久安寺(キュウアンジ) | (又)おだわらぐらし はじめました

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 背広を脱いだ夫と 結婚以来ずっと専業主婦の私との
「新しい日常」を綴って参ります

伏尾の地名に縁あり という 久安寺へ行ってみます。

泊まった宿(不死王閣)から歩いて数分_
余野川(ヨノガワ)に架かる千代橋を渡ると・・・
$とよなかぐらし はじめました-千代+八千代橋
(↑画面中央に見えるのが八千代橋、左手前に見えるのが千代橋)
$とよなかぐらし はじめました-千代橋
目の前に楼門(サンモン)が現れました。
$とよなかぐらし はじめました-久安寺
(手前の道路は国道423号線)
↓木組みが込んでて豪奢で華やかですね?
$とよなかぐらし はじめました-久安寺
国の重文だそうです。
$とよなかぐらし はじめました-久安寺
(↑境内側から見たところ)

門から奥へは すぅと一本の道が伸びています。境内だから 参道でなし・・・。どういう伽藍配置のお寺かな?
$とよなかぐらし はじめました
白い土塀に囲まれたお坊が見えてきました。
$とよなかぐらし はじめました
おお、ここが久安寺。(門の横に寺名が見えます) 行基が開山し、空海が再興させた真言宗のお寺 安養院が前身。/平安末期_久安元年に再興され 寺院名も「久安寺」となったそうです。
$とよなかぐらし はじめました-久安寺
瓦の重なり連なりに味わいのある薬医門ですね。
$とよなかぐらし はじめました-久安寺
医薬門の奥に見えるのは かつて49あった坊舎のうちの残れる一院「小坂院」。(パンフレットによる^^)_現在は寺務所・納経所として使われているのですって。
素晴らしい建物_ ですが こちらは非公開。(ざんねん)
$とよなかぐらし はじめました-久安寺

見学させて頂けるのは楼門から続く道の、更に先、なのでした。
$とよなかぐらし はじめました-久安寺
↑寺務所に隣接する建屋で拝観料300円を納め~
↓緩やかな坂を上っていくと・・・
$とよなかぐらし はじめました
鐘撞堂(カネツキドウ)がありました。/ 昭和の改修工事で出た 江戸時代の旧金堂や楼門の柱や柵だった木材を使っているそうです。
$とよなかぐらし はじめました-鐘
__ という訳で、こちらが 改修なった 新・金堂(本堂)。
$とよなかぐらし はじめました-本堂
新しいけれど はんなりと 雅な雰囲気を纏ったお堂ですね。
$とよなかぐらし はじめました-本堂
本尊は 鳥羽上皇が御子の安産を祈って寄進したという秘仏・千手観音。_つまり見る事はかなわない仏様なのですが、更にその仏像の中には 行基の感得仏 と伝わる胎内仏が納められているのだそう。 / 因みにこの 鳥羽天皇が安産を祈った御子が その後二歳で兄の崇徳天皇から帝位を奪って即位することになる近衛天皇で、安産の祈祷を行った僧が堅実上人_。久安元年、堅実上人は「勅令」で久安寺を興しています。当時近衛天皇は6歳_ 政治は「院政」の時代ですから勅令 は鳥羽上皇が出した、のでしょうか?  とまれ、当時の人々は久安寺のある村を「不死王村」と呼び、それが今の「伏尾」の地名の由来・・・ なのだそうです。 / しかし、近衛帝は17で亡くなり、異母兄が後白河帝として即位_ 先に位を奪われていた崇徳上皇と闘うことになってしまったんですねー。後白河と崇徳は同じ母から生まれているのに・・・(保元の乱) / なんかついNHKの『平清盛』の役者さん達の怪演が思い出されてしまうのでした。。。

本堂の裏には美しい庭が広がっていました。
$とよなかぐらし はじめました-本堂裏へ
(↓左の渡り廊下の先の「三十三所堂」へは後で行ってみます)
$とよなかぐらし はじめました-虚空の庭へ
↓「虚空園」だそうです。 花の頃はさぞや と思われましたが 緑の園も清らかで美しいですね?
$とよなかぐらし はじめました-虚空園

さて 虚空園の北側はお寺の墓所でした。楼門から始まる小径の終着点にには巨大なストゥーパがあり・・・
$とよなかぐらし はじめました-そとば
中には・・・
$とよなかぐらし はじめました-そとば
お釈迦様の涅槃像がありました。
$とよなかぐらし はじめました-涅槃像
柱にはアーナンダやシャーリープッタら高弟のレリーフが彫られていて 荘厳にしてモダンな雰囲気の空間になってました。

さて、少し引き返して_
$とよなかぐらし はじめました
三十三所堂 という場所へ行ってみます。
$とよなかぐらし はじめました-三十三
三十三所堂は 33米の長いお堂で、仏像の他 檀家さんのお位牌が並ぶ慰霊の場所でした。
$とよなかぐらし はじめました-三十三所堂
更にその先には弘法大師を祀る御影堂がありました。
$とよなかぐらし はじめました-御影堂

離れて見るとわかるのですが_
$とよなかぐらし はじめました-三十三所堂と阿弥陀堂
三十三所堂の奥に 建屋の屋根が見えます。あれは?
$とよなかぐらし はじめました-三十三所堂と阿弥陀堂
受付で頂いたMAPを見ると阿弥陀堂 という建物であることがわかりました。
$とよなかぐらし はじめました-阿弥陀堂
(↑別角度から撮ってますが・・・かえってわかりにくいですね^^;)
近づくと 更に見づらいお堂でしたが・・・
国の重文の阿弥陀如来坐像 他 市の重文が納められている「文化財収蔵施設」だそうです。


さて、こちらは鐘撞堂の小径をはさんだ向かい側(国道側)にあるお堂_ 薬師堂です。「西国薬師霊場18番」だそうです。
$とよなかぐらし はじめました-薬師堂

久安寺はこの他、御影堂が「摂津大師67番霊場」、本堂が「摂津観音霊場19番」、そしてそして 「関西花の寺12番霊場」なのですって。 そうと知ってから見回せば 小径の両側にはアジサイ、本堂前には桜が植えられています。楓の木もあるから 紅葉の頃もよさそう。/ 次回はご隠居をお連れしようと思います^^)