17thシングルが示してくれたイコラブの「これから」 | イコラブとてっぺんまで(イコラブ応援ブログ)

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アイドルグループ「=LOVE」(イコラブ)への思いを気ままに書いています。「イコラブをてっぺんまで」ではなく、一緒に頂点を目指したいと思い、このタイトルにしました。イコラブを愛する方はもちろん、これからイコラブを知りたいという方にも読んで頂けると嬉しいです。

こんばんは。

 

今日は17thシングルの発売日です。そうなると気になるのが初日の数字。先ほど18時にオリコン初日の数字が出て、今回は182,911枚でした。この数字、前作(呪って)157,950枚よりは大幅に増えており、先ずはめでたしです。その前作となる「ラストノート」の183,347枚(イコラブ史上最高)には僅かに及びませんでしたが、今回は舞香ちゃんの販促が1次で終わっている(復帰後も対面・オンラインとも受付していません)ことを考えると、なかなかの好結果と言えましょう。リリイベで取り戻した分もありますが、一方で「対面」や「2S撮影会」のレア感も薄れていますからね。

 

 

そんな訳で今回の初日結果に満足しつつも、初動に拘り過ぎるのも違うかなと思っています。前作「呪って」は、初動こそ「ラストノート」から落ち込みましたが、今現在の累計では上回っている模様。時間が多少掛かっても、累計で売れた方が、「実入り」が多いのは言うまでもありません。また、初動=順位に拘ると、リリースタイミングが難しくなりますし(今回も某人気男性グループと同発で、1位は捨てている状況です)、何よりメンバーに無理を強いる事にも繋がりかねません。初週の数字を作りたいばかり、休養中の振替分が溜りまくっている舞香ちゃんに、「追加で売るぞ!」と後の疲弊を考えずに、更に売っていく事になる訳ですから(彼女は出せば売れる状況ゆえ)。まあ、そこそこの数字を初動で叩き出していれば、それで良しだと思いますし、本作はその意味で堂々の初日数字を刻めたことに満足しています。

 

さて、その17thシングルの話題です。一昨日「海とレモンティー」のMVが公開され、本作の全貌が明らかとなりました。そこで前回は「レモンティー」のセンターを務める花菜ちゃんへの想いと祝福を書き綴ったのですが、今回は本作全体を観た(聴いた)事によって感じた事を書きたいと思います。

 

 

改めて振り返りましょう。17thシングル表題は「絶対アイドル辞めないで」、カップリング2曲は「仲直りシュークリーム」と「海とレモンティー」でした。この3曲に共通している事があります。それは笑顔でパフォーマンス出来る楽曲であること。MVを観れば一目瞭然ですが、いわゆる「シリアス楽曲」とは違い、これら楽曲を全て披露する「スペイベ」では笑顔の10人をステージで観られる事でしょう。

 

振り返ると、ここ最近はどちらかと言うとシリアスであり、「変化球」と言える楽曲ポートフォリオが続いたものでした。15thの「ラストノートしか知らない」。表題はもちろん、カップリングも「狂想カタストロフィ」「どこが好きか言って」は笑顔無しの楽曲で、唯一「ドライブ デート 都内」が明るめ楽曲でした。次いで16th「呪って呪って」。これまた表題並びに「誰にもバレずに」がシリアス曲で、「君の第3ボタン」でようやく笑顔を取り戻したと言ったところです。別に笑顔無しのシリアス曲が嫌いと言う訳ではございませんし、そうした楽曲もしっかり歌いこなすスキルの高さを感じていましたが、それでもやや暗め楽曲が多いかなと感じていました。

 

そうしたところ、前記のとおり本作は明るい曲揃いに。表題「絶対アイドル辞めないで」は歌詞的にはシリアスではあるものの、MVやTikTokでのメンバーは笑顔を湛えています。「シュークリーム」の甘々ぶりは言わずもがなですし、「レモンティー」も切ない楽曲ながら王道ど真ん中と言える一曲で、「初恋カムバック」に代表される近時のノイミーの十八番(おはこ)と言える青春の振り返り楽曲なのです。

 

「仲直りシュークリーム」MVが公開された事を受けた記事で、私はアイドルの「原点回帰」と言うべき事象を、「まだまだイコラブは『現役アイドルちゅ~』で行くぞとの決意表明」と評しました。歳を重ねたメンバーが多くなってきて、普通であれば大人路線に舵を切るところ、敢えてブリブリのアイドル姿を見せることで(しかもそれが似合っている)、ファンに「まだまだイコラブは行けるよ!勝手に終わりを作らないで」と高らかに宣言していると思えたのです。

 

 

そこからの「レモンティー」で、私は確信を深めました。前記のとおり、ノイミー十八番のシーンだって、しっかりイコラブに嵌る事を示した一曲。今回、笑顔は封印するアーティスト路線の一曲を最後に挟んでくるかなとの予測は見事に外れました。17thの3曲は衣装と言い、MVと言い、歌詞と言い、王道にしてブリブリアイドル路線を復活させたフェーズと私は捉えています。それが痛々しいと感じる事は全くなく、やっぱりイコラブちゃんはいつまでも王道にして、青春の代弁者だと感じさせてくれました。お姉さんメンバーの年齢を考えると、どうしても「終わり」がちらつきます。そこにあって、どっこいまだまだ「現役アイドル」で行けますよと実感させてくれたのが、本作の大きな意義だったと感じます。諸々考慮して、強引に「アーティスト路線」にシフトしたところ、アイドル性を失って迷走したグループも多くありますが、イコラブはあくまで正攻法を貫き、レゾンデートル(存在意義)を大切にする、17thはその決意表明と思えました。

 

「安心して応援出来るグループ」、それがイコラブの魅力の1つだと感じます。細かいチョンボはありますが、メンバーを大切にしてくれる態度は感じられる運営さんです(悲しいことに、ここが感じられないグループの何と多いことよ)。カップリングでも決して手抜きしない事や、衣装やコンサート演出への信頼性も然りです。そして、ファンが望む「イコラブ像」を尊重してくれる事。確かにメンバーの年齢に呼応した「シフトチェンジ」は必要ですし、相応にそうした姿勢も見せつつあります。ただし、ファンの想いを置いてけぼりにして、いきなり「今日からアーティスト路線ですから」と宣言されたらどうでしょう。もうアイドル笑顔は封印しますと言わんばかりのパフォーマンスに切り替わった時、これまでどおり現場に行きたいと思えるでしょうか?

 

 

私は嫌です。イコラブの魅力は多面的ではあるものの、突き詰めればその「王道性」や、「正攻法」で勝負出来るど真ん中路線を推しているので…。この想いを共有して下さる方は、恐らく多いと推察しています。それだけに、「この路線でまだ行けるのだろうか…」と危惧を抱いていたところ、「全然大丈夫。だってこんなに私たち、輝いているでしょ!」と力強く答えてくれたのが本作だったと思えるのです。

 

「イコラブ・プロジェクト」はどこまで行くのでしょう?「もうダメだ…」とエースの卒業劇に絶望した後に成長を見せ、今「そろそろブリブリアイドル路線は」と思わせつつ、それを雄弁に否定しているのです。この後も歴史を重ねる度に、こちら側で勝手にピリオドを覚悟する場面があるかも知れませんが、その都度「まだまだ」と宣言するシーンが準備されているように思えて仕方ありません。

 

ワードが先行していた感のある「イコラブ沼」。今、ここに至り、確かに抜け出せない魅力と将来に、足を踏み入れてしまったと改めて思えるのです。(終)