あの冬がトリガーだったよ(2回目の武道館円盤を観て) | イコラブとてっぺんまで(イコラブ応援ブログ)

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アイドルグループ「=LOVE」(イコラブ)への思いを気ままに書いています。「イコラブをてっぺんまで」ではなく、一緒に頂点を目指したいと思い、このタイトルにしました。イコラブを愛する方はもちろん、これからイコラブを知りたいという方にも読んで頂けると嬉しいです。

こんばんは。

 

今日は在宅勤務(テレワーク)をしていました。現在の部署では最後となる在宅勤務。来月から赴任する部署はもっと在宅勤務が認められる見込みですが、最初から流石に在宅は出来ません。新しい仕事に慣れたり、人間関係を構築するためには、実際に出社しないといけませんからね。ただ、既に現部署の仕事は捌けてしまい、新部署から具体的な業務は振られていないので、今日はついにやる事が無くなってしまいました。言わば一瞬の天国状態。それでも業務時間中に長時間の私用外出をしたり、テレビで高校野球を観ていてはマズイので(誰にも分かりませんが)、新部署で行う予定の業務で必要となる情報をネット検索していました。あまり具体的に言えませんが、新部署ではコロナ後に急回復する観光需要の現状分析や、ホテル開発や投資に関するリサーチ等を主に行う予定です。「東横イン」会員の腕がなります(細い腕… 笑)。

 

さて、一昨日「Today is your Trigger」ツアーのライブ円盤が届きました。昨年3月に開催した2度目の武道館公演ですね。もう1年以上前の公演模様ですが、視聴して色々な思いが湧きましたので、今回はそれについて書きたいと思います。

 

 

実は今回の円盤に関しては、そこまで期待していなかったのです。こう書くと語弊がありますね。どんな公演だって、イコラブちゃんのパフォーマンスは最高で、その映像をしっかり楽しめるのですが、本公演については昨年秋の「イコラブ映画」で4回も観ているため、新たな感動は無いのかなと事前予測していたのです。

 

しかし映画のライブダイジェストと、フルで最初から最後までステージパフォーマンスを写した映像では、やはり違います。いきなり「初手」でやられました。Overture後の歓声の後(こうしたファンの声が復活したのも嬉しいところです)、静けさの中、独り舞香ちゃんが暗いステージに現れて歌い出す「この空がトリガー」のソロパート。「眩しい太陽を見上げた時、君に会いたくなった」、舞香ちゃんの美声が静かな武道館に響きます。続く「この空がトリガー」、疾走感あるギターのイントロが被った時、舞香ちゃんの足元から光が上に伸びていき、高く掲げられた彼女の右手が指す方に、背後のステージセットの照明が灯るのです。そして、上段から現れる9人のメンバー。

 

 

これ現地で観ている筈なのに、痺れましたね。確かこのツアーの別公演では、初手「トリガー」に合わせて、観客席内の入口から現れたメンバーが会場内を練り歩く演出でした。言わば武道館独自の開演模様。ただ私が痺れたのは、そうした視覚的な感動だけでなく、あの冬の不安と確信を思い出したからです。ツアーに先立つ2023年始に、グループのエースが抜け、10人となったイコラブ。その光景が自分の目にどう映るかしっかり確認したく、初日公演が開催された福岡に遠征した訳ですが、正直幕開けは不安で一杯でした。あれほど大きな存在が抜けたイコラブが想像出来なくて…。しかし、初手「トリガー」の力強い歌声と堂々たるパフォーマンスを観て、そんな不安は雲散霧消したのでした。「ここからイコラブの新しい歩みが始まるんだ」と。その後、仙台、名古屋と同ツアーの別公演を観る度に、それは確信に変わり、迎えたファイナル武道館。去ったエースとの名残は尽きないけれど、背後で上に延びていく光と共に、イコラブは夢へと続く明るい道を歩んでいく。そんなメッセージ性を瞬時に感じたのでした。いつか夢を果たした時、「この冬がトリガーだった」と言える、グループの歴史における一区切りに思える事でしょう。

 

その後も続く、熱のこもったパフォーマンス。終始感じるのは光の海の美しさでした。これは3方向の画面に囲まれた映画上映でも感じたのですが、埋め尽くすペンライトの光の美しいこと。映画では開演前の無人で暗い観客席を観た時、「ブラックホールみたい(で怖い)」と評する舞香ちゃんの発言が印象的でしたが、幕が開いた時、そこに灯る無数の光は彼女たちにどう映ったのでしょう。

 

 

どうしても比べてしまうのは、前回(2021年1月)の武道館公演。コロナ対応の集客制限(上限5,000人)に加えて、大流行期に重なってしまい、地方ファンを中心に、現地に来られない方が続出しました。首都圏住みの私でも、家族に「コンサートに行ってくる」とはとても言えない状況で、適当に誤魔化して参戦したほどです。それだけに目立った空席。体感3,500~4,000人程度で、会場が暗転すると席の合間の暗闇が目立ったのでした。しかし2回目の武道館は光に埋め尽くされ、楽曲披露後の歓声がそこに加わり、メンバーやファンを悩ませ続けた長いウイルス騒動からの出口を感じさせてくれたのでした。

 

その文脈で触れたいのは、何と言っても「探せ ダイヤモンドリリー」です。最初の武道館での「ダイリリ」を思うと、私は言いようも無い切なさに襲われます。大分擦りまくったエピソードで、「またかよ」と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、私のイコラブ応援歴の中でも特筆すべき出来事でしたので、今一度紹介させて下さい。

 

前記のコロナ厳戒下で開催された最初の武道館公演。声出しなどあり得ない状況でしたが、それでも苦しい中、メンバーとファンで一体になろうと、メンバーの呼びかけで「ダイリリ」大サビに合わせて響いたクラップ。空席も目立つ暗い場内に響いたクラップは、「こんな状況でも希望を捨てずに頑張ろう」との誓いに他ならなかったのです。私は泣きました。当時の円盤を見ると、瞳も涙をこぼしていました。信じたい「明日」がいつになるのか、当時は全く見通せない状況でしたが、私は「その日」まで絶対イコラブから離れないと固く心に誓ったものでした。

 

 

そして、ウイルスとの共生も進み、社会の正常化が促進する途上にあった2回目の武道館。「ダイリリ」で響いたのはクラップだけでなく、「ガチ恋口上」でした。あの日、一番あり得なかった「声出し」。それを現地で体感していた私ですが、こうして映像で俯瞰すると改めて胸が熱くなりました。口上に合わせて打ち振られるペンライト。この瞬間だけでなく、ファンのペンライトの動きも2年前に比べて大きくなっていた印象を受けました。それはステージ上のメンバーも。初の武道館と言う緊張感に加えて、「こんな状況でやって良いのかな…」とつい思ってしまう遠慮があったのかも知れません。往時の円盤と見比べると、ステージパフォーマンスも大きく、堂々としていた印象を受けました。何より、あの日涙を流していた瞳が、2023「ダイリリ」では満面の笑みで踊っていたのが、全てを象徴していたのです。

 

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こう書くと、2021武道館が最悪で、開催する意味が無かったかの如く感じられるかも知れませんが、決してそんな事はありません。あの苦しい記憶も、イコラブの歴史の1ページ。無かった方が良かった事など1つもありません。何より、私の中であの日の誓いは、その後の「起点」として残り続けているのですから…。

 

※2021年武道館

 

このように、コロナ禍からの脱出を感じさせつつ、ついには待望の「完全声出し解禁」(イコノイジョイ2023開催告知)を経て、公演はフィナーレへ。アンコールラスト楽曲を前に、瞳が「ちょっとだけお話させて頂きます」と、当時現場で一瞬凍った(笑)語りかけが始まりました。それは恐怖したお知らせでは無く、グループの現在地と覚悟を感じさせる力強くも感動的なスピーチでした。

 

「最初はなぎさの穴を埋められるかなって、(メンバー)皆んなで凄く心配していました」

 

先ず発せられたのは、失った大きな存在。ここまでのツアーで具体的言及は無かったと記憶しています。それを言葉にするには、まだ生々しかったから…。しかし、ファイナル武道館を成功裡に終えたとの確信が、瞳をしてファンが常に意識していた「穴」に言及させたのでしょう。まさに、ここに於いてイコラブは次のステップに進んだのでした。その後、そんな不安を払拭させてくれたファンの応援に謝意を述べつつ、彼女はこの後披露する原点たる楽曲「=LOVE」に繋げるべく、次の言葉で感動のスピーチを結ぶのでした。

 

「アイドルになって長い月日が経ちますが、これからも原点を忘れず10人で走り続けていきます」

 

「アイドルになって長い月日が経つ」、古参自慢とかではなく、私が彼女たちと共有した歴史の長さを思いつつ、更に明日が楽しみに待てる境遇に思い至りました。それと共に感じた、私の覚悟。彼女たちも時間の流れを意識しています。残された時間を考えるようになったのかも知れません。だとしたら、私も覚悟を決めます。貴女たちのアイドル人生を最後まで応援させてくれと。これはいよいよ仕上げに入ったフェーズを感じさせつつも、まだまだファン一体となった押し上げが必要だと改めて思わせる、素敵な決意表明だったのです。

 

 

このように、事前の予測を良い意味で裏切り、新たな感動と覚悟を感じさせてくれた2023年武道館円盤。しかしながら、これもまた既に歴史の1ページとなっています。この後に「ナツマトペ」「ラストノート」「呪って」の表題曲が生まれ、「ヒロインズ」「だからとて」「狂想カタストロフィ」等のカップリングが加わりました。メディア出演も増え、この映像後に沼入りした方も多いことでしょう。

 

そう、2021年の初公演を起点とすると、大きくプラスに進化した2023年武道館ですが、実はそこすら通過点なのです。進化を止めないイコラブ。それこそが、不安の中迎えた「Today is your Trigger」ファイナル大団円映像が物語っている大きな意義なのだと確信しています。(終)