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【新潟の山の神社をめぐる旅】
八海山のやさしさに癒される「八海山尊神社」のつづきです
八海山尊神社に参拝をしたあとは、いよいよ修験者の森へ‥
八海山尊神社 里宮（本宮）
駐車場にあるこちらの鳥居から森の中へ進んでいきます
八海山尊神社は本当にやさしくて癒される神社の雰囲気でしたが、
ここから一気にきびしい修行の山の霊場の気に変わっていきます
雪の時期は足を踏み入れることもできないそうで、
良い時期に来れてありがたいなぁと思いながら入りました
里宮を囲む木々が要塞のようでした
どこからかカエルや虫の鳴き声も聞こえてきて、
森のものすごく強いパワーに圧倒されます！
ここで修行していた過去世もあったらしいのですが、
大変だっただろうなぁとしみじみ思いました
境内には狛犬さんや猿田彦大神の石碑などが並んでいました
石段の周辺には苔がびっしりで、もこもこしていました
失礼ながら、狛犬さんたちが笑顔で見ていてかわいかったです〜！
どーんと強くて、ものすごい迫力です！
八海山尊神社でお願いはしたので、お願いごとは控えて
ここに来れた感謝の気持ちだけを述べました
八海山の山の神様というよりも、八海山信仰をして
この場で修行してきた行者さんたちのパワーが強いです
まさに「修験道の霊場」だと実感できました
木食泰賢霊神碑
木食泰賢は幼少期から霊力に秀でていて、２０歳から萬願寺で
本格的な修行に入り、普寛上人と八海山開闢の偉業を成し遂げました
３２歳で此の世を去るまで、木食の名のとおり草実山葉を専ら食して
洞窟に入り３年間塩断ち穀断ちの修行をしたり苦行に徹したのだそうです
生涯を通して、本気の修行をされたのだと思います
この霊碑の周りが、特にものすごく強いパワースポットでした！
泰賢行者の霊窟
この苔むした洞窟の中に３年間籠もって塩断ち穀断ちの
修行中に八海山大崎口開闢の夢を見たのだそうです
木食泰賢の偉業を称えてここに訪れる修験者も多かったそうで、
たくさんの修験者たちの思いがあるのだと思います
なんとなく正面から写真を撮るのは遠慮しました
このせまい洞窟に３年も入っていた泰賢さん‥すごいです
霊窟の前には不動滝とお不動さんがいました
こちらはお寺のお不動さんではなく、これから八海山で
修行をする行者さんのためのお不動さんです
山に入ってきびしい修行に耐えられるように、ケガレを祓って
行者さんたちを魑魅魍魎から守ってくださるためにいらっしゃるので
ものすごーく厳しそうな強いお不動さんでした
個人的なお願いごとは控えてご真言だけお唱えしましたら
「じぃぃぃ」とこちらを見ているように感じました
おそらくここが八海山（標高1770m）の大崎登山道の入り口です
鬱蒼とした雰囲気でここからかなり険しい登山になると思います
覚悟を決めて登っていく方は、先ほど紹介したお不動さんに
登山の無事をお祈りしてから出発した方がいいと思います
断崖絶壁の山頂は八海山大神、天照大御神、猿田彦大神、
御嶽大神、三笠山大神、稲荷大神、五龍王大神、八大龍王大神など
２１社の大神が鎮座されている聖地とのこと‥
「お山のそのものが御神体のため、一木一草、石くれのひとつたりとも
みだりに持ち帰ってはならない、身も心も清浄に御登拝ください」という
厳格な決まりを守って、過酷な修行登山をやり遂げるために
現在でもたくさんの修験者たちが訪れているのだそうです
霊神碑の右手には、滝と川がありました
とても美しい景色なのですが、ここでたくさんの山伏が
修行していたからかピリッとした強いパワーを感じました
癒やしの森というよりは「修験者の修行の場」って雰囲気です
木漏れ日と水の音が気持ちよく、カエルの鳴く声も聞こえました
このあとは八海山村神社の近くにある、大前神社へ
正一位の白くて大きなお稲荷さんに出会えました
森の中にあるお稲荷さんですが、地域の人たちに愛されて
大切にされているのが伝わってくる素敵な神社でした
次回もお楽しみに〜