社長がすべてをこなし
No2No3を育て、伸ばすことで
悩んでいる社長さん!聞いてください!
今回ご登場いただくのは、江戸川区で塗装業を営む(有)椎名
塗装業 代表取締役 椎名 哲二さんです。
椎名さんは、機械式駐車場や防カビなど、独自の分野の塗装
工事を行っております。(先日ご紹介しました、熊谷将幸さん の
ご紹介で高校の同級生です)
『現場では、社長という
自分の存在が邪魔だ!』
浪人中に、お父様のお仕事が忙しいのを見て、お手伝い。その
後、お客様の信頼を得て、将来「今の土台を受け継ぎたい」
とお父様に断り、そのままお父様と一緒にお仕事をします。
現実には、最初は、”わからないことばかり”。そこで、椎名さん
は、”なぜ?”という探究心を持ち、塗装メーカーに聞いたり、本
を読んだり、とことん追求。ひとつひとつのことへのこだわりとの
こと。
元々、”自分で経営してみたい!”という想いがあり、2年前に社
長に就任します。社長は、営業として、道のない所に道を作ること
を使命として、仕事を取ってきます。
ところが、ある日、営業も現場もすべて自分でやっていること
に、限界を感じたそうです。
『社長としての自分が邪魔だ!』
そこで、
社員を教育することにシフトチェンジします。
最初、職人は、90%が、”言われたことだけやる”気質があり、
”難しいなあ”と悩んだそうです。
よく、部下に”まかせろ!”と簡単に言われますが、椎名さんは、
お客様にこうことわったそうです。
『人を育てたいので、
私は現場に行きませんが、
よろしくお願い
いたします。力を貸してください。』
椎名さん!素敵すぎ!!
仕事をまかせながら、探究心=物の見方を植え付けます。そのた
めには、たくさん失敗を経験させ、失敗から”なぜ?”を学んでも
らうようにします。
問題は、コミュニケーション能力です。
まず、お客様の気持ちをつかむために、トラブルが起きた時、お客
様からの”想定質問”を考えさせることで、自立的に、お客様の気
持ちを想うことができるようになったそうです。
『今は、お客様から、職人のことを
誉められることが
一番嬉しいです!』
次に、協力業者がどうしたら、気持ちよく動いてくれるか、という
課題に対しては、協力業者に育ててもらいます。どうやったら、う
まく仕事をしてくれるか?どのように人を使うか?その意思表示を
どうする?すべて、協力業者の力を借りたそうです。
塗装というのは、「まぜる→塗る→乾く→完成」
という流れのため施行する側の意識により、できあがりが違う。
だから、
『いいものを心を込めて塗る!』
そういう椎名さんの経営理念は、
『心を塗り 思いを装う』
大学受験に失敗、その後も失敗の連続のダメ人間が、周りの人に
助けてもらった。だからこそ、”心を大事に仕事をしたい!”と。
椎名さんの好きな言葉、
『成果は、己で作るもの
評価は、他人がするもの
自己満足せず
己を磨き続けること』
「部下が誉められることが一番嬉しい」という椎名さん、NO2NO3
の育成のプロです。
実は、プロの職人は、黙々をそれぞれが自分のやるべきことを
淡々をやることだそうです。それが、職人の最高の”チームプレ
ー”だと。そして、「三人が一番成果があがるんですよ!」と子供っ
ぽく笑う、椎名さん、素敵ですね。
「社長は、みんな、やんちゃぼうず。絶対、夢をあきらめない!
ですから」最後は力強く語ってくれた、元柔道部でした。
<関連記事>