偉大なる創業者の父のもと２代目として、
自分らしさを確立したいと
悩んでいる社長さん！ 聞いてください！
今回登場いただくのは、江戸川区の菱幸運輸㈱
の代表取締役 熊谷
将幸さんです。
熊谷さんは、南部塾 を開くお父様のもと、２代目社長として、運ぶことに
志を持ってお仕事をされている方です。
（９月１日の記事の梶社長 のご紹介です！）」
『おまえ、
腹はすわっているか！？』
幼少の時から、職場で、運転手を見てきて、”ドライバーをやりたい
なぁ”という憧れを持っていたそうです。ところが、思春期には、父親に受
け入れてもらえず、意見も合わず、お父様に『怒られないようにしよう』
と自分を小さくしていたそうです。
２１歳の時、お父様の会社に入社し、ドライバーとして伸び伸びお仕事。
３０歳の時（取締役）の１１月、お父様に突然呼ばれて、
『来年１月、社長交代するぞ！腹すわってるか？』
と、言われたそうです。熊谷さんとしては、寝耳に水、３日間悩み、ご決
断されたそうです。のちに、お父様から、『心の中では、ずっと思っ
ていた。自分が元気なうちに１０年かけて教えていくのは、今しか
ない！』と。
＜関連記事＞
”若くして社長になった方がいい”（【職人にいかに自負心を持ってもらう
かで悩んでいる社長さん！ 聞いてください！】）
ところが、社長になった途端、今までにない、自分の色を出したいと思
い、新しい提案をするも、ことごとくお父様にＮＧを出され、
『もう、社長になったつもりか！』
と怒鳴られたそうです。
父親を越えよう、越えよう、とすればするほど越えられず、あせる中、
お父様と飲んだ時に、
『越えようとすると重荷になる。
いろんな人と付き合え！』
と言われ、同じ２代目の先輩である梶さん はじめ、いろんな方に相
談にいったそうです。
そういう中で、”越えよう”と思わなくてもいい、『熊谷将幸という自分を
作っていけばいい』、そして『自分にできることだけをする』と思える
ようになり、気持ちが楽になったそうです。
そうすると、今までは、”人見知り、口ベタ、逃げたい”、という自分だった
のが、現場の世界は、まったなし、『自分が行動しないとしょうがない』と
考えるようになったそうです。今までは、”こんなこと聞いたらバカにされ
る”というような小さなことも、すぐ聞くようになった！と。
『行動するのが、楽しくなった』、と。
（事故で謝りに行くときも、『謝る時は、日本一！の謝罪を心掛ける』とい
う気持ちで）
さらに大きな気づきは、いろいろな方と相談する中で、第三者を鏡にし
て、父親のことをわかるようになったそうです。
『もっと、父のことを知りたい！』と想い、自分から、父親の懐に飛び込
んで行き、お酒を飲みながら、お父様の”熱い想い”を聞くことができた
と。
こうして、お父様と、『親子になれた』と熱く語っていただきまし
た。
お父様が作られた経営理念の
『我をつくり 人をつくり 社会に貢献する』
を幹に、誰にでも、親しみがもてるようにと、
『まごころはこび
ひとづくり』
という使命をかかげられました。
『お客様の気持ちを理解して、”想い”を運ぶ、そのためには、
一生かけて人の気持ちや信念を理解できる自分になり、
社員さんと共に人財をつくる』。
このことのみ、実践します！と力強くお話されました。
わたし自身、父親との確執があり、『自分にできること”だけ”する』、
上にかかげた『使命”だけ”実践する』というお言葉、強く心を打たれ
ました。
多くのひとは、あれもこれも、という欲が出ますが、熊谷さんには、自
分を知ることで、”これだけ”に注力するパワーを感じました。
最後に、将来は、イエローハットの鍵山さんのような”ふわっとした
観音様のようなオーラ”が出るひとになりたい、というお言葉、
納得！