農家さんでの研修を辞めた理由。
昨日の記事ではこんなことを書きました。
①体力的な問題
②技術的な問題
前日の記事
→https://ameblo.jp/numa-clutivation/entry-12387596520.html
そんなこと言っても、やらなきゃ始まらない。
実際、3反(約3000㎡)から始めた新規就農者さんもいます。
(1町5反(約15000㎡)が生活していける最低ラインと言われています。)
でもそれができる人たちにはあって、自分にはないもの。
それはやっぱり、
③お金の問題
事業をおこすにはもちろん資金の計画は必要で、
最低限生きていけるくらいの予定はしていました。
収入についても就農1年目は一般の農家さんの40%くらいと想定していて、
40%→48%→56%→64%→72%
という感じで年々上がっていくような考えで、最低限大丈夫だと考えていました。
けど、「体力」も「技術」も無い状態ではこれも難しい。
就農の前後で国から補助金をもらうことはできます。
[ 次世代農業人材投資資金(準備型(2年) / 経営開始型(5年)) ]
1年間に最大で150万円給付されます。
でも、もし経営が失敗した場合全額返さないといけない。
返せなければ、、、大変じゃあ済まない。
お金はムリヤリ何とかしようと思ってましたが、
そんなリスクは背負わない事にしました。
④設備・機材の問題
お金の話にも関連しますが、農家さんはたくさんの設備や機械を持っています。
こと、北海道など寒冷地に関してはビニールハウスがほぼ必須です。
ビニールハウスがあれば、まだ雪のある頃から作業を始められる。
生育を早めて早い時期に出荷出来たり、
収穫まで日数がかかるものでも寒くなる前に収穫出来たり、
青虫が出る前に葉物を収穫出来たり、
雨の日でも作業ができたり、
苗を育てやすかったり・・・
ビニールハウス以外にも
お米であれば育苗箱・籾まき機・耕運機・田植え機・コンバイン・乾燥機などなど
野菜であればトラクター・管理機・マルチ・トンネル関係・播種機などなど
他にも草刈り機や潅水装置など必要なものがたくさん。
大量の資材と必要な機材、そしてこれを使いこなす農家さんの技術。
必要最低限をそろえるのも大変、お金も相当かかります。
⑤土地の問題
やっぱり最後は土地。
土地がなければ何も始まりません。
そして、農業が活発な地域ほど土地は空きません。
空いた土地は、生産力のある農家さんが使います。
面積が小さいとかアクセスが悪いなど条件の良くない土地は残るようですが、
そこに技術のない新規就農者が入っても何にもなりません。
そして、
農地は先代・先々代からの財産でもあります。
それ以外にも農道や水路・潅水設備・倉庫・防風林・多年草の山菜などなど
受け継がれてきたものがたくさんあります。
北海道が出来て150年。
山野を開拓し、農地を造成し、水路を引き、農地の集約化をしたところもあったり。
先祖が残したものの上に今の農業があり、私たちの生活がある。
農地も何も持っていない自分がいきなり農家になるなど、なかなか厳しい話なのです。
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農家さんでの研修を中断した理由
~まとめ~
①体力的な問題
②技術的な問題
③お金の問題
④設備・機材の問題
⑤土地の問題
要するに全部想定不足♪って感じですが。
一番ショックだったのは①体力的な問題でした。
そこそこ足腰に自信はあるほうだったのですが、全然ダメダメ♪
苗用の培土やマルチ・トンネル用のビニールのロールがあんなに激重いとは1μmも思っていませんでした。
そして、これからの収穫。
1日で筋肉痛で動けなくなるよと言われていました。
動けなくなったら農家として終わりです。
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というわけで、以上が現状の問題点すべてです。
これらをクリアしていけば、農家さんに近づいていけるわけですね。
じゃあどうしようかというのは、また次回に・・・。
→https://ameblo.jp/numa-clutivation/entry-12388128797.html