しのぶもぢずり たれゆゑに みだれそめにし われならなくに」 を歌った歌人として知られていますが 大阪にえにしある方だったんですねー。（お寺のHPによると 源融公がここに「八町四面（約800ｍｘ800ｍ？）を画して、七堂伽藍を建立」されたそうです。寺名も融公の一字をもらわれてるようですね？）
（↑お参りのお客さんを待ってあげてるのかな？なタクシー。発車を待つ心の余裕の無いアタクシ）
↓上の写真で車の陰になってる処には こんな石柱がありました。
「ふだらくや きしうつなみは みくまのの なちのおやまに ひびく たきつせ （補陀洛や岸打つ波は三熊野の那智の御山に響く滝津瀬）」 と彫られています。（参考までに/「補陀洛(ふだらく)」 は サンスクリット語のポータラカ（＝観音浄土）の音訳だそうです。+ チベットの「ポタラ宮」のポタラも、ですって。）
これは西国三十三所観音霊場の御詠歌 の第一番で、紀伊の那智の滝のそばに建つ「那智大社の青岸渡寺（ｾｲｶﾞﾝﾄｼﾞ）」と同じもの。/「大坂三十三箇所観音めぐり 第一番札所である太融寺でも この歌が詠われるんですねー。（昔は ここから遥かな那智の補陀洛山寺（ﾌﾀﾞﾗｸｻﾝｼﾞ）を目指して歩き、更にはそこから南海にあるという観音浄土に手を合わせたのでしょうか？ それとも巡礼に行きたくても行けない人が ここ太融寺にお参りして 那智への巡礼の代わりとしたのでしょうか？）
さて 門を潜ると＿ 立派な本堂が現れます。
正面へ回ってみます。
案内板がありました。
佳木山（ｶﾎﾞｸｻﾞﾝ） 宝樹院（ﾎｳｼﾞｭｲﾝ）太融寺（ﾀｲﾕｳｼﾞ）＿
創建/ 弘仁12年 （821年）
開基/ 弘法大師
宗派/ 高野山真言宗
本堂/ 本尊 千手観世音菩薩（嵯峨天皇念持仏）、脇仏 地蔵菩薩 毘沙門天。ですって。
本殿へ上がってみます。（手前のお父さんは ずっと観音経（多分）を唱えておいででした）
扁額の字は読めないんだけど「大悲殿」かしら？（観音様がいらっしゃるのだから）
中では内陣前で熱心にお祈りする方があり、お邪魔になってはならないと思い 後ろの方でそっとお参りしました。
↓これは本殿西から 塔の方を撮ったもの。
↑塔（＝宝塔）の下に「一願堂（不動明王）」「護摩堂（不動明王）」、そして塔と客殿の間に「大師堂」があるようです。
↓少し離れて見てみます。/右手前の唐破風のついた入口をもつ建屋が「客殿」です。
先の大戦で全焼し 戦後再建された建屋だそうですが、大阪駅から さして遠くない場所に こんな大きなお寺があったなんて、ビックリ。（平安時代の伽藍を思うとおいたわしいけれど）
入ってきた西門の方を 改めて回ってみます。
↓門のすぐわきには鐘がありました。 鐘撞堂は昭和４８年（1973年）に再建されたものですが、鐘は延宝３年（1675年）に造られたものといいます。
↓白竜明神 ぼけ封じ観音
白竜明神 というのは 白へびを祀る祠。縁結びの御利益を願って女性がお参りする処、です。
↓白竜明神の左には 淀殿の墓。元々は弁天島にあったそうですが 弁天島がビジネスパークとして開発される事になって こちらに移されたのですって。
退出します。
さて 縁結びを願う女性が白竜明神にお参りする、のに対して 男性がお参りするのは 境内外社の「龍王大神」だそうです。
場所は＿ スーパー：ライフ太融寺店の西。
あの 車道に ぽつ と浮かぶ小島の様な所がそうです。
↓車線を一本ふさいでます・・・。（大きな街なのに 神様優先 という大阪、すごい）
さっきまでここでお祈りしてる人がいましたよ。人気のスポットみたいね？
縁結びで ちょ っと「おまけ」
（堀川戎神社へ行った帰りにお昼を食べたー） ライフ近くのチャン・タイというタイレストランのー
カレーのライスは「ハート型」だったよ＾＾）v
↑グリーンカレー。「辛くないの」を頼んだのに 私には まだまだ辛かった。 でもランチのセットについてきたトムジュー（香草スープ）を混ぜたら丁度良くなりました。 って こんな食べ方をするのはかなり間違っているので 真似しないで下さいね？ // あ、チャン・タイのカレーは（私には）辛かったけど とっても美味しかったですよ～。